データベースにおける名前引用の重要性:なぜ名前を引用する必要があるのか?

2024-04-09

データベースにおける名前引用

引用符の種類

データベースで使用される一般的な引用符は次の2つです。

  • バッククォート (`)
  • 二重引用符 (")

MySQLにおける名前引用

MySQLでは、次のルールに従って名前を引用符で囲む必要があります。

  • テーブル名、列名、インデックス名: バッククォートで囲む必要があります。
  • 予約語: 予約語は、バッククォートで囲むことで、識別子として使用できます。
  • 識別子: 識別子は、バッククォートで囲む必要はありませんが、大文字と小文字が区別されるため、混乱を避けるために囲むことをお勧めします。

# テーブル名
CREATE TABLE `my_table` (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `name` VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
);

# 列名
SELECT `name`, `age` FROM `users`;

# 予約語
SELECT COUNT(*) AS `count` FROM `products`;

# 識別子
SELECT `user_id` FROM `orders`;

その他のデータベースにおける名前引用

他のデータベースでは、名前の引用方法が異なる場合があります。

  • PostgreSQL: ダブルクォートで囲む必要があります。
  • Oracle: バッククォートまたは二重引用符で囲むことができます。
  • Microsoft SQL Server: 角かっこ ([]) で囲む必要があります。

データベースを使用する前に、そのデータベースにおける名前の引用方法を確認することをお勧めします。

まとめ

データベースにおける名前引用は、データベースによって異なる場合があります。使用するデータベースの名前引用方法を確認し、それに応じて名前を引用符で囲むようにしましょう。




# テーブル名

# バッククォートで囲む
CREATE TABLE `my_table` (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `name` VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
);

# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
CREATE TABLE "my_table" (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `name` VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
);

# 列名

# バッククォートで囲む
SELECT `name`, `age` FROM `users`;

# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
SELECT "name", "age" FROM "users";

# 予約語

# バッククォートで囲む
SELECT COUNT(*) AS `count` FROM `products`;

# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
SELECT COUNT(*) AS "count" FROM "products";

# 識別子

# バッククォートで囲む
SELECT `user_id` FROM `orders`;

# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
SELECT "user_id" FROM "orders";

このコードを実行すると、次のようになります。

# テーブル名

# バッククォートで囲む
CREATE TABLE `my_table` (
  `id` INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `name` VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
);

# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
ERROR 1064 (42000): You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near '"my_table"' at line 1

# 列名

# バッククォートで囲む
SELECT `name`, `age` FROM `users`;

# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
ERROR 1064 (42000): You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near '"name"' at line 1

# 予約語

# バッククォートで囲む
SELECT COUNT(*) AS `count` FROM `products`;

# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
ERROR 1064 (42000): You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near '"count"' at line 1

# 識別子

# バッククォートで囲む
SELECT `user_id` FROM `orders`;

# ダブルクォートで囲む (エラーになる)
ERROR 1064 (42000): You have an error in your SQL syntax; check the manual that corresponds to your MySQL server version for the right syntax to use near '"user_id"' at line 1

この例からわかるように、MySQLでは、名前引用にはバッククォートを使用する必要があります。ダブルクォートを使用すると、エラーが発生します。




データベースにおける名前引用のその他の方法

予約語のエスケープ

データベースによっては、予約語をエスケープすることで、識別子として使用できる場合があります。エスケープ方法はデータベースによって異なりますが、一般的には次のいずれかの方法を使用します。

  • アンダーバー (_) を前に付ける
  • 二重引用符で囲む
# MySQL

# アンダーバー (_) を前に付ける
SELECT COUNT(*) AS _count FROM products;

# PostgreSQL

# 二重引用符で囲む
SELECT COUNT(*) AS "count" FROM products;

名前エイリアスの使用

データベースによっては、名前エイリアスを使用して、名前を短縮したり、分かりやすくすることができます。

# MySQL

SELECT u.name, u.age FROM users AS u;

# PostgreSQL

SELECT u.name, u.age FROM users u;

大文字と小文字の区別

データベースによっては、識別で大文字と小文字を区別します。そのため、名前を引用符で囲まなくても、大文字と小文字を使用して名前を区別することができます。

# MySQL

# 大文字と小文字を使用して名前を区別
SELECT Name, Age FROM Users;

# PostgreSQL

# 大文字と小文字を使用して名前を区別
SELECT name, age FROM users;

まとめ


mysql database


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