トリガーを使用してPostgreSQLでレコード更新時に自動更新タイムスタンプ
PostgreSQLでレコード更新時にタイムスタンプを自動更新する方法
トリガーを使用する
トリガーは、特定のイベント(この場合はレコードの更新)が発生したときに自動的に実行される一連のSQLステートメントです。トリガーを使用して、レコードが更新されるたびにupdated_at
列を現在時刻に更新するることができます。
トリガーを作成する手順:
updated_at
列を含むテーブルを作成します。
CREATE TABLE mytable (
id serial PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
updated_at TIMESTAMP NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
- レコードが更新されるたびに
updated_at
列を更新するトリガーを作成します。
CREATE TRIGGER update_timestamp
BEFORE UPDATE ON mytable
FOR EACH ROW
EXECUTE PROCEDURE update_updated_at();
update_updated_at
プロシージャを作成します。このプロシージャは、NEW
特殊変数を使用して、更新されるレコードのupdated_at
列を現在時刻に設定します。
CREATE OR REPLACE PROCEDURE update_updated_at()
AS $$
BEGIN
UPDATE ONLY
SET NEW.updated_at = CURRENT_TIMESTAMP;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
ビューは、基になるテーブルからのデータを仮想的に表示するものです。ビューを使用して、updated_at
列が常に現在時刻に設定されるように、テーブルのビューを作成できます。
CREATE TABLE mytable (
id serial PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
updated_at TIMESTAMP NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
updated_at
列が常に現在時刻に設定されるビューを作成します。
CREATE VIEW mytable_with_updated_at AS
SELECT id, name, CURRENT_TIMESTAMP AS updated_at
FROM mytable;
- アプリケーションでは、ビューを使用してレコードにアクセスします。
INSERT INTO mytable_with_updated_at (name) VALUES ('John Doe');
SELECT * FROM mytable_with_updated_at;
トリガーとビューのどちらを使用するかは、特定のニーズによって異なります。
- トリガーは、より柔軟な方法です。トリガーを使用して、レコードが更新される前にまたは後にカスタムロジックを実行できます。
- ビューは、よりシンプルで、パフォーマンスが優れています。ビューは、レコードの更新時に自動的にタイムスタンプを更新する必要があるだけの場合は、良い選択肢です。
その他の注意事項:
updated_at
列のデータ型は、TIMESTAMP
またはTIMESTAMP WITH TIME ZONE
である必要があります。- トリガーを使用する場合は、トリガーが適切に機能するように、適切な権限をトリガーに付与する必要があります。
- ビューを使用する場合は、ビューの列が基になるテーブルの列と一致していることを確認する必要があります。
PostgreSQLでレコード更新時にタイムスタンプを自動更新するサンプルコード
トリガーを使用する場合
-- テーブルの作成
CREATE TABLE mytable (
id serial PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
updated_at TIMESTAMP NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
-- トリガーの作成
CREATE TRIGGER update_timestamp
BEFORE UPDATE ON mytable
FOR EACH ROW
EXECUTE PROCEDURE update_updated_at();
-- プロシージャの作成
CREATE OR REPLACE PROCEDURE update_updated_at()
AS $$
BEGIN
UPDATE ONLY
SET NEW.updated_at = CURRENT_TIMESTAMP;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
ビューを使用する場合
-- テーブルの作成
CREATE TABLE mytable (
id serial PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
updated_at TIMESTAMP NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
-- ビューの作成
CREATE VIEW mytable_with_updated_at AS
SELECT id, name, CURRENT_TIMESTAMP AS updated_at
FROM mytable;
使用例
-- レコードの挿入
INSERT INTO mytable (name) VALUES ('John Doe');
-- レコードの更新
UPDATE mytable SET name = 'Jane Doe' WHERE id = 1;
-- レコードの選択
SELECT * FROM mytable;
-- レコードの選択 (ビューを使用)
SELECT * FROM mytable_with_updated_at;
- 上記のコードは、
mytable
という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、id
、name
、およびupdated_at
という3つの列があります。updated_at
列は、レコードが最後に更新された日時を格納します。 - トリガー
update_timestamp
は、レコードが更新されるたびに実行されます。このトリガーは、update_updated_at
プロシージャを呼び出して、updated_at
列を現在時刻に設定します。 - ビュー
mytable_with_updated_at
は、mytable
テーブルに基づいています。このビューには、id
、name
、およびupdated_at
という3つの列があります。ただし、updated_at
列は常に現在時刻に設定されます。 - 上記の例では、レコードが挿入および更新されます。レコードが更新されるたびに、
updated_at
列が現在時刻に更新されます。 - ビュー
mytable_with_updated_at
を使用してレコードを選択すると、updated_at
列が常に現在時刻に設定されていることが確認できます。
PostgreSQLでレコード更新時にタイムスタンプを自動更新するその他の方法
DEFAULT値を使用する
updated_at
列のDEFAULT値をCURRENT_TIMESTAMP
に設定することで、レコードが挿入または更新されるたびに自動的に現在時刻が設定されます。
CREATE TABLE mytable (
id serial PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
updated_at TIMESTAMP NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
UPDATE
ステートメントを実行する際に、updated_at
列を明示的に設定することができます。
UPDATE mytable
SET name = 'Jane Doe', updated_at = CURRENT_TIMESTAMP
WHERE id = 1;
ライブラリを使用する
最適な方法は、特定のニーズによって異なります。
- DEFAULT値を使用する方法は、最もシンプルで、ほとんどの場合で十分です。
- UPDATEステートメントを使用する方法は、より柔軟な方法です。レコードを更新する際に、
updated_at
列にカスタム値を設定することができます。 - ライブラリを使用する方法は、複雑な要件がある場合に役立ちます。ライブラリは、レコード更新時にタイムスタンプを自動更新する他にも、さまざまな機能を提供することができます。
postgresql timestamp