【MySQL TIPS】フィールドの長さを取得して文字数制限のある処理に役立てる
MySQL フィールドの長さが 1 より大きい場合の SELECT ステートメント
MySQL において、フィールドの長さが 1 文字を超える場合、その長さ (文字数) を取得するには、いくつかの方法があります。 以下では、代表的な 2 つの方法について、詳細な解説と例を交えてご紹介します。
方法 1: LENGTH() 関数を使用する
解説:
LENGTH() 関数は、引数として渡された文字列の長さを文字数で返す関数です。 フィールドの長さを取得する場合にも利用できますが、注意すべき点が 1 つあります。 それは、LENGTH() 関数はバイト数で長さを返す点です。 つまり、日本語のようなマルチバイト文字列の場合、実際の文字数と異なる値を返す可能性があります。
例:
SELECT
column_name,
LENGTH(column_name) AS char_length
FROM
your_table;
上記の例では、your_table
テーブルの column_name
カラムの値と、その長の文字数を char_length
として取得しています。
CHAR_LENGTH() 関数は、LENGTH() 関数と似ていますが、文字数で長さを返す関数です。 つまり、日本語のようなマルチバイト文字列の場合でも、実際の文字数を返すことができます。
SELECT
column_name,
CHAR_LENGTH(column_name) AS char_length
FROM
your_table;
補足:
- 上記の方法は、単一のフィールドの長さを取得する場合に適しています。
- 複数のフィールドの長さを同時に取得したい場合は、CASE 式や SUBSTRING_INDEX() 関数などを組み合わせて利用することができます。
上記以外にも、状況に応じて様々な方法が考えられます。 ご自身の目的に合った方法を選択してください。
-- テーブル名: users
-- フィールド名: name, email
SELECT
id,
name,
email,
LENGTH(name) AS name_length,
CHAR_LENGTH(name) AS name_char_length,
LENGTH(email) AS email_length,
CHAR_LENGTH(email) AS email_char_length
FROM
users;
説明:
この例では、users
テーブルの id
, name
, email
カラムの値と、それぞれのフィールドの長さを取得しています。
LENGTH(name)
は、name
フィールドのバイト数
例 2: 複数のフィールドの長さを条件付きで取得
-- テーブル名: products
-- フィールド名: product_name, price, description
SELECT
product_id,
product_name,
price,
description,
CASE
WHEN CHAR_LENGTH(product_name) > 20 THEN SUBSTRING(product_name, 1, 20)
ELSE product_name
END AS short_product_name,
LENGTH(description) AS description_length
FROM
products
WHERE
price > 1000;
この例では、products
テーブルの product_id
, product_name
, price
, description
カラムの値と、以下の情報を取得しています。
product_name
フィールドが 20 文字を超える場合、最初の 20 文字のみを表示 (そうでない場合はそのまま表示)description
フィールドの長さ
また、WHERE
句を使用して、価格が 1,000 円を超える商品のみを抽出しています。
上記はあくまでも一例です。 ご自身の目的やデータ構造に合わせて、自由にカスタマイズしてください。
INFORMATION_SCHEMA テーブルを使用する
INFORMATION_SCHEMA テーブルは、MySQL のデータベースに関するメタデータ情報を格納するテーブルです。 このテーブルを使用して、フィールドの長さを含む様々な情報を得ることができます。
SELECT
COLUMN_NAME,
CHARACTER_MAXIMUM_LENGTH
FROM
INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS
WHERE
TABLE_SCHEMA = 'your_database_name'
AND TABLE_NAME = 'your_table_name';
上記の例では、your_database_name
データベースの your_table_name
テーブルの各フィールドの名前と、その最大長を取得しています。
SUBSTRING_INDEX() 関数を使用する
SUBSTRING_INDEX() 関数は、文字列から指定した区切り文字までの部分文字列を抽出する関数です。 この関数を使用して、フィールドの長さを取得することもできます。
SELECT
column_name,
SUBSTRING_INDEX(column_name, '', 1) AS first_char,
CHAR_LENGTH(column_name) - CHAR_LENGTH(SUBSTRING_INDEX(column_name, '', 1)) AS char_length
FROM
your_table;
first_char
: フィールドの最初の 1 文字char_length
: フィールドの長さ (最初の 1 文字を除いた)
- 上記の方法は、いずれも比較的汎用的な方法です。 特定の状況に最適な方法は、データ構造や処理内容によって異なる場合があります。
- 複雑な処理を行う場合は、パフォーマンスや可読性などを考慮する必要があります。
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