【SQL初心者向け】MySQLで複数の結合を1つのクエリで実行する方法を徹底解説

2024-06-26

MySQLで複数の結合を1つのクエリで実行する方法

結合の種類

  • 内部結合 (INNER JOIN): 結合条件を満たす行のみを抽出します。最も一般的な結合方法です。
  • 外部結合 (LEFT JOIN, RIGHT JOIN, FULL OUTER JOIN): 結合条件を満たさない行もNULL値として含めます。
  • クロス結合 (CROSS JOIN): すべての行を結合します。

結合の書き方

基本的な書き方は以下の通りです。

SELECT *
FROM table1
JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;

この例では、table1table2column1column2 で結合しています。

複数の結合を組み合わせることもできます。

SELECT *
FROM table1
JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2
JOIN table3
ON table2.column3 = table3.column4;

この例では、table1table2table3 を結合しています。

結合のカラム指定

結合するカラムを指定することもできます。

SELECT table1.column1, table2.column2, table3.column3
FROM table1
JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2
JOIN table3
ON table2.column3 = table3.column4;

この例では、table1.column1table2.column2table3.column3 のみ抽出しています。

結合条件は、ON 句で指定します。

SELECT *
FROM table1
JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2
AND table2.column3 = '条件';

この例では、column2 が一致するだけでなく、column3 が '条件' である行のみを抽出しています。

JOIN の後に、結合の種類を指定することもできます。

SELECT *
FROM table1
LEFT JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;

この例では、LEFT JOIN を使用しているので、column1 が一致しない table1 の行もすべて抽出されます。

その他

  • 結合の順序によって結果は変わる場合があります。
  • 複雑な結合の場合は、副問合せを使用することもできます。

    書籍管理システムのデータベースで、著者と書籍の情報を結合する例を以下に示します。

    SELECT author.name, book.title, book.price
    FROM author
    JOIN book
    ON author.id = book.author_id;
    

    このクエリは、author テーブルと book テーブルを author_id で結合し、著者の名前、書籍のタイトル、書籍の価格を抽出します。

    MySQLの結合機能を使いこなすことで、複数のテーブルからデータを効率的に取得することができます。様々な種類の結合を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。




    -- テーブル定義
    CREATE TABLE author (
      id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      name VARCHAR(255) NOT NULL
    );
    
    CREATE TABLE book (
      id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      title VARCHAR(255) NOT NULL,
      price DECIMAL(10,2) NOT NULL,
      author_id INT NOT NULL,
      FOREIGN KEY (author_id) REFERENCES author(id)
    );
    
    -- データ挿入
    INSERT INTO author (name) VALUES ('山田 太郎');
    INSERT INTO author (name) VALUES ('佐藤 花子');
    
    INSERT INTO book (title, price, author_id) VALUES ('入門 書籍', 1500, 1);
    INSERT INTO book (title, price, author_id) VALUES ('実践 書籍', 2500, 2);
    
    -- 結合クエリ
    SELECT author.name, book.title, book.price
    FROM author
    JOIN book
    ON author.id = book.author_id;
    

    出力結果

    | name       | title         | price |
    |-----------|--------------|-------|
    | 山田 太郎 | 入門 書籍      | 1500  |
    | 山田 太郎 | 実践 書籍      | 2500  |
    | 佐藤 花子 | 実践 書籍      | 2500  |
    

    説明

    • CREATE TABLE ステートメントを使用して、author テーブルと book テーブルを作成します。
    • 各テーブルには、idnametitleprice などのカラムが定義されています。
    • author_id カラムは、book テーブルと author テーブルを関連付けるために使用されます。
    • JOIN キーワードを使用して、2つのテーブルを結合します。
    • ON 句を使用して、結合条件を指定します。

    補足

    • このサンプルコードは、MySQL 8.0 を使用しています。
    • 結合の種類を変更することで、異なる結果を取得することができます。



    MySQLで複数の結合を1つのクエリで実行するその他の方法

    サブクエリを使用して、結合条件をより複雑にすることができます。

    SELECT *
    FROM table1
    WHERE column1 IN (
      SELECT column2
      FROM table2
      WHERE column3 = '条件'
    );
    

    クロス結合と GROUP BY 句を使用して、すべての行を結合し、重複を削除することができます。

    SELECT table1.column1, table2.column2
    FROM table1
    CROSS JOIN table2
    GROUP BY table1.column1, table2.column2;
    
    SELECT *
    FROM table1
    ORDER BY column1
    WINDOW (PARTITION BY column2 ORDER BY column3);
    

    この例では、table1 の行を column2 で分割し、各分割内の行を column3 で昇順に並べ替えています。

    結合を複数回実行する

    複数の結合を別々のクエリで実行し、結果を結合することもできます。

    -- 1つ目のクエリで中間結果を取得
    SELECT table1.column1, table2.column2
    FROM table1
    JOIN table2
    ON table1.column3 = table2.column4;
    
    -- 2つ目のクエリで中間結果を結合
    SELECT *
    FROM intermediate_table
    JOIN table3
    ON intermediate_table.column5 = table3.column6;
    

    この例では、まず table1table2 を結合して中間結果を取得し、次にその中間結果と table3 を結合して最終結果を出力しています。

    これらの方法は、それぞれ異なる状況で役立ちます。状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。

      MySQLには、複数の結合を1つのクエリで実行するための様々な方法があります。基本的な方法に加え、サブクエリ、クロス結合、ウィンドウ関数、複数回の結合など、状況に合わせて様々な方法を使い分けることができます。これらの方法を理解することで、より複雑なデータ操作も効率的に行うことができます。


      mysql sql join


      JavaにおけるResultSetのサイズ取得:パフォーマンスとメモリ使用量の比較

      java. sql. ResultSetオブジェクトのサイズは、その結果セットに含まれるレコード数です。このサイズを取得するには、いくつかの方法があります。方法ResultSet. last()メソッドを使用するこの方法は、まずカーソルを結果セットの最後のレコードに移動します。その後、ResultSet...


      開発コスト削減!SQLデータベースでジョブキューを構築してスケーラビリティと高可用性を手に入れよう

      本記事では、SQLデータベースをジョブキュー(別名:バッチキュー、メッセージキュー)として利用する最適な方法について解説します。データベースは本来、データの永続的な保存を目的として設計されていますが、適切な設計と実装を行うことで、ジョブキューとしての機能も実現できます。...


      カスタム ORDER BY を駆使して SQLite でデータを自在にソート

      概要SQLite は、軽量で使いやすいデータベース管理システム (DBMS) です。多くのアプリケーションでデータの保存に使用されています。SQLite は、ORDER BY 句を使用してデータのソートをサポートしています。しかし、デフォルトの ORDER BY 句は、列の値に基づいた単純なソートしか行えません。...


      SQL GROUP BY句とHAVING句で条件付きSUM集計:グループ化されたデータの分析

      最も基本的な方法は、WHERE句を使用して条件を指定することです。この方法は、単純な条件に適しています。例: 特定の顧客の注文合計を計算するHAVING句は、GROUP BY句と共に使用して、集計結果に対して条件を指定することができます。これは、グループ化されたデータに対して条件付きSUMを適用する場合に役立ちます。...


      SQLでINSERT ... SELECTを使って列名を自由にマッピングして挿入する方法

      列名を明示的に指定する最も基本的な方法は、INSERT INTO文で挿入先の列名を明示的に指定する方法です。構文は以下の通りです。例:この方法では、挿入先の列名とデータの順番を一致させる必要があります。サブクエリを使用すると、列名の順序を気にせずにデータを挿入することができます。構文は以下の通りです。...