DBMS_RESOURCE_MANAGERパッケージで接続数上限を確認する
Oracleデータベースの接続数上限を確認する方法
Oracleデータベースには、同時に接続できるユーザーセッションの最大数を制限する機能があります。この制限は、データベースのパフォーマンスと可用性を維持するために重要です。
このチュートリアルでは、Oracleデータベースの接続数上限を確認する方法について、以下の2つの方法を解説します。
- V$SESSION_WAIT統計ビューを使用する
- DBMS_RESOURCE_MANAGERパッケージを使用する
前提条件
- Oracleデータベースへの接続権限
- SQL*Plusまたはその他のクライアントツール
V$SESSION_WAIT統計ビューには、現在のセッション数、待機中のセッション数、接続数上限など、データベース接続に関する情報が含まれています。
以下のSQLクエリを実行することで、接続数上限を確認できます。
SELECT
value
FROM
v$parameter
WHERE
name = 'processes';
結果
VALUE
-------
1000
上記の例では、接続数上限は1000です。
DBMS_RESOURCE_MANAGERパッケージは、データベースリソースを管理するためのPL/SQLパッケージです。
DECLARE
l_max_sessions NUMBER;
BEGIN
DBMS_RESOURCE_MANAGER.GET_RESOURCE_LIMIT(
resource_name => 'sessions',
limit_value => l_max_sessions);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('接続数上限: ' || l_max_sessions);
END;
/
接続数上限: 1000
補足
- 接続数上限は、データベースの起動時に設定されます。
- 接続数上限は、ALTER SYSTEMコマンドを使用して変更できます。
- 接続数上限は、データベースのパフォーマンスと可用性に影響を与えるため、慎重に変更する必要があります。
SELECT
value
FROM
v$parameter
WHERE
name = 'processes';
DECLARE
l_max_sessions NUMBER;
BEGIN
DBMS_RESOURCE_MANAGER.GET_RESOURCE_LIMIT(
resource_name => 'sessions',
limit_value => l_max_sessions);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('接続数上限: ' || l_max_sessions);
END;
/
注:
- 上記のサンプルコードは、Oracle Database 12cを使用しています。
- 他のバージョンのOracleデータベースを使用している場合は、コードを修正する必要がある場合があります。
他の方法
Oracle Enterprise Managerは、Oracleデータベースを管理するためのグラフィカルツールです。
Oracle Enterprise Managerを使用して接続数上限を確認するには、以下の手順を実行します。
- Oracle Enterprise Managerにログインします。
- ナビゲーションツリーで、「データベース」>「パフォーマンス」>「接続」を選択します。
- 「接続」ページが表示されます。
- 「接続数上限」フィールドを確認します。
オペレーティングシステムのツールを使用して、データベースプロセスを監視することで、接続数上限を確認することができます。
例:UNIX/Linux
ps -ef | grep pmon
例:Windows
tasklist /FI "IMAGENAME eq pmon.exe"
上記のコマンドを実行すると、データベースプロセスの一覧が表示されます。
- UNIX/Linux:
- プロセスの名前が「pmon」で、状態が「S」 (sleep) になっているものは、空いている接続を表します。
- Windows:
接続数上限は、実行中のデータベースプロセスの数によって制限されます。
Oracleサポートに問い合わせる
上記の方法で接続数上限を確認できない場合は、Oracleサポートに問い合わせてください。
上記の情報は参考用であり、予告なく変更される場合があります。
sql oracle