JDBC と MariaDB での setFetchSize の使い方 (バージョン 3.0.4)

2024-04-09

JDBC と MariaDB での setFetchSize の使い方 (バージョン 3.0.4)

setFetchSize は JDBC でデータベースから取得するデータ量を制御するメソッドです。MariaDB Connector/J バージョン 3.0.4 では、このメソッドの動作が変更されました。この解説では、変更内容と新しい動作について説明します。

変更内容

バージョン 3.0.4 以前では、setFetchSize の唯一の有効な値は Statement.setFetchSize(Integer.MIN_VALUE) (これは Statement.setFetchSize(1) と同じ) でした。この値は互換性のために引き続き使用できますが、JDBC 仕様では fetchSize は 0 以上である必要があるため、代わりに Statement.setFetchSize(1) を使用することを推奨します。

新しい動作

バージョン 3.0.4 では、setFetchSize は以下の動作をします。

  • 0 を指定すると、データベースからすべての結果が一度に取得されます。

以下のコードは、setFetchSize を使用してデータベースから 10 行ずつ結果を取得する方法を示しています。

Statement statement = connection.createStatement();
statement.setFetchSize(10);
ResultSet resultSet = statement.executeQuery("SELECT * FROM table");

while (resultSet.next()) {
  // 結果を処理
}

注意事項

  • setFetchSize は、Statement オブジェクトに対して呼び出す必要があります。
  • setFetchSize を呼び出した後、executeQuery を呼び出す前に、setFetchSize を再度呼び出すと、最初の呼び出しは無視されます。
  • setFetchSize は、データベースサーバーの設定によって影響を受ける場合があります。

追加情報

  • MariaDB Connector/J 3.0.4 で setFetchSize を使用する場合、以下の点に注意が必要です。
    • setFetchSize の値が 0 または 1 の場合、データベースサーバーからすべての結果が一度に取得される可能性があります。
    • setFetchSize の値が 1 より大きい場合、データベースサーバーから結果が n 行ずつ取得されるように最善を尽くしますが、必ずしもそのように取得されるとは限りません。



import java.sql.Connection;
import java.sql.DriverManager;
import java.sql.ResultSet;
import java.sql.Statement;

public class Example {

    public static void main(String[] args) throws Exception {
        // データベースへの接続
        Connection connection = DriverManager.getConnection("jdbc:mariadb://localhost:3306/test", "user", "password");

        // Statement オブジェクトの作成
        Statement statement = connection.createStatement();

        // `setFetchSize` を使用して、データベースから 10 行ずつ結果を取得
        statement.setFetchSize(10);

        // 結果の取得
        ResultSet resultSet = statement.executeQuery("SELECT * FROM table");

        // 結果の処理
        while (resultSet.next()) {
            System.out.println(resultSet.getString("column1"));
        }

        // 接続のクローズ
        resultSet.close();
        statement.close();
        connection.close();
    }
}

変更点

  • 不要なコメントを削除しました。
  • 接続情報の例を追加しました。

実行方法

このコードを実行するには、以下の手順が必要です。

  1. MariaDB サーバーが起動していることを確認します。
  2. Java Development Kit (JDK) がインストールされていることを確認します。
  3. コードを Example.java という名前で保存します。
  4. 以下のコマンドを実行してコードをコンパイルします。
javac Example.java
java Example

出力例

column1 value1
column1 value2
...
column1 value10



setFetchSize 以外の方法

方法 1: LIMIT 句を使用する

SELECT クエリに LIMIT 句を使用すると、取得する結果の数を制限できます。

SELECT * FROM table LIMIT 10;

このクエリは、table テーブルから最初の 10 行のみを取得します。

ResultSet オブジェクトの next() メソッドを繰り返し呼び出すことで、結果を 1 行ずつ取得できます。

while (resultSet.next()) {
  // 結果を処理
}
resultSet.close();
  • 結果の数を制限したい場合は、LIMIT 句を使用するのが最も効率的です。
  • 結果を 1 行ずつ処理したい場合は、next() メソッドを使用するのが最も簡単です。

jdbc mariadb


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