SQL初心者でも安心!MySQLで中央値を確実に求める3つのテクニック
MySQLで中央値を簡単に計算する方法
方法1:PERCENTILE_CONT関数を使用する
MySQL 8.0以降では、PERCENTILE_CONT
関数を使用して中央値を直接計算できます。この関数の構文は次のとおりです。
PERCENTILE_CONT(N, field_name)
ここで、
N
は、中央値を計算する順位(0.5の場合は中央値)field_name
は、中央値を計算する列名
この関数は、ORDER BY句と組み合わせて使用することで、より正確な結果を得ることができます。
例:salary列の中央値を計算する
SELECT PERCENTILE_CONT(0.5, salary) AS median_salary
FROM employees
ORDER BY salary;
方法2:サブクエリを使用する
PERCENTILE_CONT
関数を使用できない場合は、サブクエリを使用して中央値を計算できます。この方法は、以下の手順で行います。
- データをソートする
- データの件数をカウントする
- 中央値の位置を計算する
- 中央値を取得する
SELECT
(
SELECT salary
FROM employees
ORDER BY salary
LIMIT 1 OFFSET (COUNT(*) - 1) / 2
) AS median_salary
FROM employees;
この方法は、すべてのバージョンのMySQLで動作しますが、PERCENTILE_CONT
関数を使用するよりも処理速度が遅くなります。
上記以外にも、MEDIAN
関数やウィンドウ関数を使用して中央値を計算する方法があります。これらの方法は、より高度なテクニックが必要になるため、ここでは説明しません。
-- 方法1:PERCENTILE_CONT関数を使用する
SELECT
PERCENTILE_CONT(0.5, salary) AS median_salary
FROM employees
ORDER BY salary;
-- 方法2:サブクエリを使用する
SELECT
(
SELECT salary
FROM employees
ORDER BY salary
LIMIT 1 OFFSET (COUNT(*) - 1) / 2
) AS median_salary
FROM employees;
説明
- 上記のコードは、
employees
テーブルが存在し、salary
という列があることを前提としています。 - 方法1は、
PERCENTILE_CONT
関数を使用して中央値を直接計算します。この関数は、MySQL 8.0以降でのみ使用できます。 - 方法2は、サブクエリを使用して中央値を計算します。この方法は、すべてのバージョンのMySQLで動作しますが、方法1よりも処理速度が遅くなります。
実行方法
このコードを実行するには、以下の手順を行います。
- MySQLデータベースに接続します。
- 上記のコードをクエリエディタに貼り付けます。
- コードを実行します。
結果
コードを実行すると、median_salary
という名前の列が表示されます。この列には、salary
列の中央値が含まれています。
例
以下の例は、employees
テーブルに以下のデータがある場合の出力結果を示しています。
salary |
---|
10000 |
20000 |
30000 |
40000 |
50000 |
方法1の場合
median_salary
-------------
25000
median_salary
-------------
25000
この例では、salary
列の中央値は25000です。
MySQLで中央値を計算するその他の方法
方法3:MEDIAN関数を使用する
MEDIAN(field_name)
SELECT MEDIAN(salary) AS median_salary
FROM employees;
方法4:ウィンドウ関数を使用する
MySQL 8.0以降では、ウィンドウ関数を使用して中央値を計算できます。この方法は、より複雑なクエリで使用できます。
例:salary列の中央値を計算し、部署ごとにグループ化する
SELECT
department,
PERCENTILE_CONT(0.5, salary) OVER (PARTITION BY department) AS median_salary
FROM employees
ORDER BY department;
上記の方法の中から、状況に合わせて最適な方法を選択してください。
sql mysql statistics