重複行をまとめるには GROUP BY と DISTINCT のどちらを使うべきか?

2024-04-05

SQL: GROUP BY と DISTINCT の違い

DISTINCT:

DISTINCT は、SELECT 結果から重複行を 削除 する機能です。

  • 例:
SELECT DISTINCT name
FROM users;

このクエリは、users テーブルから重複する名前を除いて、すべての名前を 1行ずつ 表示します。

GROUP BY:

SELECT country, COUNT(*) AS count
FROM users
GROUP BY country;

このクエリは、users テーブルを 国ごとにグループ化 し、各国のユーザー数 (COUNT(*)) を表示します。

重要な違い:

  • DISTINCT は、重複行を削除 するだけですが、GROUP BYグループ化集計 を行います。
  • DISTINCTSELECT 句 で使用されますが、GROUP BYGROUP BY 句 で使用されます。
  • 重複行を 削除 したいだけの場合は DISTINCT を使用します。
  • グループ化集計 を行いたい場合は GROUP BY を使用します。
  • 従業員の 部署と人数 を知りたい場合:
SELECT department, COUNT(*) AS count
FROM employees
GROUP BY department;
  • 商品の カテゴリーと売上合計 を知りたい場合:
SELECT category, SUM(sales) AS total_sales
FROM products
GROUP BY category;

まとめ:

  • DISTINCTGROUP BY は、重複行を処理する SQL の機能ですが、異なる目的で使用されます。



テーブル構造:

CREATE TABLE employees (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  department VARCHAR(255),
  salary INT
);

INSERT INTO employees (id, name, department, salary) VALUES
(1, 'John Doe', 'Sales', 50000),
(2, 'Jane Doe', 'Marketing', 40000),
(3, 'John Smith', 'Sales', 50000),
(4, 'Jane Smith', 'Marketing', 40000),
(5, 'John Johnson', 'Sales', 50000);

1 部署と人数:

SELECT department, COUNT(*) AS count
FROM employees
GROUP BY department;

結果:

department | count
----------+-------
Sales     | 3
Marketing | 2

2 部署と平均給与:

SELECT department, AVG(salary) AS average_salary
FROM employees
GROUP BY department;
department | average_salary
----------+--------------
Sales     | 50000
Marketing | 40000

1 重複する名前:

SELECT DISTINCT name
FROM employees;
name
-----
John Doe
Jane Doe
John Smith
Jane Smith
John Johnson
SELECT DISTINCT department
FROM employees;
department
----------
Sales
Marketing



GROUP BY と DISTINCT の代替方法

  • CASE 式:
SELECT CASE department
  WHEN 'Sales' THEN '営業部'
  WHEN 'Marketing' THEN 'マーケティング部'
  ELSE department
END AS department, COUNT(*) AS count
FROM employees
GROUP BY department;
  • SUBQUERY:
SELECT department, count
FROM (
  SELECT department, COUNT(*) AS count
  FROM employees
  GROUP BY department
) AS t;
  • UNIQUE キー:
CREATE UNIQUE INDEX idx_name ON employees (name);

SELECT name
FROM employees;
SELECT name
FROM (
  SELECT DISTINCT name
  FROM employees
) AS t;

その他の考慮事項:

  • 処理速度: 代替方法の方が高速になる場合もあります。
  • 読みやすさ: コードの読みやすさを考慮する必要があります。
  • 機能制限: 使用するデータベースによっては、使用できない代替方法もあります。

sql group-by distinct


初心者でも安心!PHPでフラットファイルデータベースを始めるためのガイド

PHPは、Web開発に広く使用されているプログラミング言語です。SQLは、データベースとのやり取りに使用される構造化照会言語です。フラットファイルデータベースは、PHPとSQLを使用して読み書きできます。軽量で高速設定と管理が簡単習得しやすい...


SQLステートメントのインデント:読みやすく、保守しやすいコードを目指して

ここでは、SQLステートメントのインデントに関するベストプラクティスをいくつか紹介します。一貫性のあるインデントスタイルを使用するインデントスタイルは、スペース数やタブの使用など、開発者によって好みが分かれます。しかし、チーム内で一貫性のあるスタイルを使用することが重要です。これにより、コードの読みやすさが向上し、チームメンバー間でコードを共有しやすくなります。...


SQLで「SELECT WHERE NOT IN (subquery)」が結果を返さない問題を解決!3つの方法とサンプルコード

SELECT WHERE NOT IN (subquery) クエリは、特定の条件を満たさないレコードを取得するために使用されます。しかし、場合によっては、このクエリが予期せず空の結果を返すことがあります。原因この問題の主な原因は、NULL 値の扱いと関連しています。NOT IN 演算子は、比較を行う際に NULL 値を適切に処理できないため、誤った結果が生じる可能性があります。...


データベースにおける性別の多様性:SQLとデータベース設計のベストプラクティス

性別属性のデータ型性別を格納するデータベース属性のデータ型は、主に以下の3種類が考えられます。文字列型: 最も汎用性が高く、"男性"、"女性"、"その他"などの文字列を格納できます。数値型: 1を男性、2を女性など、独自に数値を割り当てて格納できます。論理的な処理に役立ちますが、データの意味が直感的に理解しにくいという欠点があります。...


Androidアプリ:SQLiteで全角文字を含むデータを大文字小文字を区別せずに並べ替えるための4つの方法

この問題を解決するために、CASE 式と COLLATE 修飾子を使用して、大文字小文字を区別せずにアルファベット順に並べ替える方法を紹介します。CASE式: 大文字小文字を区別せずに比較するために、CASE 式を使用して、すべての文字を小文字に変換します。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



データ分析を高速化する! MySQLとSQL ServerにおけるGROUP BYとDISTINCTの徹底比較

GROUP BY と DISTINCT は、重複するデータを処理する際に役立つ SQL キーワードです。しかし、それぞれ異なる動作を持ち、パフォーマンスにも影響を与えます。動作の違い:GROUP BY: 指定された列に基づいてデータをグループ化し、各グループの集計値を表示します。