SQL Serverで一時テーブルのデータ型を確認:システムビュー、DMV、ツールを使い分ける

2024-06-28

SQL Server における一時テーブルのデータ型を確認する方法

方法1:システムビューを使用する

SQL Server は、システムテーブルと呼ばれるデータベースに関する情報を格納する特別なテーブルを提供しています。これらのシステムテーブルを使用して、一時テーブルのデータ型を含むスキーマ情報を確認することができます。

-- すべての一時テーブルのデータ型を取得
SELECT
    t.name AS テーブル名,
    c.name AS 列名,
    t.schema_id AS スキーマID,
    dt.name AS データ型名
FROM tempdb.sys.tables AS t
INNER JOIN tempdb.sys.columns AS c ON t.object_id = c.object_id
INNER JOIN tempdb.sys.types AS dt ON c.user_type_id = dt.user_type_id
WHERE t.is_temporary = 1;

方法2:INFORMATION_SCHEMA ビューを使用する

INFORMATION_SCHEMA は、すべてのデータベースオブジェクトに関する情報を格納する別のビューです。システムビューと同様に、INFORMATION_SCHEMA ビューを使用して、一時テーブルのデータ型を含むスキーマ情報を確認することができます。

-- すべての一時テーブルのデータ型を取得
SELECT
    t.name AS テーブル名,
    c.name AS 列名,
    c.data_type AS データ型名
FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES AS t
INNER JOIN INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS AS c ON t.table_name = c.table_name
WHERE t.table_type = 'TEMPORARY TABLE';

補足

  • 上記のクエリは、tempdb データベース内の一時テーブルのみを対象としています。他のデータベースの一時テーブルを確認するには、データベース名を指定する必要があります。
  • 一時テーブルはセッションごとに作成されるため、上記のクエリを実行するたびに結果が異なる場合があります。

上記の情報は、参考目的のみで提供されています。実際の動作は、SQL Server のバージョンや構成によって異なる場合があります。 重要な操作を実行する前に、必ずドキュメントを参照し、必要に応じて専門家に相談してください。




サンプルコード:SQL Server における一時テーブルのデータ型を確認する

-- すべての一時テーブルのデータ型を取得
SELECT
    t.name AS テーブル名,
    c.name AS 列名,
    t.schema_id AS スキーマID,
    dt.name AS データ型名
FROM tempdb.sys.tables AS t
INNER JOIN tempdb.sys.columns AS c ON t.object_id = c.object_id
INNER JOIN tempdb.sys.types AS dt ON c.user_type_id = dt.user_type_id
WHERE t.is_temporary = 1;

説明

  • このクエリは、tempdb システムデータベース内の sys.tablessys.columns、および sys.types テーブルを結合して、一時テーブルに関する情報とデータ型情報を取得します。
  • tempdb.sys.tables テーブルには、name(テーブル名)、schema_id(スキーマID)、および is_temporary(一時テーブルかどうか)を含む、すべてのテーブルに関する情報が格納されています。
  • tempdb.sys.columns テーブルには、name(列名)、object_id(所属するテーブルの ID)、および user_type_id(データ型 ID)を含む、すべての列に関する情報が格納されています。
  • tempdb.sys.types テーブルには、name(データ型名)を含む、すべてのデータ型に関する情報が格納されています。
  • WHERE 句は、is_temporary 列が 1 である行のみを選択することにより、一時テーブルのみを対象とします。

実行方法

このコードを実行するには、SQL Server Management Studio などのツールを使用して SQL Server に接続し、上記のクエリをクエリ エディタに貼り付けて実行します。

結果

クエリの実行結果は以下のようになります。

テーブル名 | 列名      | スキーマID | データ型名
---------+------------+---------+------------
#tmp_table | col1       | 1        | int
#tmp_table | col2       | 1        | varchar(20)

この例では、#tmp_table という名前の一時テーブルに、col1 という列(データ型:int)と col2 という列(データ型:varchar(20))があると仮定しています。

  • 上記のクエリはあくまでも例であり、必要に応じて修正することができます。 例えば、特定の一時テーブルのみのデータ型を確認したい場合は、WHERE 句に条件を追加することができます。



SQL Server における一時テーブルのデータ型を確認するその他の方法

方法3:ストアドプロシージャを使用する

SQL Server には、一時テーブルに関する情報を取得するための組み込みストアドプロシージャ sp_temptable_schema が用意されています。 このストアドプロシージャを使用して、一時テーブルのデータ型を含むスキーマ情報を確認することができます。

-- 指定された一時テーブルのデータ型を取得
EXEC sp_temptable_schema @temptable_name = N'#tmp_table';

方法4:DMV を使用する

SQL Server は、Dynamic Management Views (DMV)と呼ばれる、データベースのパフォーマンスと状態に関するリアルタイム情報を提供するビューを提供しています。 DMV を使用して、一時テーブルのデータ型を含むスキーマ情報を確認することができます。

-- すべての一時テーブルのデータ型を取得
SELECT
    t.name AS テーブル名,
    c.name AS 列名,
    dt.name AS データ型名
FROM sys.dm_db_partition_statistics AS dps
INNER JOIN sys.partitions AS p ON dps.partition_id = p.partition_id
INNER JOIN sys.tables AS t ON p.object_id = t.object_id
INNER JOIN sys.columns AS c ON p.object_id = c.object_id AND dps.column_id = c.column_id
INNER JOIN sys.types AS dt ON c.user_type_id = dt.user_type_id
WHERE t.is_temporary = 1;

方法5:サードパーティ製のツールを使用する

一時テーブルのデータ型を確認するためのサードパーティ製ツールがいくつか用意されています。 これらのツールは、GUI を提供して、一時テーブルを簡単に操作できるようにすることがあります。

各方法の比較

方法利点欠点
システムビューを使用するシンプルでわかりやすい情報量が少ない
INFORMATION_SCHEMA ビューを使用する標準規格に準拠しているシステムビューよりも新しい機能
ストアドプロシージャを使用する特定の一時テーブルに焦点を絞ることができる他の方法よりも冗長
DMV を使用する詳細な情報が得られる複雑で習得するのが難しい
サードパーティ製のツールを使用する使いやすいコストがかかる場合がある

SQL Server における一時テーブルのデータ型を確認するには、さまざまな方法があります。 最適な方法は、個々のニーズと好みによって異なります。


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