MariaDB: COALESCE(), IFNULL(), CASE式によるNULL値の扱い方

2024-04-02

MariaDB クエリ変数が NULL 値の場合に何も返さない問題

この問題を解決するには、以下の方法があります。

COALESCE() 関数は、最初の引数が NULL 値の場合、2番目の引数を返す関数です。

SELECT COALESCE(my_variable, 'デフォルト値');

この例では、my_variableNULL 値の場合、"デフォルト値" が返されます。

SELECT IFNULL(my_variable, 'デフォルト値');

CASE 式は、条件式に基づいて異なる値を返す式です。

SELECT CASE WHEN my_variable IS NULL THEN 'デフォルト値' ELSE my_variable END;

OR 演算子は、左側の式が FALSE の場合、右側の式を返す演算子です。

SELECT my_variable OR 'デフォルト値';

SET ステートメントは、変数の値を設定するステートメントです。

SET @my_variable = COALESCE(my_variable, 'デフォルト値');

SELECT @my_variable;

この例では、my_variableNULL 値の場合、"デフォルト値" が @my_variable 変数に設定されます。その後、SELECT ステートメントによって、@my_variable 変数の値が返されます。

クエリパラメータを使う

MariaDB クライアントによっては、クエリパラメータを使用して、NULL 値を回避することができます。

SELECT my_variable FROM my_table WHERE my_column = ?;

この例では、? はクエリパラメータを表します。クライアントによっては、このパラメータに NULL 値を渡すことができます。

これらの方法のいずれかを使用することで、MariaDB クエリ変数が NULL 値の場合に何も返されない問題を解決することができます。




-- テーブル作成
CREATE TABLE my_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  age INT
);

-- データ挿入
INSERT INTO my_table (id, name, age) VALUES (1, 'John Doe', 30);
INSERT INTO my_table (id, name, age) VALUES (2, 'Jane Doe', NULL);

-- クエリ実行
SELECT * FROM my_table;

-- 結果
-- id | name        | age
-- -- | --         | --
-- 1  | John Doe   | 30

-- COALESCE() 関数を使う
SELECT COALESCE(age, 0) FROM my_table;

-- 結果
-- id | age
-- -- | --
-- 1  | 30
-- 2  | 0

-- IFNULL() 関数を使う
SELECT IFNULL(age, 0) FROM my_table;

-- 結果
-- id | age
-- -- | --
-- 1  | 30
-- 2  | 0

-- CASE 式を使う
SELECT CASE WHEN age IS NULL THEN 0 ELSE age END FROM my_table;

-- 結果
-- id | age
-- -- | --
-- 1  | 30
-- 2  | 0

-- OR 演算子を使う
SELECT age OR 0 FROM my_table;

-- 結果
-- id | age
-- -- | --
-- 1  | 30
-- 2  | 0

-- SET ステートメントを使う
SET @my_variable = COALESCE(age, 0);

SELECT @my_variable FROM my_table;

-- 結果
-- id | @my_variable
-- -- | --
-- 1  | 30
-- 2  | 0

-- クエリパラメータを使う
-- クライアントによって方法は異なる



DEFAULT 値を使う

テーブルカラムに DEFAULT 値を設定しておくと、NULL 値が挿入された場合にその値が自動的に設定されます。

CREATE TABLE my_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  age INT DEFAULT 0
);

INSERT INTO my_table (id, name) VALUES (1, 'John Doe');

-- 結果
-- id | name | age
-- -- | -- | --
-- 1  | John Doe | 0

NOT NULL 制約を使う

テーブルカラムに NOT NULL 制約を設定しておくと、NULL 値を挿入することができなくなります。

CREATE TABLE my_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  age INT
);

-- エラーメッセージ
-- ERROR 1048 (Column 'name' cannot be null)

INSERT INTO my_table (id, age) VALUES (1, NULL);

アプリケーション側で NULL 値を処理することもできます。

def get_age(row):
  if row['age'] is None:
    return 0
  else:
    return row['age']

# クエリ実行
results = connection.execute('SELECT * FROM my_table')

# 結果処理
for row in results:
  age = get_age(row)
  print(age)

mariadb


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【初心者向け】MySQL/MariaDBでサブクエリがNULLかどうかを確認するプログラミング解説

IS NULL 演算子最もシンプルな方法は、IS NULL 演算子を使用することです。サブクエリの結果が NULL の場合、IS NULL は TRUE を返し、そうでなければ FALSE を返します。COALESCE 関数は、最初の引数が NULL でない場合、最初の引数を返し、そうでなければ 2 番目の引数を返します。