SQL Serverで空文字("")とNULLを区別してチェックする4つの方法

2024-04-02

SQL Serverで空文字("")とNULLを区別してチェックする方法

IS NULL と LEN() の組み合わせ

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 IS NOT NULL AND LEN(カラム名) > 0;

この例では、IS NULL 演算子でカラム名がNULLではないことを確認し、LEN() 関数でカラム名の長さが0より大きいことを確認しています。

利点:

  • シンプルで分かりやすい
  • すべてのバージョンのSQL Serverで利用可能
  • 2つの条件をANDで結合するため、どちらか一方でも条件に合致すれば結果に含まれてしまう

COALESCE() 関数

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE COALESCE(カラム名, '') <> '';

この例では、COALESCE() 関数を使用して、カラム名がNULLの場合に空文字("")を代入し、その結果が空文字("")と異なるかどうかをチェックしています。

  • 1つの条件でNULLと空文字("")を区別できる
  • 比較的分かりやすい
  • COALESCE() 関数はすべてのバージョンのSQL Serverで利用可能ではない

CASE 式

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE CASE WHEN カラム名 IS NULL THEN 0 ELSE 1 END = 1;
  • 柔軟な条件設定が可能
  • 他の方法と比べて複雑

TRIM() 関数

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE TRIM(カラム名) <> '';
  • 空白文字も含めてチェックできる
  • 空白文字("")とNULLを区別できない
  • シンプルで分かりやすい方法を求める場合は、IS NULLLEN() の組み合わせを使用します。
  • NULLと空文字("")を区別する必要がある場合は、COALESCE() 関数または CASE 式を使用します。
  • 空白文字も含めてチェックする必要がある場合は、TRIM() 関数を使用します。



-- テーブル作成
CREATE TABLE テーブル名 (
  カラム名 VARCHAR(50)
);

-- データ挿入
INSERT INTO テーブル名 (カラム名) VALUES ('');
INSERT INTO テーブル名 (カラム名) VALUES (NULL);

-- 空文字("")とNULLを区別してチェック
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 IS NOT NULL AND LEN(カラム名) > 0;

このコードを実行すると、カラム名が空文字("")ではないかつ長さが0より大きいレコードのみが結果として返されます。

上記のサンプルコード以外にも、COALESCE() 関数、CASE 式、TRIM() 関数を使用して、空文字("")とNULLを区別してチェックすることができます。

それぞれの方法の詳細については、上記の解説を参照してください。




空文字("")とNULLを区別してチェックするその他の方法

CHARINDEX() 関数

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE CHARINDEX('', カラム名) = 1;

LIKE 演算子

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 LIKE '%';

この例では、LIKE 演算子を使用して、カラム名が空文字("")または空文字("")を含む文字列かどうかをチェックしています。

  • パフォーマンスが低下する可能性がある

EXISTS 関数

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE EXISTS (SELECT * FROM (SELECT カラム名) AS t WHERE t.カラム名 <> '');
  • 複雑な条件設定が必要な場合は、EXISTS 関数を使用します。

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