【保存版】C#, SQL Server、ADO.NETにおける`varchar(MAX)`パラメータ宣言のサイズ指定:詳細解説とサンプルコード付き

2024-07-27

C#, SQL Server、ADO.NETにおけるvarchar(MAX)パラメータ宣言のサイズ:詳細解説

本記事では、C#, SQL Server、ADO.NETにおけるvarchar(MAX)パラメータ宣言のサイズ設定について、詳細な解説を行います。varchar(MAX)型は、最大 4,000 文字までの文字列を格納できる可変長データ型ですが、パラメータ宣言時に適切なサイズを指定しないと、パフォーマンスやデータ整合性の問題が発生する可能性があります。

varchar(MAX)型とサイズ指定の重要性

  • varchar(MAX)型は、最大 4,000 文字までの文字列を格納できます。
  • パラメータ宣言時にサイズを明示的に指定しないと、**デフォルトサイズ (8,000 バイト)**が使用されます。
  • デフォルトサイズが実際のデータ長よりも大きい場合、不要なメモリ割り当てが発生し、パフォーマンスが低下します。
  • 逆の場合、データが切り捨てられる可能性があり、データ整合性の問題が発生します。

適切なサイズ指定方法

適切なサイズを指定するには、以下の2つの方法があります。

方法1:実際のデータ長を指定

最も確実な方法は、実際のデータ長をパラメータサイズとして指定することです。

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO MyTable (MyColumn) VALUES (@MyParameter)", connection))
    {
        command.Parameters.AddWithValue("@MyParameter", myValue);
        command.Parameters["@MyParameter"].Size = myValue.Length; // 実際のデータ長を指定

        command.ExecuteNonQuery();
    }
}

方法2:SqlParameter.Size プロパティを使用

SqlParameter.Size プロパティを使用して、最大許容データ長を指定できます。実際のデータ長が常に一定である場合に有効です。

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO MyTable (MyColumn) VALUES (@MyParameter)", connection))
    {
        command.Parameters.AddWithValue("@MyParameter", myValue);
        command.Parameters["@MyParameter"].Size = 4000; // 最大許容データ長を指定

        command.ExecuteNonQuery();
    }
}

サイズ指定の注意点

  • サイズ指定は、パフォーマンスとデータ整合性のバランスを考慮する必要があります。
  • 実際のデータ長よりも小さいサイズを指定すると、データが切り捨てられます。
  • データの長さが常に一定である場合は、方法2が有効です。



まず、SQL Server Management Studioを使用して、データベースとテーブルを作成します。

CREATE DATABASE MyDatabase;
USE MyDatabase;
CREATE TABLE MyTable (
  MyID INT IDENTITY PRIMARY KEY,
  MyColumn VARCHAR(MAX) NOT NULL
);

C#アプリケーションの作成

Visual Studioを使用して、C#アプリケーションを作成します。

NuGetパッケージのインストール

プロジェクトに、以下のNuGetパッケージをインストールします。

  • System.Data.SqlClient
using System;
using System.Data.SqlClient;

class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 接続文字列
        const string connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=MyDatabase;Integrated Security=True";

        // データ
        string myValue = "This is a long text that may or may not exceed 4,000 characters.";

        using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
        {
            connection.Open();

            using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO MyTable (MyColumn) VALUES (@MyParameter)", connection))
            {
                // 方法1:実際のデータ長を指定
                command.Parameters.AddWithValue("@MyParameter", myValue);
                command.Parameters["@MyParameter"].Size = myValue.Length;

                // 方法2:SqlParameter.Size プロパティを使用
                //command.Parameters.AddWithValue("@MyParameter", myValue);
                //command.Parameters["@MyParameter"].Size = 4000;

                command.ExecuteNonQuery();
            }
        }

        Console.WriteLine("Data inserted successfully.");
    }
}

コードの説明

  • 上記のコードは、MyDatabaseデータベースに接続し、MyTableテーブルにデータを挿入します。
  • データはvarchar(MAX)型のMyColumn列に格納されます。
  • パラメータサイズは、方法1では実際のデータ長、方法2では4,000文字に設定されています。
  • 実際のデータ長が4,000文字を超える場合は、方法1を使用する必要があります。
  • データの長さが常に4,000文字以下である場合は、方法2を使用しても問題ありません。

実行

上記コードをビルドして実行すると、MyTableテーブルにデータが挿入され、コンソールに"Data inserted successfully."と出力されます。

  • パフォーマンスとデータ整合性を考慮し、適切な方法でサイズを指定するようにしてください。



SqlParameter.DbType プロパティを使用して、 SqlDbType.VarChar(SqlDbType.MaxSize) を指定できます。これは、varchar(MAX)型のパラメータを宣言する最も簡単な方法です。

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO MyTable (MyColumn) VALUES (@MyParameter)", connection))
    {
        command.Parameters.AddWithValue("@MyParameter", myValue);
        command.Parameters["@MyParameter"].DbType = SqlDbType.VarChar(SqlDbType.MaxSize);

        command.ExecuteNonQuery();
    }
}

NVARCHAR 型のパラメータを宣言する場合、 SqlDbType.NVarChar(SqlDbType.MaxSize) を使用できます。

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO MyTable (MyColumn) VALUES (@MyParameter)", connection))
    {
        command.Parameters.AddWithValue("@MyParameter", myValue);
        command.Parameters["@MyParameter"].DbType = SqlDbType.NVarChar(SqlDbType.MaxSize);

        command.ExecuteNonQuery();
    }
}

SqlParameterCollection.AddWithValue メソッドを使用

SqlParameterCollection.AddWithValue メソッドを使用する際、サイズを省略することもできます。この場合、ADO.NET プロバイダが自動的にサイズを決定します。

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO MyTable (MyColumn) VALUES (@MyParameter)", connection))
    {
        command.Parameters.AddWithValue("@MyParameter", myValue);

        command.ExecuteNonQuery();
    }
}

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