SQL Server Profilerでトリガーの詳細情報を収集する方法

2024-04-06

SQL Profilerによるトリガー実行の監視方法

SQL Profilerは、SQL Serverデータベースに対するさまざまな操作を監視するツールです。トリガーの実行を監視するには、トレースを作成し、トリガーイベントをフィルターで選択する必要があります。

手順

  1. SQL Server Management Studio (SSMS) を起動します。
  2. オブジェクトエクスプローラーで、データベースエンジン > サーバー > トレース を展開します。
  3. 右クリックして、新しいトレース を選択します。
  4. トレースのプロパティ ダイアログボックスで、トレース名と保存場所を入力します。
  5. イベントの選択 ページで、トリガー カテゴリを選択します。
  6. 監視するトリガーを選択します。
  7. 詳細 ページで、収集するデータを選択します。
  8. OK をクリックして、トレースを開始します。

トレース結果の表示

トレースが完了したら、トレースファイル を開いて結果を表示できます。

  1. オブジェクトエクスプローラーで、トレース フォルダーを展開します。
  2. 監視対象のトレースファイルを右クリックして、トレースファイルの表示 を選択します。
  3. トレースビューア で、トレース結果を分析できます。

フィルターの使用方法

トレース結果を絞り込むには、フィルターを使用できます。

  1. トレースビューア で、フィルター ツールバーを選択します。
  2. フィルター条件を入力します。

補足

  • SQL Profilerは、SQL Server 2005を含むすべてのバージョンのSQL Serverで使用できます。
  • SQL Profilerは、本番環境で使用するには注意が必要です。トレースによってパフォーマンスが低下する可能性があります。
  • 他の監視ツールも利用できます。

用語集

  • トリガー: データベース操作に対して実行される一連のSQL ステートメント
  • トレース: データベースに対する操作を記録するプロセス
  • トレースファイル: トレース結果を保存するファイル
  • トレースビューア: トレースファイルを表示および分析するためのツール



USE AdventureWorks2019

-- 新しいトレースを作成
CREATE TRACE MyTrace
GO

-- トリガーイベントを選択
ALTER TRACE MyTrace
ADD EVENT sqlserver.trigger_fired
GO

-- 監視対象のトリガーを選択
ALTER TRACE MyTrace
ADD FILTER
@TriggerName = 'Product_Update'
GO

-- 詳細情報を収集
ALTER TRACE MyTrace
ADD COLUMN TextData
GO

-- トレースを開始
START TRACE MyTrace
GO

-- トリガーを実行
UPDATE Product
SET ListPrice = ListPrice * 1.1

-- トレースを停止
STOP TRACE MyTrace
GO

-- トレース結果を表示
OPEN TRACE MyTrace
GO

このコードは、Product_Update トリガーの実行を監視します。トレース結果は、TextData 列に含まれるSQL ステートメントを含みます。

注意: このコードは、学習目的のみで使用してください。本番環境で使用するには、コードを編集する必要があります。




SQL Profiler 以外のトリガー実行監視方法

SQL Server 2008以降では、データベース監査機能を使用してトリガーの実行を監視できます。データベース監査は、データベースに対するさまざまな操作をログに記録する機能です。トリガーの実行を監視するには、監査ログを分析する必要があります。

拡張イベント

SQL Server 2012以降では、拡張イベントを使用してトリガーの実行を監視できます。拡張イベントは、SQL Serverのさまざまなイベントを監視するための新しいフレームワークです。トリガーの実行を監視するには、拡張イベントセッションを作成し、トリガーイベントをフィルターで選択する必要があります。

トリガーの実行に関する情報は、トリガーログに記録されます。トリガーログは、トリガーの実行時間、ユーザー名、トリガー名などの情報を提供します。

自作ツール

トリガーの実行を監視する自作ツールを作成することもできます。ツールは、トリガーの実行に関する情報をデータベースから取得し、分析する必要があります。

各方法の比較

方法メリットデメリット
SQL Profiler使いやすいパフォーマンスに影響を与える可能性がある
データベース監査パフォーマンスに影響を与えない複雑な設定が必要
拡張イベント柔軟性が高い複雑な設定が必要
トリガーログシンプル詳細な情報が得られない
自作ツール柔軟性が高い開発コストがかかる

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