Dockerコンテナのメモリ不足を解消! PostgreSQLとGrafanaで発生する「pq: could not resize shared memory segment. No space left on device」エラーを徹底解説

2024-06-24

PostgreSQL、Docker、Grafana における "pq: could not resize shared memory segment. No space left on device" エラーの解決策

このエラーは、PostgreSQL コンテナ内で共有メモリセグメントを拡張する際に、十分なメモリ空き容量がない場合に発生します。これは、Docker コンテナ内で PostgreSQL を実行し、Grafana を使用して監視する場合によく見られます。

原因

このエラーには、主に以下の2つの原因が考えられます。

  1. Docker コンテナに割り当てられたメモリ不足: Docker コンテナに割り当てられたメモリ量が少ない場合、PostgreSQL は共有メモリセグメントを拡張できず、エラーが発生します。
  2. ホストマシンのメモリ不足: ホストマシンのメモリ自体が不足している場合、Docker コンテナに十分なメモリを割り当てることができず、エラーが発生します。

解決策

以下の方法で問題を解決できます。

Docker コンテナに割り当てられたメモリを増やす

Docker コンテナを実行する際に、-m オプションを使用して割り当てられるメモリ量を増やします。

docker run -d -m 2g postgres

上記の例では、PostgreSQL コンテナに 2GB のメモリを割り当てています。

ホストマシンのメモリ容量を増やすことで、Docker コンテナに割り当てられるメモリ量を増やすことができます。

共有メモリセグメントのサイズを小さくする

shared_buffers 設定を調整することで、共有メモリセグメントのサイズを小さくすることができます。

shared_buffers = 512MB

Grafana のスクレイピング設定を調整することで、PostgreSQL に送信されるクエリ数を減らすことができます。これにより、PostgreSQL のメモリ使用量を減らすことができます。

PostgreSQL のバージョンをアップグレードする

新しいバージョンの PostgreSQL は、メモリ使用量の効率化が図られている場合があります。

上記以外にも、以下の点に注意することで、エラーの発生を抑えることができます。

  • 不要なプロセスを終了する
  • キャッシュをクリアする
  • 不要なデータを削除する
  • ディスクの空き容量を確保する

    注意

    上記の情報は、一般的な情報提供のみを目的としており、専門的なアドバイスに代わるものではありません。問題が発生した場合は、専門家に相談することをお勧めします。




    PostgreSQL、Docker、Grafana で "pq: could not resize shared memory segment. No space left on device" エラーを解決するためのサンプルコード

    docker run -d -m 2g postgres
    

    このコマンドを実行すると、PostgreSQL コンテナが起動し、エラーが発生せずに実行できるはずです。

    メモ:

    • 上記のコマンドは、PostgreSQL 14 を使用していることを前提としています。他のバージョンの PostgreSQL を使用している場合は、shared_buffers 設定を調整する必要がある場合があります。
    • この問題は、ホストマシンのメモリ不足が原因である場合もあります。ホストマシンのメモリ不足が疑われる場合は、メモリを増やすか、不要なプロセスを終了する必要があります。



    PostgreSQL、Docker、Grafana で "pq: could not resize shared memory segment. No space left on device" エラーを解決するその他の方法

    共有メモリセグメント用のディスク領域を増やす

    /dev/shm マウントポイントに十分なディスク領域がない場合も、このエラーが発生することがあります。この問題を解決するには、/dev/shm マウントポイント用のディスク領域を増やす必要があります。

    方法はいくつかありますが、以下は一般的な方法です。

    • fstab ファイルを編集する: /etc/fstab ファイルを編集して、/dev/shm マウントポイントのサイズを増やすことができます。
    tmpfs /dev/shm tmpfs size=2g 0 0
    

    上記の例では、/dev/shm マウントポイントのサイズを 2GB に増やしています。

    • tmpfs を使用する: /dev/shm マウントポイントに tmpfs ファイルシステムを使用することができます。tmpfs は、RAM を使用してディスク領域を割り当てるファイルシステムです。
    mount -t tmpfs -o size=2g tmpfs /dev/shm
    

    上記の例では、2GB の tmpfs ファイルシステムを /dev/shm マウントポイントにマウントしています。

    PostgreSQL の設定を調整する

    shared_buffers および work_mem 設定を調整することで、PostgreSQL のメモリ使用量を減らすことができます。

    shared_buffers = 512MB
    work_mem = 128MB
    

    これらの設定は、postgresql.conf ファイルで編集できます。

    不要なクエリを無効にする

    不要なクエリが PostgreSQL に送信されている場合は、これらのクエリを無効にすることで、メモリ使用量を減らすことができます。

    PostgreSQL を再起動すると、共有メモリセグメントが再初期化され、問題が解決される場合があります。


    postgresql docker grafana


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