SQL Server Management Studio での SQL のフォーマットについて
SQL Server Management Studio (SSMS) は、Microsoft SQL Server データベースを管理するための統合環境です。その中で、SQL スクリプトをフォーマットする機能があります。
フォーマットの目的
- 可読性向上: フォーマットされた SQL スクリプトは、人間が読みやすく理解しやすくなります。
- エラー検出: フォーマットにより、構文エラーや論理エラーがより簡単に発見できます。
- メンテナンス性: フォーマットされたスクリプトは、他の開発者が理解しやすく、メンテナンスが容易になります。
SSMS では、複数の方法で SQL スクリプトをフォーマットできます。
- キーボードショートカット:
- 右クリックメニュー:
- エディタメニュー:
フォーマットオプション
SSMS のフォーマットオプションは、設定画面でカスタマイズできます。これにより、インデントのレベル、キーワードの大文字小文字、空白の挿入など、フォーマットのスタイルを調整できます。
例:
SELECT *
FROM Customers
WHERE City = 'New York';
このスクリプトをフォーマットすると、次のようになります。
SELECT *
FROM Customers
WHERE City = 'New York';
SELECT * FROM Customers WHERE City = 'New York';
フォーマット後:
SELECT *
FROM Customers
WHERE City = 'New York';
例 2: JOIN ステートメント
SELECT Orders.OrderID, Customers.CustomerID, Customers.CompanyName
FROM Orders
INNER JOIN Customers ON Orders.CustomerID = Customers.CustomerID;
SELECT Orders.OrderID, Customers.CustomerID, Customers.CompanyName
FROM Orders
INNER JOIN Customers ON Orders.CustomerID = Customers.CustomerID;
SELECT OrderID, ProductID, UnitPrice, Quantity,
CASE WHEN Quantity > 100 THEN 'Large Order'
WHEN Quantity > 50 THEN 'Medium Order'
ELSE 'Small Order'
END AS OrderStatus
FROM OrderDetails;
SELECT OrderID, ProductID, UnitPrice, Quantity,
CASE
WHEN Quantity > 100 THEN 'Large Order'
WHEN Quantity > 50 THEN 'Medium Order'
ELSE 'Small Order'
END AS OrderStatus
FROM OrderDetails;
SQL フォーマットの基本
- インデント: 各レベルのネストに対して適切なインデントを使用します。
- キーワード: キーワードを大文字または小文字で統一します。
- 空白: 適切な空白を使用して、コードを視覚的に区切ります。
- 行の長さ: 行の長さを制限し、スクロールを減らします。
- コメント: コメントを使用して、コードの意図を説明します。
テキストエディタ
- Visual Studio Code: 拡張機能「SQL Server Tools」を使用することで、SSMS と同様のフォーマット機能が利用できます。
- Notepad++: プラグイン「SQLBeautifier」を使用することで、SQL スクリプトをフォーマットできます。
- Sublime Text: パッケージ「SQL Formatter」を使用することで、SQL スクリプトをフォーマットできます。
オンラインツール
- SQL Formatter: オンラインの SQL フォーマッターで、スクリプトを貼り付けてフォーマットすることができます。
コマンドラインツール
- SQLCMD: SQL Server のコマンドラインツールで、フォーマットオプションを使用してスクリプトをフォーマットできます。
sql-server formatting ssms