【MySQL/MariaDB】複製設定で必須!「server-id」と「server_id」の違いとは?

2024-06-16

MySQLとMariaDBにおける「server-id」と「server_id」の違い

MySQLとMariaDBでは、どちらも複製設定において重要な役割を果たす「server-id」というシステム変数があります。しかし、表記が似ているにもかかわらず、実は微妙な違いが存在します。

「server-id」

  • server-idは、MySQLとMariaDBの両方で使用されるシステム変数です。
  • 主に複製において、各サーバーを識別するために用いられます。
  • デフォルト値は1ですが、0以外の任意の値に変更可能です。
  • 複数の複製サーバー間でユニークな値を設定する必要があります。
  • 設定方法は、my.cnfファイルやコマンドラインオプションなどがあります。
  • server_idは、MySQL 5.7.5以前で使用されていたオプション名です。
  • server-idシステム変数と同じ役割を果たしていました。
  • MySQL 5.7.6以降では、オプション名はserver-idに変更されています。
  • 従って、MySQL 5.7.6以降では、server_idオプションを使用するとエラーが発生します。

置き換え

  • MySQL 5.7.5以前の構成ファイルでserver_idオプションを使用している場合は、server-idシステム変数に置き換える必要があります。
  • 例:
# 誤り
server-id = 123

# 正しい
server_id=123
  • MySQLとMariaDBでは、複製設定において「server-id」というシステム変数を使用します。
  • server-idは、システム変数であり、オプション名ではありません

    補足

    • 本記事では、MySQLとMariaDBにおける「server-id」と「server_id」の違いについて解説しました。
    • 具体的な設定方法や詳細については、各公式ドキュメントを参照してください。



    my.cnfファイルで設定

    [mysqld]
    server-id=123
    

    コマンドラインオプションで設定

    mysql -u root -p -e "SET GLOBAL server_id = 123"
    

    MariaDBの場合も、上記と同様にserver-idシステム変数を使用して設定します。

    注意事項

    • 上記のコードはあくまで例であり、実際の環境に合わせて変更する必要があります。
    • 既存の複製設定を変更する場合は、十分な注意が必要です。

      本コードはあくまでも参考情報として提供されており、いかなる保証も伴いません。コードの使用によるいかなる損害も負いかねますので、ご了承ください。




      他の方法

      SHOW VARIABLESコマンド

      mysql -u root -p -e "SHOW VARIABLES LIKE '%server_id%'"
      

      このコマンドを実行すると、server_idシステム変数の現在の値を確認できます。

      GLOBAL SESSION変数

      mysql -u root -p -e "SET SESSION server_id = 123"
      

      このコマンドを実行すると、現在のセッションにおけるserver-idシステム変数を一時的に設定できます。セッションが終了すると、値はデフォルト値に戻ります。

      プロンプト

      MySQLプロンプトで以下のコマンドを実行することもできます。

      SET GLOBAL server_id = 123;
      
      • 上記の方法でserver-idシステム変数を設定した場合、MySQLを再起動すると設定が失われます
      • 永続的に設定するには、my.cnfファイルを変更する必要があります。

        mysql mariadb


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