C# で SQL Server のストアドプロシージャを実行するコード例の詳細解説

2024-08-26

C# で SQL Server のストアドプロシージャを実行する方法

C#SQL Serverストアドプロシージャ を実行するには、以下のような手順を踏みます。

必要なライブラリの参照

  • System.Data.SqlClient 名前空間を使用するために、プロジェクトに参照を追加します。
using System.Data.SqlClient;

接続情報の取得

  • データベースへの接続情報を取得します。通常は、サーバー名、データベース名、ユーザー名、パスワードを使用します。
string connectionString = "Server=yourServerName;Database=yourDatabaseName;User ID=yourUsername;Password=yourPassword;";

接続の作成

  • SqlConnection オブジェクトを使用して、データベースへの接続を作成します。
using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    // ...
}

ストアドプロシージャの呼び出し

  • SqlCommand オブジェクトを使用して、ストアドプロシージャを呼び出します。
using (SqlCommand command = new SqlCommand("YourStoredProcedureName", connection))
{
    command.CommandType = CommandType.StoredProcedu   re;

    // ストアドプロシージャのパラメータを設定する場合は、以下のようにします
    command.Parameters.AddWithValue("@Parameter1", value1);
    command.Parameters.AddWithValue("@Parameter2", value2);

    // ストアドプロシージャを実行します
    connection.Open();
    command.ExecuteNonQuery();
}

接続のクローズ

  • using ステートメントを使用することで、接続が自動的にクローズされます。

例:

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    using (SqlCommand command = new SqlCommand("GetCustomers", connection))
    {
        command.CommandType = CommandType.StoredProcedure;

        connection.Open();
        SqlDataReader reader = command.ExecuteReader();

        wh   ile (reader.Read())
        {
            // ストアドプロシージャの結果を処理します
            Console.WriteLine(reader["CustomerID"] + " - " + reader["CustomerName"]);
        }
    }
}



コードの各部分の役割

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    using (SqlCommand command = new SqlCommand("GetCustomers", connection))
    {
        command.CommandType = CommandType.StoredProcedure;

        connection.Open();
        SqlDataReader reader = command.ExecuteReader();

        wh   ile (reader.Read())
        {
            // ストアドプロシージャの結果を処理します
            Console.WriteLine(reader["CustomerID"] + " - " + reader["CustomerName"]);
        }
    }
}
  • using ステートメント:

  • SqlConnection:

  • SqlCommand:

    • SQL Server に対して実行するコマンドを表します。
    • CommandType.StoredProcedure を設定することで、CommandText プロパティに指定された文字列がストアドプロシージャの名前として扱われることを示します。
  • ExecuteReader:

    • ストアドプロシージャを実行し、結果セットを返すためのメソッドです。
    • 戻り値の SqlDataReader を使用して、結果セットを1行ずつ読み込むことができます。
  • while (reader.Read()):

  • Console.WriteLine:

さらに詳しく

  • パラメータの渡し方:
    • ストアドプロシージャにパラメータを渡す場合は、SqlCommand.Parameters コレクションに SqlParameter オブジェクトを追加します。
    • AddWithValue メソッドは、パラメータの名前と値を指定して SqlParameter オブジェクトを作成し、コレクションに追加します。
command.Parameters.AddWithValue("@CustomerID", 123);
  • 戻り値の扱い方:

  • エラー処理:

このコード例は、C# で SQL Server のストアドプロシージャを実行する基本的な手順を示しています。実際の開発では、エラー処理、トランザクション、パフォーマンスチューニングなど、より複雑な処理が必要になる場合があります。

追加で知りたいこと:

  • 特定のストアドプロシージャの例
  • パラメータの渡し方についてもっと詳しく
  • エラー処理の方法
  • 非同期処理
  • ADO.NET の他の機能



C# でストアドプロシージャを実行する代替方法

C# で SQL Server のストアドプロシージャを実行する方法は、これまでにご紹介した System.Data.SqlClient 名前空間を使用する方法以外にも、いくつかの選択肢があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえ、最適な方法を選択することができます。

Entity Framework を利用する方法

  • ORM(オブジェクト関係マッピング) ツールである Entity Framework を利用することで、SQL クエリを直接記述せずに、オブジェクト指向の概念でデータベース操作を行うことができます。
  • LINQ to Entities を使用して、ストアドプロシージャをメソッドのように呼び出すことができます。
  • コードの可読性が高くなり、データベースとのやり取りを抽象化できるというメリットがあります。
using (var context = new MyDbContext())
{
    var result = context.Database.SqlQuery<YourResultType>("EXEC YourStoredProcedureName @Parameter1 = @p1",
                                                         new SqlParameter("@p1", value1))
                                  .ToList();
}

Dapper を利用する方法

  • マイクロORM ツールである Dapper は、シンプルなAPIで高性能なデータアクセスを実現します。
  • 動的な SQL を実行したり、ストアドプロシージャを呼び出したりすることができます。
  • Entity Framework よりも軽量で、パフォーマンスを重視する場合に適しています。
using Dapper;

using (var connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    var result = connection.Query<YourResultType>("EXEC YourStoredProcedureName @Parameter1 = @p1",
                                                 new { Parameter1 = value1 });
}

ADO.NET の他のクラスを利用する方法

  • System.Data.SqlClient 名前空間には、SqlDataAdapterDataSet などのクラスが提供されており、より複雑なデータアクセスシナリオに対応できます。
  • SqlDataAdapter を使用して、ストアドプロシージャの結果を DataSet に読み込むことができます。

サードパーティのORMツール を利用する方法

  • Entity Framework や Dapper 以外にも、NHibernate、FluentData などのサードパーティのORMツールがあります。
  • 各ツールには独自の機能や特徴があり、プロジェクトの要件に合わせて選択することができます。

各方法の比較

方法特徴メリットデメリット
System.Data.SqlClient基本的なADO.NETクラスシンプル、柔軟性が高い手書きのSQLが必要、コーディング量が多い
Entity FrameworkORMコードの可読性が高い、抽象化学習コストが高い、オーバーヘッドが大きい
DapperマイクロORM高性能、シンプル機能が限定的
サードパーティのORM多様な機能プロジェクトに合わせた選択が可能学習コスト、ライセンスなど

どの方法を選択するかは、プロジェクトの規模、パフォーマンス要件、開発者のスキルなど、様々な要因によって異なります。

  • シンプルなデータアクセス: System.Data.SqlClient
  • オブジェクト指向なデータアクセス: Entity Framework
  • 高性能なデータアクセス: Dapper
  • 複雑なデータアクセスシナリオ: ADO.NETの他のクラスやサードパーティのORM

これらの選択肢を比較検討し、最適な方法を選択してください。

  • 非同期処理: async/await キーワードを使用することで、非同期にストアドプロシージャを実行することができます。
  • トランザクション: SqlConnection クラスの BeginTransaction メソッドを使用して、トランザクションを開始できます。
  • 接続プーリング: SqlConnectionStringBuilder クラスを使用して、接続プーリングを設定することで、接続の確立にかかる時間を短縮できます。

ご希望に応じて、より具体的なコード例や、特定のシナリオに合わせた解説も可能です。

どのような点に関心がおありですか?

  • 特定のORMツールについて詳しく知りたい
  • パフォーマンス比較について知りたい
  • 非同期処理やトランザクションについて詳しく知りたい

c# sql-server stored-procedures



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