SQLでINSERT ... SELECTを使って列名を自由にマッピングして挿入する方法

2024-06-16

SQLで異なる列名のテーブルに挿入

列名を明示的に指定する

最も基本的な方法は、INSERT INTO文で挿入先の列名を明示的に指定する方法です。構文は以下の通りです。

INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
VALUES (value1, value2, ...);

例:

INSERT INTO customers (name, email, address)
VALUES ('山田 太郎', '[email protected]', '東京都渋谷区渋谷1-1-1');

この方法では、挿入先の列名とデータの順番を一致させる必要があります。

サブクエリを使用すると、列名の順序を気にせずにデータを挿入することができます。構文は以下の通りです。

INSERT INTO target_table
SELECT column1, column2, ...
FROM source_table;
INSERT INTO customers (name, email, address)
SELECT name, email, address
FROM users;

この方法では、source_tableの列名とtarget_tableの列名が一致していなくても、データが正しく挿入されます。

INSERT ... SELECT文は、1. と 2. の方法を組み合わせたような構文です。構文は以下の通りです。

INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
SELECT column1, column2, ...
FROM source_table;
INSERT INTO customers (name, email, address)
SELECT username, email, home_address
FROM users;

補足

  • 上記の例では、すべて同じ数の列を持つテーブル同士でデータを挿入しています。列数が異なる場合は、エラーが発生する可能性があります。
  • データ型も一致していることを確認する必要があります。
  • 主キー制約などの制約条件がある場合は、データが挿入できない場合があります。

SQLiteで上記の方法を使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。

  • テーブル名は大文字小文字を区別します。
  • シングルクォート(')で囲まれた文字列リテラルを使用する必要があります。
INSERT INTO customers (name, email, address)
VALUES ('山田 太郎', '[email protected]', '東京都渋谷区渋谷1-1-1');



    -- customersテーブルにデータ挿入
    INSERT INTO customers (name, email, address)
    VALUES ('山田 太郎', '[email protected]', '東京都渋谷区渋谷1-1-1');
    
    -- usersテーブルにデータ挿入
    INSERT INTO users (user_id, username, email, address)
    VALUES (1001, 'taro.yamada', '[email protected]', '東京都渋谷区渋谷1-1-1');
    

    サブクエリを使用する

    -- usersテーブルからcustomersテーブルにデータ挿入
    INSERT INTO customers (name, email, address)
    SELECT username, email, address
    FROM users;
    

    INSERT ... SELECT文を使用する

    -- usersテーブルからcustomersテーブルにデータ挿入 (列名をマッピング)
    INSERT INTO customers (name, email, address)
    SELECT username AS name, email, home_address AS address
    FROM users;
    

    SQLiteでの例

    -- customersテーブルにデータ挿入
    INSERT INTO customers (name, email, address)
    VALUES ('山田 太郎', '[email protected]', '東京都渋谷区渋谷1-1-1');
    
    -- usersテーブルにデータ挿入
    INSERT INTO users (user_id, username, email, address)
    VALUES (1001, 'taro.yamada', '[email protected]', '東京都渋谷区渋谷1-1-1');
    
    -- usersテーブルからcustomersテーブルにデータ挿入
    INSERT INTO customers (name, email, address)
    SELECT username, email, address
    FROM users;
    
    -- usersテーブルからcustomersテーブルにデータ挿入 (列名をマッピング)
    INSERT INTO customers (name, email, address)
    SELECT username AS name, email, home_address AS address
    FROM users;
    

    説明

    • 上記のコードは、customersusers という2つのテーブルを使用しています。
    • customers テーブルには、nameemailaddress の3つの列があります。
    • サンプルコードでは、users テーブルから customers テーブルにデータを挿入する方法を3通り示しています。
    • 1つ目の方法は、列名を明示的に指定する方法です。この方法では、挿入先の列名とデータの順番を一致させる必要があります。
    • 2つ目の方法は、サブクエリを使用する方法です。この方法では、列名の順序を気にせずにデータを挿入することができます。
    • 3つ目の方法は、INSERT ... SELECT文を使用する方法です。この方法は、1つ目と2つ目の方法を組み合わせたようなもので、source_tableの列名とtarget_tableの列名を自由にマッピングすることができます。



    異なる列名のテーブルにデータを挿入するその他の方法

    結合を使用して、異なるテーブルのデータを1つのテーブルに結合し、その結果をINSERT INTO文で別のテーブルに挿入することができます。構文は以下の通りです。

    INSERT INTO target_table
    SELECT column1, column2, ...
    FROM table1
    JOIN table2 ON table1.column = table2.column;
    
    -- customersテーブルに、usersテーブルとaddressesテーブルのデータを結合して挿入
    INSERT INTO customers (name, email, address)
    SELECT users.username AS name, users.email, addresses.address
    FROM users
    JOIN addresses ON users.user_id = addresses.user_id;
    

    ビューを使用して、異なるテーブルのデータを仮想的なテーブルとして定義し、そのビューに対してINSERT INTO文を実行することができます。

    -- customers_viewというビューを作成
    CREATE VIEW customers_view AS
    SELECT users.username AS name, users.email, addresses.address
    FROM users
    JOIN addresses ON users.user_id = addresses.user_id;
    
    -- customers_viewにデータ挿入
    INSERT INTO customers_view (name, email, address)
    VALUES ('山田 太郎', '[email protected]', '東京都渋谷区渋谷1-1-1');
    

    カスタム関数を作成して、異なる列名のテーブル間のデータ変換ロジックをカプセル化し、INSERT INTO文内でその関数を使用することができます。

    -- create_customerというカスタム関数を作成
    CREATE FUNCTION create_customer(username VARCHAR(255), email VARCHAR(255), address VARCHAR(255))
    RETURNS INT
    BEGIN
        INSERT INTO customers (name, email, address)
        VALUES (username, email, address);
    
        SELECT LAST_INSERT_ID();
    END;
    
    -- create_customer関数を使用してcustomersテーブルにデータ挿入
    INSERT INTO customers (name, email, address)
    CALL create_customer('山田 太郎', '[email protected]', '東京都渋谷区渋谷1-1-1');
    

    ETLツールを使用する

    ETL(Extract, Transform, Load) ツールを使用すると、異なるソースからデータを抽出、変換、ロードするプロセスを自動化することができます。多くの ETL ツールは、異なる列名のテーブル間のデータマッピングをサポートしています。

    各方法の比較

    方法利点欠点
    列名を明示的に指定するシンプルでわかりやすい列名とデータの順序を一致させる必要がある
    サブクエリを使用する列名の順序を気にせずにデータを挿入できる副問合せが複雑になる可能性がある
    INSERT ... SELECT文を使用する列名を自由にマッピングできる構文が少し複雑
    結合を使用する複数のテーブルからデータを結合できる結合条件が複雑になる可能性がある
    ビューを使用するデータの論理的な表現を定義できるビューの更新が元のテーブルに反映されない場合がある
    カスタム関数を使用するデータ変換ロジックをカプセル化できる開発コストがかかる
    ETLツールを使用するプロセスを自動化できるツールの導入と設定が必要

    異なる列名のテーブルにデータを挿入する方法はいくつかあります。それぞれの方法には利点と欠点があるため、状況に合わせて適切な方法を選択する必要があります。


    sql sqlite sql-insert


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