PostgreSQLにおけるDelayまたはWait-Forステートメントのサンプルコード
PostgreSQLにおけるDelayまたはWait-Forステートメント
pg_sleep() 関数
pg_sleep()
関数は、指定された秒数だけタスクの実行をスリープさせます。これは、単純な遅延が必要な場合に役立ちます。
SELECT pg_sleep(2); -- 2秒間スリープ
トランザクションロック
トランザクションロックを使用して、他のトランザクションが特定のデータにアクセスするのをブロックすることができます。これは、データの整合性を保つために必要な場合に役立ちます。
BEGIN;
UPDATE accounts SET balance = balance - 100 WHERE id = 1;
-- この行以降、他のトランザクションは `accounts` テーブルの `id = 1` 行をロックします。
COMMIT;
非同期処理
非同期処理を使用して、タスクを別のスレッドまたはプロセスで実行することができます。これは、長い実行時間のタスクや、データベース操作をブロックしたくないタスクに役立ちます。
- PL/pgSQLを使用する: PL/pgSQLは、PostgreSQLに組み込まれた手続き型言語です。PL/pgSQLを使用して、非同期タスクを実行する関数を作成することができます。
- 外部ツールを使用する:
pg_trigger
やLISTEN/NOTIFY
などの外部ツールを使用して、非同期タスクをトリガーすることができます。
遅延付きインデックス
遅延付きインデックスは、インデックスの作成を遅らせることができる特殊なインデックスです。これは、インデックスの作成にかかる時間を短縮する必要がある場合に役立ちます。
CREATE INDEX idx_accounts_balance ON accounts (balance) DELAYED;
適切な方法を選択する
-- 2秒間スリープ
SELECT pg_sleep(2);
-- 100ミリ秒間スリープ
SELECT pg_sleep(0.1);
-- アカウント1の残高を100減らす
BEGIN;
UPDATE accounts SET balance = balance - 100 WHERE id = 1;
-- この行以降、他のトランザクションは `accounts` テーブルの `id = 1` 行をロックします。
COMMIT;
非同期処理 (PL/pgSQL)
CREATE OR REPLACE FUNCTION transfer_funds(from_id INT, to_id INT, amount INT)
RETURNS void
AS $$
BEGIN
-- 送金処理
UPDATE accounts SET balance = balance - amount WHERE id = from_id;
UPDATE accounts SET balance = balance + amount WHERE id = to_id;
-- 非同期でログを記録
PERFORM pg_notify('transfer_log', 'Account ' || from_id || ' transferred ' || amount || ' to account ' || to_id);
END $$ LANGUAGE plpgsql;
-- アカウント1からアカウント2へ100を転送
SELECT transfer_funds(1, 2, 100);
非同期処理 (外部ツール)
-- トリガーを作成して、アカウントの残高が更新されるたびにログを記録
CREATE TRIGGER log_balance_update
AFTER UPDATE ON accounts
FOR EACH ROW
AS $$
BEGIN
PERFORM pg_notify('balance_update', 'Account ' || NEW.id || ' balance updated to ' || NEW.balance);
END $$;
-- アカウント1の残高を100に変更
UPDATE accounts SET balance = 100 WHERE id = 1;
-- `accounts` テーブルの `balance` 列に遅延付きインデックスを作成
CREATE INDEX idx_accounts_balance ON accounts (balance) DELAYED;
SELECT ... FOR UPDATE
SELECT ... FOR UPDATE
句を使用すると、クエリで選択された行をロックすることができます。これは、データの整合性を保つ必要がある場合に役立ちます。
SELECT * FROM accounts WHERE id = 1 FOR UPDATE;
-- この行以降、他のトランザクションは `accounts` テーブルの `id = 1` 行をロックします。
-- アカウント1の残高を更新
UPDATE accounts SET balance = balance - 100 WHERE id = 1;
COMMIT;
BEGIN ... ISOLATION LEVEL SERIALIZABLE
BEGIN ... ISOLATION LEVEL SERIALIZABLE
句を使用すると、トランザクションをシリアル化することができます。これは、複数のトランザクションが同じデータを同時に更新する可能性がある場合に役立ちます。
BEGIN ISOLATION LEVEL SERIALIZABLE;
-- アカウント1の残高を更新
UPDATE accounts SET balance = balance - 100 WHERE id = 1;
COMMIT;
LOCK ... IN SHARE MODE
LOCK ... IN SHARE MODE
句を使用すると、他のトランザクションが読み取りのみでアクセスできる共有ロックを取得することができます。これは、データを読み取る必要があるが、更新する必要がない場合に役立ちます。
LOCK TABLE accounts IN SHARE MODE;
-- アカウント1の残高を読み取る
SELECT balance FROM accounts WHERE id = 1;
UNLOCK TABLE accounts;
LISTEN/NOTIFY
LISTEN/NOTIFY
を使用して、イベントを非同期にトリガーすることができます。これは、長い実行時間のタスクや、データベース操作をブロックしたくないタスクに役立ちます。
-- アカウントの残高が更新されたときにログを記録するリスナーを作成
LISTEN balance_update;
-- アカウント1の残高を100に変更
UPDATE accounts SET balance = 100 WHERE id = 1;
-- ログを記録する関数
CREATE OR REPLACE FUNCTION log_balance_update()
RETURNS trigger AS $$
BEGIN
PERFORM pg_notify('balance_log', 'Account ' || NEW.id || ' balance updated to ' || NEW.balance);
RETURN NULL;
END $$ LANGUAGE plpgsql;
-- トリガーを有効にする
CREATE TRIGGER log_balance_update
AFTER UPDATE ON accounts
FOR EACH ROW
EXECUTE PROCEDURE log_balance_update();
database postgresql delay