データベースの動作をカスタマイズ: SQLAlchemyとSQLite PRAGMAステートメントの連携
SQLAlchemy で SQLite PRAGMA ステートメントを設定する方法
SQLite には、PRAGMA
ステートメントと呼ばれる特殊なコマンドセットがあります。これらのステートメントを使用して、データベースの動作を制御できます。
SQLAlchemy では、execute()
メソッドを使用して PRAGMA
ステートメントを実行できます。このメソッドは、SQLAlchemy エンジンまたは接続オブジェクトに対して呼び出すことができます。
以下に、SQLAlchemy で PRAGMA
ステートメントを設定する方法の例を示します。
from sqlalchemy import create_engine
# SQLite データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///mydatabase.db")
# `foreign_keys` PRAGMA ステートメントを実行して、外部キー制約を有効にします
engine.execute("PRAGMA foreign_keys = ON")
# ...
# データベースとの操作を実行
この例では、foreign_keys
PRAGMA ステートメントを実行して、データベースの外部キー制約を有効にしています。
cache_size
PRAGMA ステートメントを使用して、キャッシュサイズを設定できます。
注意事項:
PRAGMA
ステートメントは、データベース接続に対してのみ実行できます。PRAGMA
ステートメントは、データベースの動作を永続的に変更する可能性があることに注意してください。PRAGMA
ステートメントを実行する前に、SQLite ドキュメントを参照することをお勧めします。
サンプルコード:SQLite PRAGMA ステートメントを SQLAlchemy で設定する
from sqlalchemy import create_engine
# SQLite データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///mydatabase.db")
# `foreign_keys` PRAGMA ステートメントを実行して、外部キー制約を有効にします
engine.execute("PRAGMA foreign_keys = ON")
# キャッシュサイズを 1024 ページに設定
engine.execute("PRAGMA cache_size = 1024")
# ジャーナリングモードを WAL に設定
engine.execute("PRAGMA journal_mode = WAL")
# 同期モードを OFF に設定
engine.execute("PRAGMA synchronous = OFF")
# ...
# データベースとの操作を実行
このコードでは、以下の PRAGMA
ステートメントを実行しています。
foreign_keys = ON
: 外部キー制約を有効にします。cache_size = 1024
: キャッシュサイズを 1024 ページに設定します。journal_mode = WAL
: ジャーナリングモードを WAL に設定します。synchronous = OFF
: 同期モードを OFF に設定します。
これらの設定は、データベースの動作を調整するのに役立ちます。
- 上記のコードはあくまで一例であり、必要に応じて変更する必要があります。
SQLAlchemy で SQLite PRAGMA ステートメントを設定するその他の方法
Dialect オブジェクトを使用する:
SQLAlchemy の Dialect
オブジェクトには、pragma()
メソッドが用意されています。このメソッドを使用して、PRAGMA
ステートメントを実行できます。
from sqlalchemy import create_engine
# SQLite データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///mydatabase.db")
# `pragma()` メソッドを使用して、`foreign_keys` PRAGMA ステートメントを実行します
engine.dialect.pragma("foreign_keys", "ON")
# ...
# データベースとの操作を実行
この方法は、execute()
メソッドよりも簡潔に記述できます。
SQLAlchemy の MetaData
オブジェクトには、execute_as_ddl()
メソッドが用意されています。このメソッドを使用して、DDL ステートメントを実行できます。PRAGMA
ステートメントは DDL ステートメントとして分類されるため、このメソッドを使用して実行できます。
from sqlalchemy import create_engine, MetaData
# SQLite データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///mydatabase.db")
# メタデータオブジェクトを作成
metadata = MetaData()
# `execute_as_ddl()` メソッドを使用して、`foreign_keys` PRAGMA ステートメントを実行します
metadata.execute_as_ddl(engine, "PRAGMA foreign_keys = ON")
# ...
# データベースとの操作を実行
この方法は、PRAGMA
ステートメントを他の DDL ステートメントと一緒に実行する場合に役立ちます。
from sqlalchemy import create_engine
# SQLite データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///mydatabase.db")
# 接続オブジェクトを取得
connection = engine.connect()
# `execute()` メソッドを使用して、`foreign_keys` PRAGMA ステートメントを実行します
connection.execute("PRAGMA foreign_keys = ON")
# ...
# データベースとの操作を実行
# 接続を閉じる
connection.close()
- 上記の方法はいずれも、データベース接続に対してのみ実行できます。
sqlite sqlalchemy