パフォーマンス向上への近道!SQL Server 2005 T-SQLでトリガーを一時停止する3つのメリット
SQL Server 2005 の T-SQL を使用してトリガーを一時的に無効にする方法はいくつかあります。ここでは、最も一般的な 2 つの方法を紹介します。
方法 1: DISABLE トリガー
この方法は、トリガーを一時的に無効にする最も簡単な方法です。次の T-SQL ステートメントを使用します。
DISABLE TRIGGER [トリガー名] ON [テーブル名];
例:
DISABLE TRIGGER after_insert_on_Customers ON Customers;
このステートメントを実行すると、指定されたトリガーが 無効 になります。トリガーは、ステートメントが再度実行されるまで、またはデータベースが再起動されるまで無効のままになります。
方法 2: トリガーの有効化/無効化フラグを使用する
この方法は、トリガーの有効化/無効化を制御するフラグ列を使用するものです。次の T-SQL ステートメントを使用して、トリガーを作成します。
CREATE TRIGGER [トリガー名]
ON [テーブル名]
FOR [INSERT | UPDATE | DELETE]
AS
BEGIN
IF @IsEnabled = 1
BEGIN
-- トリガー処理
END
END;
CREATE TRIGGER after_insert_on_Customers
ON Customers
FOR INSERT
AS
BEGIN
IF @IsEnabled = 1
BEGIN
-- 顧客情報を監査ログに記録
END
END;
このトリガーは、@IsEnabled
フラグが 1 の場合にのみ実行されます。トリガーを無効にするには、次の T-SQL ステートメントを使用します。
UPDATE [テーブル名]
SET @IsEnabled = 0;
UPDATE Customers
SET @IsEnabled = 0;
UPDATE [テーブル名]
SET @IsEnabled = 1;
UPDATE Customers
SET @IsEnabled = 1;
注意事項
- トリガーを無効にする前に、トリガーが実行されないことを確認してください。
- トリガーを無効にした後、データベースを再起動すると、トリガーは再度有効になります。
-- トリガーを無効にする
DISABLE TRIGGER after_insert_on_Customers ON Customers;
-- テーブルにデータを挿入する
INSERT INTO Customers (FirstName, LastName) VALUES ('John', 'Doe');
-- トリガーが実行されないことを確認する
SELECT * FROM AuditLog;
-- トリガーを再度有効にする
ENABLE TRIGGER after_insert_on_Customers ON Customers;
-- テーブルにデータを挿入する
INSERT INTO Customers (FirstName, LastName) VALUES ('Jane', 'Doe');
-- トリガーが実行されたことを確認する
SELECT * FROM AuditLog;
-- トリガーを無効にする
UPDATE Customers
SET @IsEnabled = 0;
-- テーブルにデータを挿入する
INSERT INTO Customers (FirstName, LastName) VALUES ('John', 'Doe');
-- トリガーが実行されないことを確認する
SELECT * FROM AuditLog;
-- トリガーを再度有効にする
UPDATE Customers
SET @IsEnabled = 1;
-- テーブルにデータを挿入する
INSERT INTO Customers (FirstName, LastName) VALUES ('Jane', 'Doe');
-- トリガーが実行されたことを確認する
SELECT * FROM AuditLog;
説明
上記のサンプルコードは、2 つの方法を使用してトリガーを一時的に無効にする方法を示しています。
方法 1 では、DISABLE TRIGGER
ステートメントを使用してトリガーを無効にします。トリガーは、ENABLE TRIGGER
ステートメントを使用して再度有効になるまで無効のままになります。
SQL Server 2005: T-SQL でトリガーを一時的に無効にするその他の方法
方法 3: トリガーを削除する
トリガーを削除すると、トリガーは完全に無効になります。トリガーを再度有効にするには、トリガーを再作成する必要があります。
DROP TRIGGER [トリガー名] ON [テーブル名];
- トリガーを削除すると、トリガーの定義は失われます。
方法 4: テーブルのアクセス許可を変更する
テーブルのアクセス許可を変更して、トリガーを実行するユーザーの権限を制限することができます。
DENY EXECUTE TRIGGER ON [テーブル名] TO [ユーザー名];
- この方法は、トリガーを実行するユーザーのみを対象としています。
- この方法は、トリガーの定義を変更するものではありません。
方法 5: トランザクションログのバックアップと復元を使用する
トランザクションログのバックアップと復元を使用して、トリガーが作成される前の状態にデータベースを復元することができます。
- この方法は、トリガーを一時的に無効にする最も複雑な方法です。
- この方法は、データベース全体を復元するため、時間がかかる場合があります。
どの方法を選択するかは、状況によって異なります。以下は、各方法の利点と欠点です。
方法 1
利点
- 簡単で迅速
- トリガーの定義を変更しない
欠点
- トリガーが再度有効になるまで、トリガーは完全に無効になる
- トリガーを完全に無効にする必要がない
- フラグ列を管理する必要がある
- 最も簡単な方法
- トリガーの定義が失われる
- トリガーを再度有効にするには、トリガーを再作成する必要がある
- 特定のユーザーのみを対象とする
- 複雑
- 他の方法が失敗した場合に使用できる
- 時間
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