MariaDBでMySQLのJSONOBJECTAGG()関数を代替する方法:その他の方法

2024-07-27

MySQLのJSONOBJECTAGG()関数とMariaDBでの代替方法

MySQLJSONOBJECTAGG()関数は、JSONオブジェクトを構築するための便利な機能です。しかし、MariaDBではこの関数がサポートされていません。本記事では、MariaDBでJSONOBJECTAGG()関数と同様の機能を実現する方法について解説します。

JSONOBJECTAGG()関数は、複数の行からなる結果セットをJSONオブジェクトに変換します。各行のキーは列名、値は列値となります。

SELECT JSON_OBJECTAGG(key, value)
FROM table_name;

例:

SELECT JSON_OBJECTAGG(name, age)
FROM users;

上記コードは、usersテーブルのname列とage列の値をJSONオブジェクトに変換し、結果を返します。

MariaDBでの代替方法

MariaDBでは、JSONOBJECTAGG()関数はサポートされていませんが、以下の方法で代替することができます。

方法1: JSON_OBJECT()関数とGROUP_CONCAT()関数を組み合わせる

JSON_OBJECT()関数は、キーと値のペアを指定してJSONオブジェクトを作成します。GROUP_CONCAT()関数は、複数の値をカンマ区切りで連結します。

SELECT JSON_OBJECT(
    'name', MAX(name),
    'age', MAX(age)
)
FROM users
GROUP BY id;

上記コードは、usersテーブルの各IDごとにname列とage列の最大値を取得し、JSONオブジェクトに変換します。

方法2: JSON_ARRAY()関数とJSON_QUOTE()関数を組み合わせる

JSON_ARRAY()関数は、複数の値を配列に変換します。JSON_QUOTE()関数は、文字列をJSONエスケープします。

SELECT JSON_OBJECT(
    'users', JSON_ARRAY(
        JSON_OBJECT(
            'id', id,
            'name', JSON_QUOTE(name),
            'age', age
        )
    )
)
FROM users;

上記コードは、usersテーブルの全レコードをJSONオブジェクトに変換します。




サンプルデータ

以下のサンプルデータを使用します。

CREATE TABLE users (
    id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
    name VARCHAR(255) NOT NULL,
    age INT NOT NULL
);

INSERT INTO users (name, age) VALUES
    ('Alice', 30),
    ('Bob', 25),
    ('Charlie', 22);
SELECT JSON_OBJECT(
    'users', JSON_ARRAY(
        JSON_OBJECT(
            'id', id,
            'name', JSON_QUOTE(name),
            'age', age
        )
    )
)
FROM users;

出力:

{
  "users": [
    {
      "id": 1,
      "name": "Alice",
      "age": 30
    },
    {
      "id": 2,
      "name": "Bob",
      "age": 25
    },
    {
      "id": 3,
      "name": "Charlie",
      "age": 22
    }
  ]
}
SELECT JSON_OBJECT(
    'name', MAX(name),
    'age', MAX(age)
)
FROM users
GROUP BY id;
{
  "name": "Charlie",
  "age": 30
}



状況

MySQLJSONOBJECTAGG()関数は、JSONオブジェクトを構築するための便利な機能です。しかし、MariaDBではこの関数がサポートされていません。

上記で紹介した方法以外にも、MariaDBJSONOBJECTAGG()関数と同様の機能を実現する方法があります。

3つ目の方法:CASE式とJSON_OBJECT()関数を組み合わせる

CASE式は、条件に応じて異なる値を返すことができます。JSON_OBJECT()関数は、キーと値のペアを指定してJSONオブジェクトを作成します。

SELECT JSON_OBJECT(
    'users', JSON_ARRAY(
        CASE WHEN id = 1 THEN
            JSON_OBJECT(
                'id', id,
                'name', JSON_QUOTE(name),
                'age', age
            )
        ELSE
            NULL
        END
    )
)
FROM users;

4つ目の方法:サブクエリとJSON_ARRAY()関数を組み合わせる

サブクエリは、別のクエリの結果を格納する変数を作成します。JSON_ARRAY()関数は、複数の値を配列に変換します。

SELECT JSON_OBJECT(
    'users', (
        SELECT JSON_ARRAY(
            JSON_OBJECT(
                'id', id,
                'name', JSON_QUOTE(name),
                'age', age
            )
        )
        FROM users
    )
)
FROM DUAL;

5つ目の方法:UDF(ユーザー定義関数)を作成する

**UDF(ユーザー定義関数)**は、独自の関数を作成することができます。JSON操作を行うUDFを作成することで、JSONOBJECTAGG()関数と同様の機能を実現することができます。

DELIMITER $$

CREATE FUNCTION jsonobjectagg(
    input JSON
)
RETURNS JSON
BEGIN
    DECLARE result JSON;
    DECLARE key VARCHAR(255);
    DECLARE value JSON;

    SET result = JSON_OBJECT();

    FOR row IN SELECT * FROM json_each(input)
    INTO key, value
    DO
        SET result = JSON_SET(result, key, value);
    END FOR;

    RETURN result;
END$$

DELIMITER ;

上記コードは、JSONオブジェクトを受け取り、そのオブジェクトのキーと値を組み合わせて新しいJSONオブジェクトを返すUDFを作成します。

どの方法が最適かは、状況によって異なります。シンプルな方法であれば方法1方法2がおすすめです。より柔軟な方法であれば方法3方法4がおすすめです。方法5は、高度な知識が必要ですが、もっとも柔軟な方法です。

注意事項


mysql json database



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