SQLite の出力形式をカスタマイズ:.mode と .headers プライグマを超えた高度なテクニック

2024-05-17

SQLite で .mode と .headers を使って出力形式を制御する方法

SQLite は軽量で使いやすいデータベース管理システム (DBMS) であり、さまざまなアプリケーションでデータの保存と管理に使用されています。データをクエリするときは、結果をさまざまな形式で出力できます。デフォルトでは、SQLite はテキスト形式で結果を出力しますが、.mode と .headers プライグマを使用して、出力形式を制御できます。

.mode プライグマは、SQLite の出力モードを設定するために使用されます。次のモードが利用できます:

  • column (デフォルト): 結果を列形式で出力します。
  • list: 結果をリスト形式で出力します。

例:

.mode csv
SELECT * FROM mytable;

このクエリは、mytable テーブルのすべての行を CSV 形式で出力します。

.headers プライグマは、クエリ結果のヘッダー行を出力するかどうかを制御するために使用されます。次の値が利用できます:

  • on: ヘッダー行を出力します。
.headers on
SELECT * FROM mytable;

.mode と .headers プライグマを一緒に使用して、出力形式をさらに細かく制御できます。

.mode tabs
.headers off
SELECT * FROM mytable;

.mode と .headers プライグマを使用して、SQLite の出力形式を制御できます。これらのプライグマを使用することで、データをさまざまな形式で出力し、ニーズに合わせてカスタマイズできます。




    -- テーブルを作成する
    CREATE TABLE customers (
      id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      name TEXT NOT NULL,
      email TEXT UNIQUE NOT NULL,
      created_at DATETIME DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
    );
    
    -- データを挿入する
    INSERT INTO customers (name, email) VALUES
      ('Alice', '[email protected]'),
      ('Bob', '[email protected]'),
      ('Charlie', '[email protected]');
    
    -- デフォルトの出力形式 (テキスト)
    SELECT * FROM customers;
    
    -- CSV 形式で出力
    .mode csv
    SELECT * FROM customers;
    
    -- HTML 形式で出力 (ヘッダー行あり)
    .mode html
    .headers on
    SELECT * FROM customers;
    
    -- タブ区切り形式で出力 (ヘッダー行なし)
    .mode tabs
    .headers off
    SELECT * FROM customers;
    

    このコードを実行すると、次の出力が得られます。

    デフォルトの出力形式 (テキスト)

    id|name|email|created_at
    -------|--------|---------|-------------------------
    1|Alice|[email protected]|2024-05-17 06:11:23
    2|Bob|[email protected]|2024-05-17 06:11:23
    3|Charlie|[email protected]|2024-05-17 06:11:23
    

    CSV 形式で出力

    id,name,email,created_at
    1,Alice,[email protected],2024-05-17 06:11:23
    2,Bob,[email protected],2024-05-17 06:11:23
    3,Charlie,[email protected],2024-05-17 06:11:23
    

    HTML 形式で出力 (ヘッダー行あり)

    <!DOCTYPE html>
    <html>
    <head>
      <title>Customers</title>
    </head>
    <body>
      <table>
        <tr>
          <th>id</th>
          <th>name</th>
          <th>email</th>
          <th>created_at</th>
        </tr>
        <tr>
          <td>1</td>
          <td>Alice</td>
          <td>[email protected]</td>
          <td>2024-05-17 06:11:23</td>
        </tr>
        <tr>
          <td>2</td>
          <td>Bob</td>
          <td>[email protected]</td>
          <td>2024-05-17 06:11:23</td>
        </tr>
        <tr>
          <td>3</td>
          <td>Charlie</td>
          <td>[email protected]</td>
          <td>2024-05-17 06:11:23</td>
        </tr>
      </table>
    </body>
    </html>
    
    1\tAlice\[email protected]\t2024-05-17 06:11:23
    2\tBob\[email protected]\t2024-05-17 06:11:23
    3\tCharlie\[email protected]\t2024-05-17 06:11:23
    

    このサンプルコードは、.mode と .headers プライグマを使用して SQLite の出力形式を制御する方法を理解するのに役立ちます。

    追加のヒント

    • さまざまな出力形式を試して、ニーズに合った形式を見つけてください。
    • プライグマの詳細については、SQLite のドキュメントを参照してください。



    SQLite で .mode と .headers 以外の方法で出力形式を制御する方法

    SQL クエリを使用して、結果を特定の形式でフォーマットできます。たとえば、次のクエリは、お客様テーブルのすべての行を CSV 形式で出力します。

    SELECT * FROM customers
      INTO OUTFILE '/path/to/file.csv'
      FIELDS TERMINATED BY ','
      LINES TERMINATED BY '\n';
    

    外部ライブラリ

    SQLite を使用してデータをさまざまな形式で出力するのに役立つ外部ライブラリがいくつかあります。たとえば、次のライブラリを使用できます。

      これらのライブラリは、.mode と .headers プライグマよりも柔軟な制御を提供する場合があります。

      カスタム出力関数

      独自の出力関数を定義して、SQLite の出力形式を完全に制御できます。これは、高度なカスタマイズが必要な場合に役立ちます。

        どの方法が最適かは、ニーズとスキルレベルによって異なります。 .mode と .headers プライグマは、簡単なカスタマイズに適しています。より複雑なカスタマイズが必要な場合は、SQL クエリ、外部ライブラリ、またはカスタム出力関数を使用する必要があります。


        sqlite


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