PHPExcelでデータベースからExcelへスムーズ移行:Text Wrappingでストレスフリー

2024-07-27

PHP, MySQL, データベースにおける「PHPExcel and Text Wrapping」のプログラミング解説

この解説では、PHP、MySQL、データベースを用いた「PHPExcel and Text Wrapping」プログラミングについて、わかりやすく日本語で解説します。

PHPExcel とは

PHPExcelは、PHP向けのオープンソースExcelライブラリです。Excelファイルの読み書き、作成、編集を可能にし、複雑なフォーマットやデータ処理にも対応できます。

Text Wrapping とは

Text Wrappingは、セル内のテキストを自動的に改行する機能です。セル幅を超える長いテキストを、見やすく読みやすいように折り返します。

PHPExcel で Text Wrapping を使用する

PHPExcel で Text Wrapping を使用するには、以下の手順が必要です。

  1. PHPExcelライブラリをインストールする

    Composer を使用して、PHPExcelライブラリをインストールします。

    composer require phpexcel/PHPExcel
    
  2. Excelファイルを作成する

    PHPExcelライブラリを使用して、新しいExcelファイルを作成します。

    <?php
    require 'PHPExcel.php';
    
    // Excelファイルを作成
    $excel = new PHPExcel();
    
    // シートを作成
    $sheet = $excel->getActiveSheet();
    
  3. セルにテキストを書き込む

    setCellValue() メソッドを使用して、セルにテキストを書き込みます。

    $sheet->setCellValue('A1', 'これは長いテキストです。自動的に改行されます。');
    
  4. getRichTextHelper() メソッドを使用して、Text Wrapping を設定します。

    $richTextHelper = $sheet->getRichTextHelper();
    
    // セルA1のText Wrappingを有効にする
    $richTextHelper->setWrapText(true);
    
  5. save() メソッドを使用して、Excelファイルを保存します。

    // Excelファイルを保存
    $writer = new PHPExcel_Writer_Excel2007($excel);
    $writer->save('wrapped_text.xlsx');
    

データベースからのデータ処理

上記の例では、直接セルにテキストを書き込んでいますが、データベースからデータを取得して処理することも可能です。

  1. MySQLデータベースに接続する

    PDO拡張ライブラリを使用して、MySQLデータベースに接続します。

    $db = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=your_database', 'your_username', 'your_password');
    
  2. データベースからデータを取得する

    SELECT クエリを使用して、データベースからデータを取得します。

    $sql = 'SELECT * FROM your_table';
    $stmt = $db->prepare($sql);
    $stmt->execute();
    $data = $stmt->fetchAll();
    
  3. Excelファイルにデータ書き込む

    ループを使用して、取得したデータ 1 つずつを Excel ファイルに書き込みます。

    foreach ($data as $row) {
        $sheet->setCellValue('A1', $row['column_name1']);
        $sheet->setCellValue('B1', $row['column_name2']);
        // ...
    }
    



  • PHP 7.4 以上
  • Composer
  • MySQLデータベース
  • PHPExcelライブラリ

データベース設定

以下のコードを変更してください。

$db = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=your_database', 'your_username', 'your_password');

データベーステーブル

CREATE TABLE your_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  column_name1 VARCHAR(255) NOT NULL,
  column_name2 VARCHAR(255) NOT NULL,
  // ...
);
<?php
require 'PHPExcel.php';

// データベース接続
$db = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=your_database', 'your_username', 'your_password');

// データ取得
$sql = 'SELECT * FROM your_table';
$stmt = $db->prepare($sql);
$stmt->execute();
$data = $stmt->fetchAll();

// Excelファイルを作成
$excel = new PHPExcel();
$sheet = $excel->getActiveSheet();

// ヘッダーを設定
$sheet->setCellValue('A1', '列名1');
$sheet->setCellValue('B1', '列名2');
// ...

// データを書き込む
$row = 2; // 2行目からデータ書き込み開始
foreach ($data as $rowItem) {
    $sheet->setCellValue('A' . $row, $rowItem['column_name1']);
    $sheet->setCellValue('B' . $row, $rowItem['column_name2']);
    // ...

