InnoDBストレージエンジンにおける固定長フォーマットと可変長フォーマットのパフォーマンス比較

2024-04-07

MySQLの行フォーマット:固定長と可変長の比較

  • 固定長フォーマット

それぞれのフォーマットにはメリットとデメリットがあり、テーブルの構造やデータの性質によって最適なフォーマットが変わってきます。

固定長フォーマットは、すべての行が同じ長さに設定されるフォーマットです。

メリット

  • データアクセス速度が速い
  • ストレージ効率が良い
  • インデックスのパフォーマンスが向上する
  • 空白スペースが多くなる
  • VARCHAR型やTEXT型など可変長のデータ型を効率的に格納できない

使用例

  • 固定長のデータが多いテーブル
  • アクセス速度が重要なテーブル

可変長フォーマットは、各行の長さがデータによって異なるフォーマットです。

  • ストレージ容量を節約したいテーブル

どちらのフォーマットを選ぶべきかは、テーブルの構造やデータの性質によって異なります。

固定長フォーマットは、データアクセス速度が重要で、可変長のデータが少ないテーブルに適しています。

  • 上記は基本的な解説であり、より詳細な情報は上記の参考資料を参照してください。
  • テーブルの構造やデータ量が多い場合は、実際に両方のフォーマットを試して比較することをお勧めします。



CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
) ROW_FORMAT=FIXED;
CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
) ROW_FORMAT=DYNAMIC;



テーブル作成時のオプション

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
) ROW_FORMAT=FIXED;

ALTER TABLE ステートメント

既存のテーブルのフォーマットを変更するには、ALTER TABLE ステートメントを使用できます。

ALTER TABLE users ROW_FORMAT=DYNAMIC;

MySQL WorkbenchなどのGUIツールを使用して、テーブルのフォーマットを変更することもできます。

  1. MySQL Workbenchでデータベースに接続します。
  2. テーブルを右クリックして、「テーブルの変更」を選択します。
  3. 「ストレージ」タブを選択します。
  4. 「行フォーマット」ドロップダウンリストから、希望するフォーマットを選択します。
  5. 「OK」をクリックします。

注意点

  • テーブルのフォーマットを変更すると、データの互換性が失われる可能性があります。
  • フォーマットを変更する前に、必ずテーブルのバックアップを取ってください。
  • フォーマットを変更する前に、テーブルにアクセスしているすべてのアプリケーションを停止してください。

mysql table-structure


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