DBMS_RESOURCE_MANAGERパッケージで接続数上限を確認する

2024-04-06

Oracleデータベースの接続数上限を確認する方法

Oracleデータベースには、同時に接続できるユーザーセッションの最大数を制限する機能があります。この制限は、データベースのパフォーマンスと可用性を維持するために重要です。

このチュートリアルでは、Oracleデータベースの接続数上限を確認する方法について、以下の2つの方法を解説します。

  1. V$SESSION_WAIT統計ビューを使用する
  2. DBMS_RESOURCE_MANAGERパッケージを使用する

前提条件

  • Oracleデータベースへの接続権限
  • SQL*Plusまたはその他のクライアントツール

V$SESSION_WAIT統計ビューには、現在のセッション数、待機中のセッション数、接続数上限など、データベース接続に関する情報が含まれています。

以下のSQLクエリを実行することで、接続数上限を確認できます。

SELECT
  value
FROM
  v$parameter
WHERE
  name = 'processes';

結果

VALUE
-------
1000

上記の例では、接続数上限は1000です。

DBMS_RESOURCE_MANAGERパッケージは、データベースリソースを管理するためのPL/SQLパッケージです。

DECLARE
  l_max_sessions NUMBER;
BEGIN
  DBMS_RESOURCE_MANAGER.GET_RESOURCE_LIMIT(
    resource_name => 'sessions',
    limit_value => l_max_sessions);
  DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('接続数上限: ' || l_max_sessions);
END;
/
接続数上限: 1000

補足

  • 接続数上限は、データベースの起動時に設定されます。
  • 接続数上限は、ALTER SYSTEMコマンドを使用して変更できます。
  • 接続数上限は、データベースのパフォーマンスと可用性に影響を与えるため、慎重に変更する必要があります。



SELECT
  value
FROM
  v$parameter
WHERE
  name = 'processes';
DECLARE
  l_max_sessions NUMBER;
BEGIN
  DBMS_RESOURCE_MANAGER.GET_RESOURCE_LIMIT(
    resource_name => 'sessions',
    limit_value => l_max_sessions);
  DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('接続数上限: ' || l_max_sessions);
END;
/

注:

  • 上記のサンプルコードは、Oracle Database 12cを使用しています。
  • 他のバージョンのOracleデータベースを使用している場合は、コードを修正する必要がある場合があります。



他の方法

Oracle Enterprise Managerは、Oracleデータベースを管理するためのグラフィカルツールです。

Oracle Enterprise Managerを使用して接続数上限を確認するには、以下の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. ナビゲーションツリーで、「データベース」>「パフォーマンス」>「接続」を選択します。
  3. 「接続」ページが表示されます。
  4. 「接続数上限」フィールドを確認します。

オペレーティングシステムのツールを使用して、データベースプロセスを監視することで、接続数上限を確認することができます。

例:UNIX/Linux

ps -ef | grep pmon

例:Windows

tasklist /FI "IMAGENAME eq pmon.exe"

上記のコマンドを実行すると、データベースプロセスの一覧が表示されます。

  • UNIX/Linux:
    • プロセスの名前が「pmon」で、状態が「S」 (sleep) になっているものは、空いている接続を表します。
  • Windows:

接続数上限は、実行中のデータベースプロセスの数によって制限されます。

Oracleサポートに問い合わせる

上記の方法で接続数上限を確認できない場合は、Oracleサポートに問い合わせてください。

上記の情報は参考用であり、予告なく変更される場合があります。


sql oracle


ANALYZE TABLEコマンドを使用して重複データを見つける

Oracleデータベースでテーブル内の重複データを検索するには、いくつかの方法があります。GROUP BY句を使用するDISTINCTキーワードを使用するJOIN句を使用する方法の詳細GROUP BY句を使用して、同じ値を持つ行をグループ化できます。グループ内の行数が1より多い場合、その値は重複していることになります。...


SQL Server の動的SQL: EXEC(@SQL) と EXEC SP_EXECUTESQL(@SQL) の違い

動的SQLは、文字列変数に格納されたSQL文を実行する機能です。これは、事前に定義されたSQL文だけでなく、ユーザー入力やプログラムによって生成されたSQL文を実行する必要がある場合に便利です。EXEC(@SQL) と EXEC SP_EXECUTESQL(@SQL)...


MySQL INSERT INTO: VALUES vs SET の徹底比較

MySQL の INSERT INTO は、テーブルに新しい行を挿入するために使用される SQL ステートメントです。このステートメントには、2つの主要な構文があります:VALUES 構文: 挿入する列の値を明示的に指定します。SET 構文: 列名と値のペアを指定します。...


PostgreSQLでグループ化された結果の各グループの先頭N行を表示する方法

WINDOW 関数は、グループ化された結果に対して集計計算やその他の処理を行うための強力なツールです。この方法では、ROW_NUMBER() 関数を使って各グループ内の行番号を計算し、LIMIT 句を使って最初の N 行のみを選択します。この例では、users テーブルから id と name と age の各列と、id ごとに年齢順に並べた行番号 row_num を選択します。その後、row_num が 3 以下の行のみを id と年齢順に並べて表示します。...


【初心者向け】PostgreSQLで「列が存在しない」エラーを解決する方法

この問題には、主に以下の2つの原因が考えられます。識別子のクォートPostgreSQLでは、テーブル名や列名などの識別子をクォート (" または ') で囲むことで、特殊文字や大文字小文字を区別することができます。しかし、クォートの付け方が間違っていると、エラーが発生する可能性があります。...