データベース活用術:MySQLで文字列を連結して情報整理
MySQL で文字列を連結する方法
CONCAT()
関数は、2 つ以上の文字列をカンマ区切りで連結します。構文は以下の通りです。
CONCAT(str1, str2, ..., strN)
ここで、str1
、str2
、... strN
は連結したい文字列です。
例:
SELECT CONCAT('田中', '太郎', 'さん') AS full_name;
このクエリは、"田中 太郎 さん" という文字列を返します。
CONCAT()
関数は、NULL 値を処理することができます。NULL 値が引数として渡された場合、その部分は結合されません。
SELECT CONCAT('名前: ', first_name, ' ', last_name) AS full_name
FROM customers
WHERE last_name IS NULL;
このクエリは、last_name
カラムが NULL である顧客の名前を出力します。結果は "名前: 田中 " のようになります。
その他の文字列連結方法
CONCAT()
関数以外にも、MySQL で文字列を連結する方法があります。
+
演算子:文字列と数値を連結することができます。FORMAT()
関数:数値を文字列に変換し、フォーマットすることができます。SUBSTRING()
関数:文字列の一部を抽出することができます。
これらの方法は、特定の状況で役立つ場合があります。
CONCAT_WS()
関数は、CONCAT()
関数に似ていますが、文字列間に区切り文字を挿入することができます。構文は以下の通りです。
CONCAT_WS(separator, str1, str2, ..., strN)
SELECT CONCAT_WS('-', '田中', '太郎', '30歳') AS profile;
MySQL には、文字列を連結するためのいくつかの方法があります。最も一般的な方法は CONCAT()
関数を使用することですが、状況に応じて他の方法を使用することもできます。
CONCAT() 関数
-- 顧客の名前と苗字を結合して、フルネームを作成する
SELECT CONCAT(first_name, ' ', last_name) AS full_name
FROM customers;
-- 文字列リテラルと数値を連結する
SELECT CONCAT('年齢: ', age) AS age_info
FROM customers;
-- NULL 値の処理
SELECT CONCAT('名前: ', first_name, ' ', last_name) AS full_name
FROM customers
WHERE last_name IS NULL;
+ 演算子
-- 文字列と数値を連結する
SELECT '合計金額: ' + CAST(order_total AS CHAR) AS order_summary
FROM orders;
FORMAT() 関数
-- 数値を通貨形式で文字列に変換する
SELECT CONCAT('請求金額: ', FORMAT(invoice_amount, 2)) AS invoice_summary
FROM invoices;
SUBSTRING() 関数
-- 文字列の一部を抽出して連結する
SELECT CONCAT('顧客 ID: ', SUBSTRING(customer_id, 1, 8)) AS customer_id_info
FROM customers;
CONCAT_WS() 関数
-- 顧客の名前、住所、電話番号を結合して、連絡先情報をを作成する
SELECT CONCAT_WS(', ', first_name, last_name, address, phone_number) AS contact_info
FROM customers;
これらの例は、MySQL で文字列を連結するさまざまな方法を示すほんの一例です。状況に応じて適切な方法を選択してください。
MySQL で文字列を連結するその他の方法
文字列テンプレートを使用する
MySQL 8.0 以降では、文字列テンプレートを使用して、より柔軟な文字列連結を行うことができます。文字列テンプレートは、変数や式を埋め込むことができる特殊な構文です。
SELECT CONCAT('顧客 ID: ${customer_id}, 名前: ${first_name} ${last_name}')
FROM customers;
このクエリは、各顧客の customer_id
、first_name
、last_name
カラムの値を結合して、"顧客 ID: 12345678, 名前: 田中 太郎" のような文字列を返します。
CASE
式を使用して、条件に応じて異なる文字列を連結することができます。
SELECT
CONCAT('性別: ',
CASE gender
WHEN 'M' THEN '男性'
WHEN 'F' THEN '女性'
ELSE '不明'
END) AS gender_info
FROM customers;
このクエリは、各顧客の gender
カラムの値に基づいて、"性別: 男性"、"性別: 女性"、または "性別: 不明" などの文字列を返します。
ユーザー定義関数を使用する
複雑な文字列連結処理を行う場合は、ユーザー定義関数を作成することができます。
CREATE FUNCTION full_name(first_name VARCHAR(255), last_name VARCHAR(255))
RETURNS VARCHAR(255)
BEGIN
RETURN CONCAT(first_name, ' ', last_name);
END;
SELECT full_name(first_name, last_name) AS full_name
FROM customers;
この例では、full_name
というユーザー定義関数を定義して、顧客の名前と苗字を結合しています。
結合クエリを使用する
複数のテーブルからデータを連結したい場合は、結合クエリを使用することができます。
SELECT
customers.first_name,
customers.last_name,
orders.order_id
FROM customers
JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
このクエリは、customers
テーブルと orders
テーブルを結合し、顧客の名前、苗字、注文 ID を選択します。
上記の方法は、それぞれ異なる状況で役立ちます。状況に応じて適切な方法を選択してください。
mysql mysql-workbench concatenation