PostgreSQLのidle_in_transaction_session_timeoutパラメータの設定方法

2024-04-02

PostgreSQLでハングしたクエリ(idle in transaction)を強制終了する方法

ハングしたクエリとは、長時間実行され、応答しなくなったクエリのことです。PostgreSQLでは、pg_stat_activityビューを使用して、実行中のすべてのクエリの状態を確認できます。

SELECT * FROM pg_stat_activity;

このクエリを実行すると、以下の情報を含む結果が表示されます。

  • pid: プロセスID
  • state: クエリ状態(activeidleidle in transactionなど)
  • query: 実行中のクエリ

state列がidle in transactionになっているクエリは、長時間実行されておらず、応答していない可能性があります。

ハングしたクエリを強制終了するには、以下の方法があります。

pg_cancel_backend()関数は、指定されたPIDのバックエンドプロセスをキャンセルします。

SELECT pg_cancel_backend(pid);
SELECT pg_terminate_backend(pid);

psqlコマンドを使用して、ハングしたクエリを強制終了することもできます。

psql -d <database_name> -c "SELECT pg_cancel_backend(pid);"

postgresql.confファイルの設定を変更する

idle_in_transaction_session_timeoutパラメータを設定することで、トランザクション状態のまま一定時間アイドル状態になったセッションを自動的に終了させることができます。

idle_in_transaction_session_timeout = 600

ハングしたクエリが発生する原因としては、以下のようなものが考えられます。

  • アプリケーションのバグ
  • クエリの実行計画が不適切
  • データベースの負荷
  • アプリケーションのコードレビューを行い、バグがないことを確認する
  • クエリの実行計画を分析し、適切なインデックスを作成する
  • データベースの負荷状況を監視し、必要に応じてスケールアウトする



import psycopg2

# データベース接続
conn = psycopg2.connect(
    database="test",
    user="postgres",
    password="password",
    host="localhost",
    port="5432",
)

# ハングしたクエリを取得
pid = 1234

# クエリ強制終了
cursor = conn.cursor()
cursor.execute("SELECT pg_cancel_backend(%s);", (pid,))
cursor.close()

# コミット
conn.commit()

# 接続を閉じる
conn.close()

このコードは、pid 1234 のハングしたクエリを強制終了します。

注意

ハングしたクエリを強制終了すると、データ損失が発生する可能性があります。強制終了を行う前に、必ずデータのバックアップを取るようにしてください。




PostgreSQLでハングしたクエリ(idle in transaction)を強制終了するその他の方法

psqlコマンドを使用する

psql -d <database_name> -c "SELECT pg_terminate_backend(pid);"

このコマンドは、pidで指定されたバックエンドプロセスを強制終了します。

  1. pgAdmin を起動し、接続したいデータベースを選択します。
  2. Servers > Databases > <database_name> > Sessions を展開します。
  3. State 列が idle in transaction になっているセッションを選択します。
  4. 右クリックして Kill を選択します。

postgresql


【保存版】Entity Framework CoreとPostgreSQLによる高速・高機能な.NETアプリケーション開発のすべて

Entity Framework Core (EF Core)は、.NETアプリケーションにおけるデータアクセスを簡素化するObject-Relational Mapper (ORM)です。一方、PostgreSQLは、オープンソースで高性能な関係型データベース管理システム (RDBMS)です。...


PostgreSQLのISNULL():詳細解説と代替方法

SQL ServerのISNULL()関数に相当する機能は、PostgreSQLには標準で用意されていません。しかし、COALESCE関数やCASE式を使うことで、同様の処理を実現できます。代替機能詳細COALESCE関数は、複数の引数を順番に評価し、最初のNULLではない値を返します。...


PostgreSQLの命名規則:データベースを分かりやすく管理するためのガイド

オブジェクトを簡単に識別できるデータベースの構造を理解しやすくなるチームメンバー間で共通認識を持ちやすくなる将来の拡張性を確保できるPostgreSQLの命名規則は、以下の原則に基づいています。小文字を使用するアンダースコア(_)を使用する...


PostgreSQLで時間間隔を扱う:行ベース、INTERVAL型、pg_interval型、時系列データベースの比較

PostgreSQLでは、dynamic columnar intervalと呼ばれる機能を使用して、時間ベースのデータの処理を効率的に行うことができます。これは、時間間隔を列として表現することで、従来の行ベースの表現よりも多くの利点を提供します。...


PostgreSQL ARRAY_AGGでNULL値を除外する:上級者向けテクニック

この問題を解決するには、以下の2つの方法があります。FILTER句を使用すると、ARRAY_AGGで処理する前にNULL値を除外できます。例COALESCE関数を使用すると、NULL値を別の値に置き換えることができます。NULL値を完全に除外したい場合は、FILTER句を使用します。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



PostgreSQLプロセスが「トランザクションでアイドル状態」になる原因と解決方法

クエリの実行待ちクエリが複雑で、処理に時間がかかっている。必要なデータがディスクから読み込まれるのを待っている。競合が発生し、他のプロセスがロックを解放するのを待っている。接続の待機クライアントからの新しい接続を待っている。接続プールからの接続を待っている。


pg_terminate_backendコマンドでPostgreSQLのクエリを強制終了する

方法1: pg_terminate_backendコマンドを使用するpg_terminate_backendコマンドは、特定のバックエンドプロセスを強制終了するために使用されます。このコマンドを使用するには、以下の情報を取得する必要があります。