MariaDB 10.3.13でtable_open_cacheが2000に増加:メモリ使用量増加とパフォーマンス問題への対策

2024-04-02

MariaDB 10.3.13で、table_open_cache設定値がデフォルトで2000に増加し、一部の環境でパフォーマンス問題が発生する可能性があります。

原因

MariaDB 10.3.13以前では、table_open_cacheのデフォルト値は400でした。しかし、10.3.13からデフォルト値が2000に引き上げられました。これは、多くの場合パフォーマンス向上につながる変更ですが、一部の環境では問題を引き起こす可能性があります。

問題点

table_open_cache値が高すぎると、以下の問題が発生する可能性があります。

  • メモリ使用量の増加
  • テーブルオープン時の遅延
  • スワップアウトの増加

解決策

以下の方法で問題を解決できます。

  • table_open_cache値を適切な値に調整する
  • innodb_buffer_pool_size値を調整する
  • ulimit値を調整する

各解決策の詳細

table_open_cache値は、システムのメモリ使用量とテーブルアクセス頻度に基づいて調整する必要があります。目安としては、システム全体のメモリ使用量の10%程度に設定するのがおすすめです。

innodb_buffer_pool_size値は、InnoDBバッファプールのサイズを決定します。この値を調整することで、テーブルキャッシュの効率を改善できます。

ulimit値は、プロセスがオープンできるファイル数の上限を決定します。この値を調整することで、テーブルオープン時の遅延を改善できます。

補足

  • 上記の情報は参考情報であり、環境によって最適な設定値は異なります。
  • 設定値を変更する前に、必ずバックアップを取るようにしてください。
  • 問題解決に困っている場合は、専門家に相談することをおすすめします。



# my.cnf

[mysqld]

# テーブルオープンキャッシュのサイズ
table_open_cache = 1000

このコードをmy.cnfファイルに追加することで、table_open_cache値を1000に設定できます。

# my.cnf

[mysqld]

# InnoDBバッファプールのサイズ
innodb_buffer_pool_size = 8G
# コマンドライン

ulimit -n 4096

このコマンドを実行することで、プロセスがオープンできるファイル数の上限を4096に設定できます。




  • テーブルのパーティショニング: テーブルをパーティショニングすることで、テーブルサイズを小さくし、table_open_cacheへの負荷を軽減できます。
  • キャッシュシステムの使用: Memcachedなどのキャッシュシステムを使用することで、データベースへのアクセス頻度を減らし、パフォーマンスを向上できます。
  • データベースのチューニング: データベースの設定を調整することで、パフォーマンスを向上できます。

これらの方法は、問題の根本的な原因を解決するものではありませんが、症状を改善するのに役立つ可能性があります。

  • これらの方法は、環境によって効果が異なる可能性があります。
  • MariaDB 10.3.13でtable_open_cache設定値が変更された理由について詳しくは、以下のブログ記事を参照してください。

専門家の相談

問題解決に困っている場合は、以下の方法で専門家に相談できます。


mariadb


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