SQL Output 句で挿入されない列を返す:詳細解説とサンプルコード

2024-04-25

SQL Output 句で挿入されない列を返すことができるか?

詳細説明:

OUTPUT 句は、INSERTUPDATE、または DELETE ステートメントと組み合わせて使用し、操作の影響を受けた行の情報を結果セットに含めることができます。この句は、挿入、更新、削除された行だけでなく、トリガーやチェック制約によって変更された列の値も含めて返せます。

挿入されない列を返す構文:

INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
OUTPUT INSERTED.* [, DELETED.*]
VALUES (value1, value2, ...);

上記の構文では、INSERTED.* 部分で挿入された行すべての列を結果セットに含めます。

例:

次の例では、customers テーブルに新しい顧客レコードを挿入し、customer_idname、および email 列の値を結果セットに返します。

INSERT INTO customers (name, email)
OUTPUT INSERTED.customer_id, INSERTED.name, INSERTED.email
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]');

このクエリを実行すると、次のような結果が返されます。

customer_id | name          | email
-----------+--------------+------------------
1           | Taro Yamada   | [email protected]

補足:

  • OUTPUT 句は、挿入、更新、削除された行だけでなく、トリガーやチェック制約によって変更された列の値も含めて返せます。
  • OUTPUT 句は、INSERT、UPDATE、DELETE ステートメントだけでなく、MERGE ステートメントとも使用できます。
  • OUTPUT 句は、パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、本番環境で使用する場合には注意が必要です。



サンプルコード:OUTPUT 句で挿入されない列を返す

INSERT INTO customers (name, email)
OUTPUT INSERTED.customer_id, INSERTED.name, INSERTED.email, INSERTED.created_at
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]');
customer_id | name          | email              | created_at
-----------+--------------+-------------------+------------------
1           | Taro Yamada   | [email protected] | 2024-04-24 16:51:00.000

説明:

  • この例では、INSERTED. プレフィックスを使用して、挿入された行の列にアクセスしています。
  • created_at 列は挿入操作では更新されないため、挿入されない列と見なされます。
  • OUTPUT 句を使用して、挿入された行の created_at 列の値を取得するには、INSERTED.created_at を指定する必要があります。
  • 既存の列の値を更新し、更新された値を結果セットに返すには、OUTPUT 句と UPDATE ステートメントを組み合わせて使用できます。



SQL Output 句以外の方法

トリガーを使用する

トリガーは、データベース内のイベント (INSERT、UPDATE、DELETE など) に応じて自動的に実行される一連の SQL ステートメントです。トリガーを使用して、挿入された行の値を取得し、それを別のテーブルに挿入または更新することができます。

次の例では、customers テーブルに新しい顧客レコードが挿入されたときにトリガーが起動され、挿入された行の name 列の値が customer_logs テーブルに挿入されます。

CREATE TRIGGER customer_insert_log
ON customers
FOR INSERT
AS
BEGIN
    INSERT INTO customer_logs (customer_id, log_message)
    VALUES (INSERTED.customer_id, 'Customer inserted: ' + INSERTED.name);
END;

INSERT ステートメントと SELECT ステートメントを組み合わせることで、挿入された行の値を取得することもできます。まず、INSERT ステートメントを使用して行を挿入します。次に、SELECT ステートメントを使用して、挿入された行の値を取得します。

DECLARE @new_customer_name NVARCHAR(50);

INSERT INTO customers (name, email)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]');

SELECT @new_customer_name = INSERTED.name
FROM INSERTED;

SELECT 'New customer name: ' + @new_customer_name;

INSERT ステートメントと OUTPUT INTO clause を組み合わせることで、挿入された行の値を別のテーブルに挿入することもできます。

INSERT INTO customers (name, email)
OUTPUT INSERTED INTO customer_logs (customer_id, name, email)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]');

INSERT ステートメントと ROWCONVERSION 関数を使用して、挿入された行の値を XML 形式で取得することもできます。その後、XML 形式のデータを解析して、必要な列の値を取得することができます。

次の例では、customers テーブルに新しい顧客レコードが挿入され、挿入された行の値が XML 形式で変数 @xml_data に格納されます。その後、XML 形式のデータを解析して、name 列の値を取得します。

DECLARE @xml_data XML;

INSERT INTO customers (name, email)
OUTPUT (INSERTED.*) INTO @xml_data;

SELECT
    x.value('local-name(.)', 'varchar(50)') AS column_name,
    x.value('text()', 'varchar(max)') AS column_value
FROM @xml_data.CROSSAPPLY XMLSCHEMA.nodes('@xml_data').AS x
WHERE x.@type = 'column';

それぞれの方法の利点と欠点

それぞれの方法には、それぞれ利点と欠点があります。

  • トリガー: トリガーは、挿入された行の値を取得する簡単な方法ですが、トリガーのロジックが複雑になると、コードが読みづらくなる可能性があります。
  • INSERT ステートメントと SELECT ステートメントの組み合わせ: INSERT ステートメントと SELECT ステートメントを組み合わせる方法は、トリガーよりも柔軟性がありますが、コードが冗長になる可能性があります。
  • INSERT ステートメントと OUTPUT INTO clause の組み合わせ: INSERT ステートメントと OUTPUT INTO clause を組み合わせる方法は、INSERT ステートメントと SELECT ステートメントを組み合わせる方法よりも簡潔ですが、すべてのデータベースでサポートされているわけではありません。
  • INSERT ステートメントと ROWCONVERSION 関数を使用する: INSERT ステートメントと ROWCONVERSION 関数を使用する方法は、最も複雑な方法ですが、最も柔軟性があります。

どの方法を使用するかは、特定のニーズによって異なります。簡単な方法が必要であれば、トリガーを使用するのが良いでしょう。より柔軟な方法が必要であれば、INSERT ステートメントと SELECT ステートメントを組み合わせるか、INSERT ステ


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