データベース構造を理解するためのツール: Azure Data Studio スキーマダイアグラム
Azure Data Studio でのスキーマダイアグラム作成:SQL データベースのエンティティ関係図
Azure Data Studio は、Microsoft が提供するオープンソースのデータベース管理ツールです。SQL Server、Azure SQL Database、PostgreSQL などの様々なデータベースと連携し、クエリの実行、データ分析、スキーマの可視化などを行うことができます。
本記事では、Azure Data Studio を利用して SQL データベースのエンティティ関係図 (ER 図) を作成する方法について解説します。ER 図は、データベースの構造を視覚的に表現するものであり、データベース設計や理解に役立ちます。
前提条件
本記事の解説を理解するには、以下の知識が必要です。
- SQL データベースの基本的な概念
- エンティティ関係図 (ER 図) の基本的な概念
- Azure Data Studio のインストールと基本的な操作方法
手順
Azure Data Studio でデータベースに接続する
スキーマエクスプローラーを開く
ER 図を作成する
スキーマエクスプローラーで、ER 図を作成したいテーブルを選択します。右クリックメニューから "ER 図として表示" を選択します。
ER 図エディタが開きます。テーブル、列、関係などの要素をドラッグアンドドロップして配置することができます。必要に応じて、要素のプロパティを変更することもできます。
補足事項
- Azure Data Studio は、ネイティブな ER 図作成機能は搭載されていませんが、サードパーティ製の拡張機能を利用することで、より高度な ER 図を作成することができます。
- ER 図を作成する際には、データベースの構造を正確に反映するように注意する必要があります。
- ER 図は、データベース設計の初期段階で作成し、その後の設計変更に合わせて更新していくことが重要です。
Azure Data Studio でのスキーマダイアグラム作成:サンプルコード
コード例
-- テーブル定義
CREATE TABLE Customers (
CustomerID INT PRIMARY KEY,
FirstName NVARCHAR(50) NOT NULL,
LastName NVARCHAR(50) NOT NULL,
Email NVARCHAR(100) NOT NULL
);
CREATE TABLE Orders (
OrderID INT PRIMARY KEY,
CustomerID INT NOT NULL,
OrderDate DATE NOT NULL,
FOREIGN KEY (CustomerID) REFERENCES Customers(CustomerID)
);
CREATE TABLE OrderDetails (
OrderDetailID INT PRIMARY KEY,
OrderID INT NOT NULL,
ProductID INT NOT NULL,
Quantity INT NOT NULL,
UnitPrice DECIMAL(10,2) NOT NULL,
FOREIGN KEY (OrderID) REFERENCES Orders(OrderID),
FOREIGN KEY (ProductID) REFERENCES Products(ProductID)
);
CREATE TABLE Products (
ProductID INT PRIMARY KEY,
ProductName NVARCHAR(100) NOT NULL,
UnitPrice DECIMAL(10,2) NOT NULL,
CategoryID INT NOT NULL,
FOREIGN KEY (CategoryID) REFERENCES Categories(CategoryID)
);
CREATE TABLE Categories (
CategoryID INT PRIMARY KEY,
CategoryName NVARCHAR(100) NOT NULL
);
ER 図生成
上記の T-SQL コードを実行すると、Azure Data Studio の "出力" ペインに ER 図が表示されます。
- 生成される ER 図は簡易的なものであり、すべての関係性を表現しているわけではありません。
- より詳細な ER 図を作成するには、サードパーティ製の拡張機能を利用することをおすすめします。
Azure Data Studio でスキーマダイアグラムを作成するには、以下の 3 つの方法があります。
- ネイティブな ER 図作成機能 (なし)
- T-SQL コードによる生成
- サードパーティ製拡張機能の利用
それぞれの方法の詳細
Azure Data Studio には、ネイティブな ER 図作成機能は搭載されていません。しかし、"スキーマエクスプローラー" を利用して、テーブル、列、関係などの要素を個別に表示することは可能です。
"出力" ペインに T-SQL コードを実行すると、ER 図が表示されます。この方法は、簡易的な ER 図を作成する場合に有効です。
DataGrip や ER Diagram など、様々なサードパーティ製拡張機能が提供されています。これらの拡張機能を利用することで、より高度な ER 図を作成することができます。
最適な方法は、作成したい ER 図の複雑さや目的によって異なります。
- シンプルな ER 図を作成したい場合: T-SQL コードによる生成がおすすめです。
- データベースの構造を詳細に把握したい場合: ネイティブな "スキーマエクスプローラー" を利用して、個々の要素を確認するのがおすすめです。
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