【MySQL初心者向け】DISTINCTとCOUNTを使いこなして重複なしのレコード数をカウント

2024-06-12

MySQLでDISTINCTとCOUNTを一緒に使うクエリ

MySQLでは、DISTINCTCOUNTを組み合わせて、重複のないレコードの個数や種類を効率的に取得することができます。このチュートリアルでは、それぞれの機能と、それらを組み合わせたクエリの実行方法について、分かりやすく説明します。

DISTINCT

DISTINCTは、SELECT句の結果から重複する行を削除し、ユニークな値のみを抽出するキーワードです。例えば、顧客テーブルからすべての名前を取得したい場合、次のようなクエリを使用できます。

SELECT DISTINCT name FROM customers;

このクエリは、すべての顧客の名前を1回だけ表示します。重複する名前は削除されます。

COUNT

COUNTは、SELECT句の結果行の個数をカウントする関数です。単独で使用したり、他の列と組み合わせて使用したりできます。例えば、顧客テーブルの顧客数を取得するには、次のようなクエリを使用できます。

SELECT COUNT(*) FROM customers;

このクエリは、顧客テーブルのすべての行数をカウントします。

DISTINCTとCOUNTを組み合わせる

DISTINCTCOUNTを組み合わせることで、重複のないレコードの個数をカウントすることができます。例えば、顧客テーブルにおける各国の顧客数を取得するには、次のようなクエリを使用できます。

SELECT COUNT(DISTINCT country) FROM customers;

このクエリは、顧客テーブルに存在するすべての国の個数を出力します。各国の顧客数は1回だけカウントされるため、重複は除外されます。

  • 特定の列における重複のない値の個数を出力する
  • 特定の条件に一致するレコードの個数を出力する
  • グループ化されたデータの個数を出力する

注意事項

  • DISTINCTは、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。そのため、大量のデータに対して使用する場合は注意が必要です。
  • COUNTは、NULL値もカウントします。必要な場合は、**COUNT(*)ではなくCOUNT(column_name)**を使用するようにしてください。



SELECT COUNT(DISTINCT country) AS customer_count_by_country
FROM customers;

出力

| customer_count_by_country | |---|---| | 5 |

例2:注文テーブルにおける各商品の注文数を取得

SELECT COUNT(DISTINCT product_id) AS order_count_by_product
FROM orders;
SELECT department, COUNT(DISTINCT employee_id) AS employee_count_by_department
FROM employees
GROUP BY department;
departmentemployee_count_by_department
Sales7
Marketing5
Development12

説明

  • 上記の例では、DISTINCTとCOUNTを組み合わせて、顧客、注文、従業員のそれぞれについて、重複のないレコードの個数を取得しています。
  • 各例では、異なるテーブルと列を使用していますが、DISTINCTとCOUNTの組み合わせ方は同じです。
  • 最後の例では、GROUP BY句を使用して、結果を部署ごとにグループ化しています。これにより、各部署の従業員数を個別にカウントすることができます。

これらのサンプルコードを参考に、さまざまな状況に合わせてDISTINCTとCOUNTを組み合わせて使用してみてください。




MySQLでDISTINCTとCOUNTを組み合わせるその他の方法

GROUP BY句とCOUNT(*)関数

GROUP BY句は、SELECT句の結果をグループに分割し、各グループに対して集計関数を適用することができます。DISTINCTとCOUNT(*)関数を組み合わせる代わりに、GROUP BY句を使用して重複レコードを排除し、各グループのレコード数をカウントすることができます。

SELECT country, COUNT(*) AS customer_count_by_country
FROM customers
GROUP BY country;
countrycustomer_count_by_country
US3
Canada1
France1
  • 上記のクエリは、customersテーブルを "country" 列でグループ化し、各グループ内のレコード数をCOUNT(*)関数でカウントしています。
  • GROUP BY句を使用する利点は、集計関数を複数使用できることです。例えば、各国の顧客数に加えて、平均注文金額なども計算することができます。

サブクエリ

サブクエリは、別のクエリをSELECT句内に埋め込むことができる機能です。DISTINCTとCOUNT(*)関数を組み合わせる代わりに、サブクエリを使用して重複レコードを排除し、レコード数をカウントすることができます。

SELECT product_id, (
    SELECT COUNT(*)
    FROM orders
    WHERE order_details.product_id = products.product_id
) AS order_count_by_product
FROM products;
product_idorder_count_by_product
1017
2023
3031
  • 上記のクエリは、productsテーブルに対してサブクエリを実行しています。
  • サブクエリは、order_detailsテーブルに対してproduct_idで結合し、各製品の注文数をカウントしています。
  • メインクエリは、productsテーブルからproduct_idとorder_count_by_productを取得します。

ウィンドウ関数

SELECT department,
       COUNT(DISTINCT employee_id) OVER (PARTITION BY department) AS employee_count_by_department
FROM employees;
departmentemployee_count_by_department
Sales7
Marketing5
Development12
  • 上記のクエリは、COUNT(DISTINCT)ウィンドウ関数を使用して、各部署内の重複レコードを排除してカウントしています。
  • PARTITION BY句は、ウィンドウ関数を適用する範囲を部署ごとに分割します。
  • シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、GROUP BY句とCOUNT(*)関数がおすすめです。
  • 柔軟性が必要で、複数の集計関数を使用したい場合は、サブクエリがおすすめです。
  • 最新のSQL標準を使用したい場合は、ウィンドウ関数がおすすめです。

それぞれの方法の利点と欠点を理解し、状況に合わせて最適な方法を選択してください。

    MySQLでは、DISTINCTとCOUNTを組み合わせるための従来の方法に加え、GROUP BY句サブクエリウィンドウ関数などの代替方法が用意されています。それぞれの方法の利点と欠点を理解し、状況に合わせて最適な方法を選択することで、より効率的にデータ分析やレポート作成を行うことができます。


    mysql sql


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