データベース設計における主キー:各テーブルに必要なのか?
主キーとは?
- テーブル内の各レコードを一意に識別する列
- 重複不可
- NULL値不可
主キーを設定するメリット
- データの整合性を保つ
- レコードの検索と更新を効率化する
- 外部キーとの参照制約を確立する
主キーを設定しない場合
- 代替手段として、複合キーやユニークキーを使用できます
- 主キーがないと、データの整合性が損なわれる可能性が高くなります
主キーを設定するべきケース
- 以下のようなテーブルには、主キーを設定することを強く推奨します。
- 顧客情報
- 商品情報
- 注文情報
- 以下のようなテーブルには、主キーを設定しないこともあります。
- 中間テーブル
- 履歴情報
主キーを設定する際の注意点
- 以下の点に注意する必要があります。
- 一意性:すべてのレコードを一意に識別できる
- 変更頻度:頻繁に変更される列は避ける
- 長さ:短く、シンプルな値
- データベース設計は、状況によって異なるため、一概に答えが出るものではありません。
- 必要に応じて、専門家に相談することをおすすめします。
CREATE TABLE employees (
employee_id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
department VARCHAR(100) NOT NULL,
PRIMARY KEY (employee_id)
);
- 主キー:
employee_id
注文情報テーブル
CREATE TABLE orders (
order_id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
customer_id INT NOT NULL,
order_date DATETIME NOT NULL,
total_price DECIMAL(10,2) NOT NULL,
PRIMARY KEY (order_id),
FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers (customer_id)
);
- 主キー:
order_id
- 外部キー:
customer_id
(顧客情報テーブルのcustomer_id
を参照)
複合主キー
CREATE TABLE products (
product_id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
category_id INT NOT NULL,
product_name VARCHAR(255) NOT NULL,
price DECIMAL(10,2) NOT NULL,
PRIMARY KEY (product_id, category_id)
);
- 複合主キー:
product_id
とcategory_id
の組み合わせ
- 実際のコードは、要件に合わせて変更する必要があります。
主キー以外の方法
複合キー
複数の列を組み合わせて、レコードを一意に識別する方法です。
例
- 顧客情報テーブル:
customer_id
とemail
を組み合わせて主キーとする
メリット
- 主キー単独では識別できないレコードを識別できる
- 主キーよりも複雑になる
ユニークキー
重複を許容しない列です。主キーとの違いは、NULL値を許容できることです。
- 顧客情報テーブル:
email
をユニークキーとする
- 主キーよりもシンプルに設定できる
- NULL値を許容するため、データの整合性が損なわれる可能性がある
サロゲートキー
業務上意味を持たない、人工的に生成された主キーです。
- 顧客情報テーブル:
customer_id
をサロゲートキーとする
- 自然キーよりも変更頻度が低いため、データの整合性を保ちやすい
- 業務上意味を持たないため、使いにくい
自然キー
業務上意味を持つ列です。
- わかりやすく、使いやすい
- 重複が発生する可能性がある
どの方法を選択するべきか?
どの方法を選択するべきかは、テーブルの構造や要件によって異なります。
- 複数の列を組み合わせてレコードを一意に識別する必要がある場合は、複合キーを選択します。
- 主キーよりもシンプルに設定したい場合は、ユニークキーを選択します。
- データの整合性を保ちやすいようにしたい場合は、サロゲートキーを選択します。
- わかりやすく、使いやすいようにしたい場合は、自然キーを選択します。
主キーは、データベース設計において重要な役割を果たします。
- 必ずしもすべてのテーブルに設定する必要はありませんが、多くの場合、設定することを強く推奨します。
- 主キー以外にも、レコードを識別する方法があります。
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