データベースにおける名前引用の重要性:なぜ名前を引用する必要があるのか?
データベースにおける名前引用
引用符の種類
データベースで使用される一般的な引用符は次の2つです。
- バッククォート (`)
- 二重引用符 (")
MySQLにおける名前引用
MySQLでは、次のルールに従って名前を引用符で囲む必要があります。
- テーブル名、列名、インデックス名: バッククォートで囲む必要があります。
- 予約語: 予約語は、バッククォートで囲むことで、識別子として使用できます。
- 識別子: 識別子は、バッククォートで囲む必要はありませんが、大文字と小文字が区別されるため、混乱を避けるために囲むことをお勧めします。
例
# テーブル名
CREATE TABLE `my_table` (
`id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
`name` VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (`id`)
);
# 列名
SELECT `name`, `age` FROM `users`;
# 予約語
SELECT COUNT(*) AS `count` FROM `products`;
# 識別子
SELECT `user_id` FROM `orders`;
その他のデータベースにおける名前引用
他のデータベースでは、名前の引用方法が異なる場合があります。
- PostgreSQL: ダブルクォートで囲む必要があります。
- Oracle: バッククォートまたは二重引用符で囲むことができます。
- Microsoft SQL Server: 角かっこ ([]) で囲む必要があります。
データベースを使用する前に、そのデータベースにおける名前の引用方法を確認することをお勧めします。
まとめ
データベースにおける名前引用は、データベースによって異なる場合があります。使用するデータベースの名前引用方法を確認し、それに応じて名前を引用符で囲むようにしましょう。
# テーブル名
# バッククォートで囲む
CREATE TABLE `my_table` (
`id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
`name` VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (`id`)
);
# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
CREATE TABLE "my_table" (
`id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
`name` VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (`id`)
);
# 列名
# バッククォートで囲む
SELECT `name`, `age` FROM `users`;
# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
SELECT "name", "age" FROM "users";
# 予約語
# バッククォートで囲む
SELECT COUNT(*) AS `count` FROM `products`;
# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
SELECT COUNT(*) AS "count" FROM "products";
# 識別子
# バッククォートで囲む
SELECT `user_id` FROM `orders`;
# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
SELECT "user_id" FROM "orders";
このコードを実行すると、次のようになります。
# テーブル名
# バッククォートで囲む
CREATE TABLE `my_table` (
`id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
`name` VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (`id`)
);
# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
ERROR 1064 (42000): You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near '"my_table"' at line 1
# 列名
# バッククォートで囲む
SELECT `name`, `age` FROM `users`;
# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
ERROR 1064 (42000): You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near '"name"' at line 1
# 予約語
# バッククォートで囲む
SELECT COUNT(*) AS `count` FROM `products`;
# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
ERROR 1064 (42000): You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near '"count"' at line 1
# 識別子
# バッククォートで囲む
SELECT `user_id` FROM `orders`;
# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
ERROR 1064 (42000): You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near '"user_id"' at line 1
この例からわかるように、MySQLでは、名前引用にはバッククォートを使用する必要があります。ダブルクォートを使用すると、エラーが発生します。
データベースにおける名前引用のその他の方法
予約語のエスケープ
データベースによっては、予約語をエスケープすることで、識別子として使用できる場合があります。エスケープ方法はデータベースによって異なりますが、一般的には次のいずれかの方法を使用します。
- アンダーバー (_) を前に付ける
- 二重引用符で囲む
# MySQL
# アンダーバー (_) を前に付ける
SELECT COUNT(*) AS _count FROM products;
# PostgreSQL
# 二重引用符で囲む
SELECT COUNT(*) AS "count" FROM products;
名前エイリアスの使用
データベースによっては、名前エイリアスを使用して、名前を短縮したり、分かりやすくすることができます。
# MySQL
SELECT u.name, u.age FROM users AS u;
# PostgreSQL
SELECT u.name, u.age FROM users u;
大文字と小文字の区別
データベースによっては、識別で大文字と小文字を区別します。そのため、名前を引用符で囲まなくても、大文字と小文字を使用して名前を区別することができます。
# MySQL
# 大文字と小文字を使用して名前を区別
SELECT Name, Age FROM Users;
# PostgreSQL
# 大文字と小文字を使用して名前を区別
SELECT name, age FROM users;
まとめ
mysql database