MariaDBでCASE文を使った仮想列の作成が失敗する原因と解決策

2024-04-02

MariaDBでCASE文を使った仮想列の作成が失敗する場合の解説

原因

CASE文を使った仮想列の作成が失敗する主な原因は以下の3つです。

CASE文の構文に誤りがあると、エラーが発生します。CASE文の構文は、以下の通りです。

CASE
    WHEN condition THEN expression
    ELSE expression
END

例:

CASE WHEN age >= 18 THEN '成人' ELSE '未成年' END

上記例では、age が 18 以上であれば "成人"、そうでなければ "未成年" という仮想列を作成します。

データ型の不一致

CASE文で使用する式と仮想列のデータ型が一致していない場合、エラーが発生します。例えば、仮想列が数値型なのに、CASE文で文字列を返している場合、エラーが発生します。

CASE WHEN age >= 18 THEN '成人' ELSE '未成年' END AS age_group

上記例では、age_group 列は数値型ですが、CASE文で返している値は文字列です。このため、エラーが発生します。

参照できない列への参照

CASE文内で存在しない列を参照している場合、エラーが発生します。

CASE WHEN age >= 18 THEN '成人' ELSE '未成年' END AS age_group
CASE WHEN gender = 'male' THEN '男性' ELSE '女性' END AS gender_group

SELECT name, age_group, gender_group
FROM users;

上記例では、gender_group 列は gender 列を参照していますが、gender 列は存在しません。このため、エラーが発生します。

解決策

上記のいずれかの原因が考えられる場合、以下の解決策を試してください。

CASE文の構文が正しいことを確認してください。

CASE文で使用する式と仮想列のデータ型が一致していることを確認してください。

参照する列の存在確認

その他のヒント

  • CASE文は複雑になりやすいので、テスト環境で動作確認を行うことをお勧めします。
  • CASE文の代わりに、IF() 関数を使用して仮想列を作成することもできます。




CASE文を使った仮想列の作成

CREATE TABLE users (
    id INT,
    name VARCHAR(255),
    age INT,
    gender VARCHAR(255)
);

INSERT INTO users (id, name, age, gender)
VALUES
    (1, 'John Doe', 25, 'male'),
    (2, 'Jane Doe', 30, 'female');

# CASE文を使って、年齢に基づいて年齢区分列を作成
ALTER TABLE users
ADD COLUMN age_group CASE
    WHEN age >= 18 THEN '成人'
    ELSE '未成年'
END;

# 結果を確認
SELECT * FROM users;

# 出力
# id | name       | age | gender | age_group
# --- | -------- | --- | ------ | --------
# 1  | John Doe  | 25  | male   | 成人
# 2  | Jane Doe  | 30  | female | 成人

IF() 関数を使った仮想列の作成

ALTER TABLE users
ADD COLUMN age_group IF(age >= 18, '成人', '未成年');

# 結果を確認
SELECT * FROM users;

# 出力
# id | name       | age | gender | age_group
# --- | -------- | --- | ------ | --------
# 1  | John Doe  | 25  | male   | 成人
# 2  | Jane Doe  | 30  | female | 成人



CASE文とIF()関数以外での仮想列の作成方法

GENERATED COLUMNSを使用すると、仮想列を式で定義できます。

ALTER TABLE users
ADD COLUMN age_group GENERATED ALWAYS AS (CASE WHEN age >= 18 THEN '成人' ELSE '未成年' END);

# 結果を確認
SELECT * FROM users;

# 出力
# id | name       | age | gender | age_group
# --- | -------- | --- | ------ | --------
# 1  | John Doe  | 25  | male   | 成人
# 2  | Jane Doe  | 30  | female | 成人

VIRTUAL COLUMNSを使用すると、仮想列をストアドプロシージャで定義できます。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_age_group(IN age INT)
RETURNS VARCHAR(255)
BEGIN
    CASE
        WHEN age >= 18 THEN RETURN '成人';
        ELSE RETURN '未成年';
    END CASE;
END //

DELIMITER ;

ALTER TABLE users
ADD COLUMN age_group VIRTUAL AS get_age_group(age);

# 結果を確認
SELECT * FROM users;

# 出力
# id | name       | age | gender | age_group
# --- | -------- | --- | ------ | --------
# 1  | John Doe  | 25  | male   | 成人
# 2  | Jane Doe  | 30  | female | 成人

CHECK CONSTRAINTを使用して、仮想列に制約を設けることができます。

ALTER TABLE users
ADD COLUMN age_group VARCHAR(255) CHECK (age_group IN ('成人', '未成年'));

# 結果を確認
SELECT * FROM users;

# 出力
# id | name       | age | gender | age_group
# --- | -------- | --- | ------ | --------
# 1  | John Doe  | 25  | male   | 成人
# 2  | Jane Doe  | 30  | female | 成人
  • シンプルな仮想列の場合は、CASE文またはIF()関数を使用するのが最も簡単です。
  • 複雑な仮想列の場合は、GENERATED COLUMNSまたはVIRTUAL COLUMNSを使用する必要があります。
  • パフォーマンスが重要な場合は、GENERATED COLUMNSを使用するのが最適です。

mariadb


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