【SQL上級者向け】SELECT INTO句を超えた!複数列を複数変数に代入する高度なテクニック

2024-06-26

SQLで複数列を複数変数に代入する方法

SQLのSELECT INTO句を使用すると、SELECT句で取得した複数の列のデータを、複数の変数に同時に代入することができます。これは、1行分のデータを複数の変数に格納したい場合に便利な機能です。

構文

SELECT1, 列2, ...
INTO 変数1, 変数2, ...
FROM テーブル名
[WHERE 条件];

説明

  • SELECT: 取得したい列をカンマ区切りで指定します。
  • INTO: 変数をカンマ区切りで指定します。変数の数は、SELECT句で指定した列の数と同じである必要があります。
  • FROM: データを取得するテーブルを指定します。
  • WHERE: オプションです。条件を指定して、特定の行のみを取得できます。

次の例では、customersテーブルからidnameemail列の値を取得し、それぞれcustomer_idcustomer_namecustomer_email変数に代入します。

SELECT id, name, email
INTO customer_id, customer_name, customer_email
FROM customers
WHERE id = 123;

注意点

  • SELECT INTO句は、1行分のデータしか代入できません。複数行のデータを代入したい場合は、ループ処理などを用いる必要があります。
  • 変数の型は、SELECT句で取得した列のデータ型と一致する必要があります。

代替方法

SELECT INTO句以外にも、複数列を複数変数に代入する方法があります。

  • カーソルを使用する
  • 一時テーブルを作成する

これらの方法は、SELECT INTO句よりも複雑ですが、より柔軟なデータ処理が可能になります。

    上記以外にも、SQL SELECT multi-columns INTO multi-variable に関連する様々な情報がインターネット上で公開されています。分からないことがあれば、遠慮なく検索してみてください。




    -- customers テーブルから id、name、email 列の値を取得し、
    -- それぞれ customer_id、customer_name、customer_email 変数に代入する
    DECLARE @customer_id INT, @customer_name NVARCHAR(50), @customer_email NVARCHAR(100);
    
    SELECT @customer_id = id,
           @customer_name = name,
           @customer_email = email
    FROM customers
    WHERE id = 123;
    
    -- 代入された値を確認する
    SELECT @customer_id, @customer_name, @customer_email;
    

    Teradata

    -- customers テーブルから id、name、email 列の値を取得し、
    -- それぞれ customer_id、customer_name、customer_email 変数に代入する
    DECLARE customer_id INTEGER, customer_name VARCHAR(50), customer_email VARCHAR(100);
    
    SELECT customer_id = id,
           customer_name = name,
           customer_email = email
    FROM customers
    WHERE id = 123;
    
    -- 代入された値を確認する
    SELECT customer_id, customer_name, customer_email;
    
    • 上記のコードは、SQL ServerTeradataのそれぞれで、SELECT INTO句を使用して複数列を複数変数に代入する例です。
    • 変数の宣言方法やデータ型は、それぞれのデータベースによって異なる場合があります。
    • コードを実行するには、それぞれのデータベースシステムに接続する必要があります。

    補足

    • 上記のコードは、あくまでも一例です。実際の使用例では、必要に応じて修正する必要があります。
    • SELECT INTO句を使用するよりも、カーソルや一時テーブルを使用する方が柔軟なデータ処理が可能になる場合があります。



      SQLで複数列を複数変数に代入するその他の方法

      前述の通り、SELECT INTO句以外にも、SQLで複数列を複数変数に代入する方法があります。ここでは、2つの代替方法をご紹介します。

      カーソルを使用する方法では、SELECT句で取得した結果セットを逐次処理し、各行のデータを1つずつ変数に代入していきます。

      -- customers テーブルから id、name、email 列の値をすべて取得し、
      -- それぞれ customer_id、customer_name、customer_email 変数に代入する
      DECLARE customer_id CURSOR FOR
      SELECT id, name, email
      FROM customers;
      
      DECLARE @customer_id INT, @customer_name NVARCHAR(50), @customer_email NVARCHAR(100);
      
      OPEN customer_id;
      
      FETCH NEXT FROM customer_id
      INTO @customer_id, @customer_name, @customer_email;
      
      WHILE @@FETCH_STATUS = 0
      BEGIN
          -- 代入された値を処理する
      
          FETCH NEXT FROM customer_id
      INTO @customer_id, @customer_name, @customer_email;
      END;
      
      CLOSE customer_id;
      DEALLOCATE customer_id;
      
      • 上記のコードは、SQL Serverの例です。他のデータベースシステムでは、構文が異なる場合があります。
      • カーソルを使用するには、カーソルを宣言し、開く、フェッチする、閉じる、解放するなどの操作を行う必要があります。
      • フェッチ操作によって、1行分のデータが変数に代入されます。
      • @@FETCH_STATUS変数は、フェッチ操作が成功したかどうかを確認するために使用します。

      一時テーブルを作成する方法では、SELECT句で取得したデータを一時テーブルに格納し、その後、一時テーブルに対してSELECT INTO句を実行して変数に代入します。

      -- customers テーブルから id、name、email 列の値をすべて取得し、
      -- 一時テーブル #customers_temp に格納する
      CREATE TABLE #customers_temp (
          id INT,
          name NVARCHAR(50),
          email NVARCHAR(100)
      );
      
      INSERT INTO #customers_temp
      SELECT id, name, email
      FROM customers;
      
      -- #customers_temp テーブルから 1 行分のデータを customer_id、customer_name、customer_email 変数に代入する
      SELECT TOP 1 *
      INTO @customer_id, @customer_name, @customer_email
      FROM #customers_temp;
      
      -- 一時テーブルを削除する
      DROP TABLE #customers_temp;
      
      • 一時テーブルを作成するには、CREATE TABLEステートメントを使用します。
      • 一時テーブルは、セッションスコープで存在します。つまり、セッションが終了すると、一時テーブルは自動的に削除されます。
      • SELECT句で取得したデータを、一時テーブルにINSERTします。
      • 一時テーブルに対してSELECT INTO句を実行して、変数に代入します。
      • 最後に、一時テーブルをDROPします。

      各方法の比較

      方法利点欠点
      SELECT INTOシンプルでわかりやすい1行分のデータしか代入できない
      カーソル柔軟性が高い複雑
      一時テーブル複数行のデータを代入できる一時テーブルの作成と削除が必要
      • シンプルでわかりやすい方法を求める場合は、SELECT INTO句を使用します。
      • 柔軟性が必要な場合は、カーソルを使用します。
      • 複数行のデータを代入する場合は、一時テーブルを使用します。

        sql sql-server teradata


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