macOSとLinuxにおけるEncrypt()関数の動作の違い

2024-04-02

MariaDBにおけるEncrypt()関数の動作の違い:macOSとLinux

Encrypt()関数は、パスワードや機密情報を暗号化する際に使用されます。しかし、macOSとLinuxでは動作に違いがあります。

macOS:

  • macOSでは、Encrypt()関数はデフォルトでkCCEncryptAlgorithmAES128アルゴリズムを使用します。
  • このアルゴリズムは、128ビットの鍵長を持つAES暗号化アルゴリズムです。
  • これは、高いセキュリティを提供しますが、処理速度は比較的遅くなります。

Linux:

  • これは、処理速度は速いですが、セキュリティレベルはAESよりも低くなります。

影響:

この動作の違いにより、同じパスワードをEncrypt()関数で暗号化しても、macOSとLinuxでは異なる結果になる可能性があります。

解決策:

この問題を解決するには、以下の方法があります。

  • macOSでDESを使用する:
SET PASSWORD FOR 'user'@'localhost' = ENCRYPT('password', 'DES');
  • LinuxでAESを使用する:
SET PASSWORD FOR 'user'@'localhost' = ENCRYPT('password', 'AES128');

推奨事項:

補足:

  • 上記の例では、user@localhostというユーザーのパスワードを暗号化しています。
  • PASSWORDキーワードの代わりにOLD_PASSWORDキーワードを使用すると、現在のパスワードを新しいパスワードに変更することができます。
  • ENCRYPT()関数は、パスワードだけでなく、その他の文字列も暗号化することができます。



# ユーザー 'user' のパスワードを 'password' に設定
SET PASSWORD FOR 'user'@'localhost' = ENCRYPT('password', 'DES');

# ユーザー 'user' の現在のパスワードを 'old_password' から 'new_password' に変更
SET PASSWORD FOR 'user'@'localhost' = OLD_PASSWORD('old_password') ENCRYPT('new_password', 'DES');
# ユーザー 'user' のパスワードを 'password' に設定
SET PASSWORD FOR 'user'@'localhost' = ENCRYPT('password', 'AES128');

# ユーザー 'user' の現在のパスワードを 'old_password' から 'new_password' に変更
SET PASSWORD FOR 'user'@'localhost' = OLD_PASSWORD('old_password') ENCRYPT('new_password', 'AES128');

その他の文字列を暗号化する:

# 文字列 'secret_message' を暗号化
SELECT ENCRYPT('secret_message', 'AES128');

注:

  • 上記の例は、MariaDB 10.5.12を使用しています。
  • 使用しているMariaDBのバージョンによっては、構文が異なる場合があります。



Encrypt()関数以外の方法

代表的な方法:

これらの方法の選択は、以下の要件に基づいて行う必要があります:

  • セキュリティレベル:

これらの方法を組み合わせることで、より高度なセキュリティを実現することができます。

例:

  • ユーザーのパスワードをパスワードハッシュで保存し、ログイン時に認証する。
  • 機密情報をPGP暗号化して保存する。
  • ネットワーク通信をTLS/SSLで暗号化する。

mariadb


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