PostgreSQLで「mmm yyyy形式」の日付を自在に扱う!3つの方法とサンプルコード
PostgreSQL で「mmm yyyy 形式」の日付を扱う方法
PostgreSQL では、内部的には日付を YYYY-MM-DD
形式で保存します。しかし、データの表示や入力時には、様々な形式を使用することができます。その中でも、mmm yyyy
形式は、月名を略語で表し、年のみを4桁で表示する形式です。
方法
mmm yyyy
形式の日付を扱うには、以下の2つの方法があります。
文字列から日付への変換
to_date
関数を使用して、文字列を日付に変換することができます。
SELECT to_date('Mar 2024', 'Mon YYYY');
このクエリは、"Mar 2024" という文字列を 2024-03-01
という日付に変換し、結果を出力します。
日付から文字列への変換
SELECT to_char(current_date, 'Mon YYYY');
このクエリは、現在の日付を Mar 2024
という文字列に変換し、結果を出力します。
補足
mmm
形式は、月名を略語で表します。略語は、PostgreSQL の設定によって異なる場合があります。yyyy
形式は、年を4桁で表します。to_date
関数とto_char
関数には、様々なオプションがあります。詳細は、PostgreSQL のドキュメントを参照してください。
例
以下の例では、mmm yyyy
形式の日付を様々な方法で扱います。
-- 文字列から日付への変換
SELECT to_date('Mar 2024', 'Mon YYYY');
SELECT to_date('May 2025', 'MMM YYYY');
-- 日付から文字列への変換
SELECT to_char(current_date, 'Mon YYYY');
SELECT to_char(now(), 'MMM YYYY');
-- 日付の比較
SELECT * FROM mytable
WHERE date_column >= to_date('Jan 2024', 'Mon YYYY')
AND date_column <= to_date('Dec 2024', 'Mon YYYY');
SELECT to_date('Mar 2024', 'Mon YYYY');
SELECT to_char(current_date, 'Mon YYYY');
日付の比較
以下のコードは、mytable
テーブルの date_column
列の値が 2024-01-01
以降かつ 2024-12-31
以前であるレコードをすべて選択します。
SELECT * FROM mytable
WHERE date_column >= to_date('Jan 2024', 'Mon YYYY')
AND date_column <= to_date('Dec 2024', 'Mon YYYY');
様々な略語形式のサポート
SELECT to_date('January 2024', 'Month YYYY');
SELECT to_date('Jan 2024', 'Mon YYYY');
SELECT to_date('J 2024', 'FM YYYY');
曜日を含む形式への変換
SELECT to_char(current_date, 'DY Month YYYY');
説明
- 上記のコード例では、様々な形式の文字列と日付を扱っています。
- 文字列から日付への変換には
to_date
関数を使用します。
- PostgreSQL の設定によっては、月名の略語が異なる場合があります。
- 曜日を含む形式への変換には、
DY
形式 specifier を使用します。 - その他にも、様々な形式 specifier が用意されています。
これらのサンプルコードを参考に、PostgreSQL で「mmm yyyy 形式」の日付を自在に扱うことができるようになります。
PostgreSQLで「mmm yyyy 形式」の日付を扱うその他の方法
EXTRACT
関数を使用して、日付から月名と年を個別に抽出し、文字列を連結することで、「mmm yyyy 形式」の日付に変換することができます。
SELECT
EXTRACT(MONTH FROM current_date) AS month_num,
EXTRACT(YEAR FROM current_date) AS year,
to_char(EXTRACT(MONTH FROM current_date), 'Mon') AS month_abbr,
year
FROM DUAL;
このクエリは、現在の日付から月番号と年を抽出し、さらに月番号から月名を略語で取得し、「Mar 2024」という形式の文字列を出力します。
SELECT
CASE
WHEN EXTRACT(MONTH FROM current_date) = 1 THEN 'Jan'
WHEN EXTRACT(MONTH FROM current_date) = 2 THEN 'Feb'
-- 省略 --
ELSE to_char(EXTRACT(MONTH FROM current_date), 'Mon')
END AS month_abbr,
EXTRACT(YEAR FROM current_date) AS year
FROM DUAL;
結合クエリ
複数のテーブルを結合して、「mmm yyyy 形式」の日付を含む列を作成することができます。
SELECT
m.month_abbr,
y.year
FROM months AS m
JOIN (
SELECT EXTRACT(MONTH FROM current_date) AS month_num,
EXTRACT(YEAR FROM current_date) AS year
) AS y
ON m.month_num = y.month_num;
このクエリは、months
テーブルと現在の日付の月番号と年を含むサブクエリを結合し、month_abbr
と year
列の値を結合して「Mar 2024」という形式の文字列を出力します。
SELECT
regexp_replace('January 2024', '^(.*?) (\\d{4})$', '\\2 \\1') AS formatted_date
FROM DUAL;
このクエリは、正規表現 ^(.*?) (\\d{4})$
を使用して、January 2024
という文字列から月名と年を抽出し、「2024 Mar」という形式の文字列に変換します。
上記の方法はいずれも、「mmm yyyy 形式」の日付を扱うための代替手段として利用できます。
それぞれの方法には、利点と欠点があります。
EXTRACT
関数とto_char
関数を使用する方法は、シンプルでわかりやすいですが、可読性が低くなります。CASE
式を使用する方法は、可読性が高くなりますが、記述量が多くなります。- 結合クエリを使用する方法は、柔軟性が高いですが、複雑になります。
- 正規表現を使用する方法は、簡潔に記述できますが、正規表現の知識が必要となります。
最適な方法は、状況に応じて選択する必要があります。
- 正規表現を使用する方法は、複雑な形式の文字列を解析する場合に有効です。
- 結合クエリを使用する方法は、マスターデータテーブルと日付データテーブルを結合する場合に有効です。
sql postgresql