    // セルにText Wrappingを設定
    $richTextHelper = $sheet->getRichTextHelper();
    $richTextHelper->setWrapText(true);

    $row++;
}

// Excelファイルを保存
$writer = new PHPExcel_Writer_Excel2007($excel);
$writer->save('wrapped_text.xlsx');

説明

  1. データ取得
  2. ヘッダー設定
  3. データ書き込み
    • セルA1に「列名1」、セルB1に「列名2」などのヘッダーを設定します。
    • 各セルに Text Wrapping を設定します。
  • データベースのテーブル構造や列名は、ご自身の環境に合わせて変更してください。
  • Excel ファイルのフォーマットやスタイルも、ご自身のニーズに合わせてカスタマイズ可能です。



  1. データベースから取得したデータをHTMLテーブル形式に変換します。
  2. nl2br() 関数を使用して、改行コードをHTMLタグ <br> に変換します。
  3. HTMLテーブルをExcelファイルに書き込みます。

メリット

  • コードが比較的シンプル
  • Text Wrapping 以外にも、HTMLタグによる書式設定が可能
  • Excelファイルのフォーマットがやや複雑になる
  • データベースのデータ構造によっては、変換処理が煩雑になる可能性がある

<?php
require 'PHPExcel.php';

// データベース接続
$db = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=your_database', 'your_username', 'your_password');

// データ取得
$sql = 'SELECT * FROM your_table';
$stmt = $db->prepare($sql);
$stmt->execute();
$data = $stmt->fetchAll();

// HTMLテーブル形式に変換
$htmlTable = '<table>';
foreach ($data as $rowItem) {
    $htmlTable .= '<tr>';
    foreach ($rowItem as $value) {
        $htmlTable .= '<td>' . nl2br($value) . '</td>';
    }
    $htmlTable .= '</tr>';
}
$htmlTable .= '</table>';

// Excelファイルを作成
$excel = new PHPExcel();
$sheet = $excel->getActiveSheet();

// HTMLテーブルを書き込む
$sheet->setCellValue('A1', $htmlTable);

// Excelファイルを保存
$writer = new PHPExcel_Writer_Excel2007($excel);
$writer->save('wrapped_text.xlsx');

CSS を使用する

  1. セルに word-wrap: break-word; word-break: break-all; などのCSSスタイルを設定します。
  • HTMLテーブルよりもシンプルなコードで実現可能
  • Excelファイルを開く環境によっては、CSSスタイルが反映されない可能性がある
<?php
require 'PHPExcel.php';

// データベース接続
$db = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=your_database', 'your_username', 'your_password');

// データ取得
$sql = 'SELECT * FROM your_table';
$stmt = $db->prepare($sql);
$stmt->execute();
$data = $stmt->fetchAll();

// Excelファイルを作成
$excel = new PHPExcel();
$sheet = $excel->getActiveSheet();

// データを書き込む
$row = 1; // 1行目からデータ書き込み開始
foreach ($data as $rowItem) {
    $sheet->setCellValue('A' . $row, $rowItem['column_name1']);
    $sheet->setCellValue('B' . $row, $rowItem['column_name2']);
    // ...

    // セルにCSSスタイルを設定
    $sheet->getStyle('A' . $row)->applyFromArray([
        'alignment' => [
            'wrapText' => true,
        ],
    ]);
    $sheet->getStyle('B' . $row)->applyFromArray([
        'alignment' => [
            'wrapText' => true,
        ],
    ]);
    // ...

    $row++;
}

// Excelファイルを保存
$writer = new PHPExcel_Writer_Excel2007($excel);
$writer->save('wrapped_text.xlsx');
  • PHPExcel 以外にも、Text Wrapping 機能を提供するライブラリが存在します。
  • それぞれのライブラリの特徴を比較検討し、ご自身のニーズに合ったライブラリを選択してください。

php mysql database



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