Rails: includes, joins, preload, eager_loadの違いを徹底解説

2024-04-02

Railsにおけるincludesとjoinsの違い

Railsでデータベースから関連するデータを抽出する際、includesjoinsという2つのオプションが使用できます。どちらも関連データを効率的に取得する方法ですが、それぞれ異なる動作と利点・欠点があります。

eager loadingとlazy loading

includesjoinsの主な違いは、データの読み込みタイミングです。

  • eager loadingincludes):関連データを主クエリと一緒に読み込みます。
  • lazy loadingjoins):関連データは必要に応じて個別に読み込みます。

includesの使い方

# postsテーブルとcommentsテーブルを結合し、
# 1つのクエリで全てのコメントを含むPostオブジェクトを取得
Post.includes(:comments).all

# 特定の条件に合致するコメントのみを含むPostオブジェクトを取得
Post.includes(:comments).where(comments: { published: true }).all

joinsの使い方

# postsテーブルとcommentsテーブルを結合し、
# Postオブジェクトと関連するコメント情報を1つのクエリで取得
Post.joins(:comments).all

# 特定の条件に合致するPostオブジェクトのみを取得
Post.joins(:comments).where(comments: { published: true }).all

それぞれの利点と欠点

eager loading

利点

  • 複数のクエリを実行する必要がないため、処理速度が速くなる場合が多い
  • 関連データへのアクセスが高速になる

欠点

  • 取得するデータ量が多くなるため、メモリ使用量が大きくなる可能性がある
  • 取得するデータ量を最小限に抑えられるため、メモリ使用量を抑えられる
  • 不要な関連データを読み込まないため、処理速度が速くなる場合がある
  • 関連データにアクセスするたびに個別にクエリが実行されるため、処理速度が遅くなる場合がある
  • 必要なデータ量が少なく、処理速度を重視したい場合はeager loading
  • 特定の条件に合致する関連データのみを取得したい場合はjoins

補足

  • includesjoinsは、eager loadinglazy loadingの概念を理解した上で使い分けることが重要です。
  • どちらを使うべきか迷った場合は、includesを使うのが一般的です。
  • 具体的な状況に応じて、最適な方法を選択してください。

用語解説

  • join:複数のテーブルを結合する操作
  • 上記以外にも、preloadeager_loadなどのオプションも存在します。
  • 詳細については、Railsガイドを参照してください。



ファイル: app/models/post.rb

class Post < ApplicationRecord
  has_many :comments
end
class Comment < ApplicationRecord
  belongs_to :post
end

ファイル: app/controllers/posts_controller.rb

class PostsController < ApplicationController
  def index
    # eager loading
    @posts = Post.includes(:comments).all

    # joins
    @posts = Post.joins(:comments).all
  end
end

説明

  • PostモデルとCommentモデルは、1対多の関係で関連付けられています。
  • PostsControllerindexアクションでは、includesjoinsを使って、Postオブジェクトと関連するCommentオブジェクトを取得しています。

実行方法

  1. Railsサーバーを起動します。
  2. ブラウザでhttp://localhost:3000/postsにアクセスします。

結果

  • includesjoinsどちらも、Postオブジェクトと関連するCommentオブジェクトを取得できます。
  • どちらを使うべきかは、具体的な状況に応じて決定する必要があります。
  • 実際のアプリケーションでは、必要に応じてコードを修正してください。



Railsで関連データを取得するその他の方法

preloadincludesに似ていますが、関連データの読み込みをさらに細かく制御できます。

# 特定の関連データのみをeager loading
Post.preload(:comments, :author).all

eager_loadincludesのエイリアスです。

# includesと同じ
Post.eager_load(:comments).all

referencesは、関連データのIDのみを主クエリに含めます。関連データへのアクセスは、必要に応じて個別に実行されます。

# 関連データのIDのみを取得
Post.references(:comments).all

where句を使って、関連データの条件を指定できます。

# 特定の条件に合致する関連データのみを含むPostオブジェクトを取得
Post.where(comments: { published: true }).all

has_many :throughを使って、中間テーブルを介した関連データを取得できます。

# 間接的に関連するPostオブジェクトを取得
User.has_many :posts, through: :likes
  • 上記以外にも、さまざまな方法があります。
  • 上記の方法は、それぞれ異なる動作と利点・欠点があります。
  • それぞれの方法を理解した上で、使い分けることが重要です。

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