$unset、$pull、$replaceRoot：MongoDBでフィールドを削除するオペレータ

2024-04-02

MongoDBドキュメントからフィールドを完全に削除する方法

$unset オペレータ

概要:

$unset オペレータは、ドキュメントからフィールドを削除するために使用されます。

構文:

db.collection.update(
  { <query> },
  { $unset: { <field_name>: 1 } }
)

例:

db.users.update(
  { _id: 123 },
  { $unset: { age: 1 } }
)

利点:

シンプルで使いやすい。
複数のフィールドを同時に削除できる。

ドキュメントが存在しない場合は、エラーが発生する。

$pull オペレータ

db.collection.update(
  { <query> },
  { $pull: { <field_name>: <value> } }
)

db.users.update(
  { _id: 123 },
  { $pull: { hobbies: "swimming" } }
)

配列から特定の要素のみを削除できる。

配列以外のフィールドには使用できない。

$replaceRoot オペレータ

$replaceRoot オペレータは、ドキュメント全体を新しいドキュメントで置き換えるために使用されます。

db.collection.update(
  { <query> },
  { $replaceRoot: { newRoot: <new_document> } }
)

db.users.update(
  { _id: 123 },
  { $replaceRoot: { newRoot: { name: "John", age: 30 } } }
)

ドキュメント全体を簡単に更新できる。

複雑な操作になる場合がある。

削除と再挿入

ドキュメントを削除して、必要なフィールドのみを含む新しいドキュメントを挿入する方法もあります。

手順:

ドキュメントを削除する。

必要フィールドのみを含む新しいドキュメントを挿入する。

db.users.remove(
  { _id: 123 }
)

db.users.insert(
  { name: "John", age: 30 }
)

他の方法よりも柔軟性がある。

複数の操作が必要になるため、処理が重くなる場合がある。

シンプルで使いやすい方法が必要であれば、$unset オペレータを使用します。

配列から要素を削除する必要がある場合は、$pull オペレータを使用します。

ドキュメント全体を簡単に更新したい場合は、$replaceRoot オペレータを使用します。

より柔軟な方法が必要であれば、削除と再挿入を使用します。

上記の方法は、MongoDB 3.6 以降で使用できます。

どの方法を使用するにしても、バックアップを取ることを忘れないでください。

// 必要なライブラリの読み込み
const MongoClient = require('mongodb').MongoClient;

// データベースへの接続
const url = 'mongodb://localhost:27017';
const dbName = 'my_database';
const collectionName = 'users';

MongoClient.connect(url, { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true }, (err, client) => {
  if (err) throw err;

  const db = client.db(dbName);
  const collection = db.collection(collectionName);

  // 1. `$unset` オペレータを使用してフィールドを削除

  collection.updateOne(
    { _id: 123 },
    { $unset: { age: 1 } },
    (err, result) => {
      if (err) throw err;

      console.log('ドキュメントからフィールドを削除しました:', result);
    }
  );

  // 2. `$pull` オペレータを使用して配列から要素を削除

  collection.updateOne(
    { _id: 123 },
    { $pull: { hobbies: "swimming" } },
    (err, result) => {
      if (err) throw err;

      console.log('配列から要素を削除しました:', result);
    }
  );

  // 3. `$replaceRoot` オペレータを使用してドキュメント全体を置き換える

  collection.updateOne(
    { _id: 123 },
    { $replaceRoot: { newRoot: { name: "John", age: 30 } } },
    (err, result) => {
      if (err) throw err;

      console.log('ドキュメント全体を置き換えました:', result);
    }
  );

  // 4. 削除と再挿入を使用してフィールドを削除

  collection.deleteOne({ _id: 123 }, (err, result) => {
    if (err) throw err;

    console.log('ドキュメントを削除しました:', result);

    collection.insertOne({ name: "John", age: 30 }, (err, result) => {
      if (err) throw err;

      console.log('新しいドキュメントを挿入しました:', result);
    });
  });

  // 接続を閉じる
  client.close();
});

このコードを実行するには、Node.jsとMongoDBが必要です。

MongoDBドキュメントからフィールドを完全に削除するその他の方法

findAndModify コマンド

findAndModify コマンドは、ドキュメントを検索して更新するために使用できます。このコマンドを使用して、フィールドを削除することができます。

db.collection.findAndModify(
  { <query> },
  [],
  { $unset: { <field_name>: 1 } }
)

db.users.findAndModify(
  { _id: 123 },
  [],
  { $unset: { age: 1 } }
)

1つのコマンドで検索と更新を行うことができる。

廃止予定のため、新しいコードでは使用しないことを推奨されています。

Aggregation パイプライン

Aggregation パイプラインは、ドキュメントを処理して新しいドキュメントを生成するために使用できます。パイプラインを使用して、フィールドを削除することができます。

db.collection.aggregate([
  { $match: { <query> } },
  { $project: { <field_name>: 0 } }
])

db.users.aggregate([
  { $match: { _id: 123 } },
  { $project: { age: 0 } }
])

複数のドキュメントに対してフィールドを削除することができます。

スクリプト

JavaScriptなどのスクリプトを使用して、MongoDBドキュメントからフィールドを削除することができます。

削除したいフィールドを含むドキュメントを取得する。

// 必要なライブラリの読み込み
const MongoClient = require('mongodb').MongoClient;

// データベースへの接続
const url = 'mongodb://localhost:27017';
const dbName = 'my_database';
const collectionName = 'users';

MongoClient.connect(url, { useNewUrlParser: true, useUnifiedTopology: true }, (err, client) => {
  if (err) throw err;

  const db = client.db(dbName);
  const collection = db.collection(collectionName);

  // 削除したいフィールドを含むドキュメントを取得
  collection.findOne({ _id: 123 }, (err, doc) => {
    if (err) throw err;

    // ドキュメントからフィールドを削除
    delete doc.age;

    // ドキュメントを更新
    collection.updateOne({ _id: 123 }, doc, (err, result) => {
      if (err) throw err;

      console.log('ドキュメントからフィールドを削除しました:', result);
    });
  });

  // 接続を閉じる
  client.close();
});