SQLFetchScroll、SQLLargeBinary、ストリーム:それぞれのメリットとデメリット

2024-04-02

ODBCを使用してLOB全体を読み込む最善の方法

概要

このチュートリアルでは、ODBCを使用してLOB全体を読み込むためのいくつかの方法を紹介します。

前提条件

  • MySQL、MariaDB、またはその他のODBC互換データベース
  • ODBCドライバー
  • プログラミング言語(C++、Java、Pythonなど)

方法

SQLFetchScrollは、カーソルを使用して結果セットをスクロールする関数です。LOB全体を読み込むには、以下の手順を実行します。

  1. SQLExecDirectを使用して、LOBを含むSELECTクエリを実行します。
  2. SQLSetStmtAttrを使用して、カーソルタイプをSQL_SCROLL_DYNAMICに設定します。
  3. SQLFetchScrollを使用して、結果セットを最後までスクロールします。
  4. 每次フェッチで、SQLGetDataを使用してLOBデータを取得します。

C++の例

#include <sql.h>

int main() {
  // データベース接続
  SQLHDBC hdbc = SQLConnect(...);

  // クエリ実行
  SQLHSTMT hstmt = SQLExecDirect(hdbc, "SELECT lob_column FROM table", SQL_NTS);

  // カーソルタイプ設定
  SQLSetStmtAttr(hstmt, SQL_ATTR_CURSOR_TYPE, SQL_SCROLL_DYNAMIC, 0);

  // 結果セットの最後までスクロール
  while (SQLFetchScroll(hstmt, SQL_FETCH_NEXT, 0) != SQL_NO_DATA) {
    // LOBデータ取得
    SQLGetData(hstmt, 1, SQL_C_BINARY, ...);
  }

  // データベース接続解除
  SQLDisconnect(hdbc);

  return 0;
}

SQLLargeBinaryは、LOBデータを読み込むための特別なデータ型です。LOB全体を読み込むには、以下の手順を実行します。

  1. SQLBindColを使用して、LOBデータのバッファをSQLLargeBinaryデータ型にバインドします。
  2. バッファからLOBデータを取得します。
#include <sql.h>

int main() {
  // データベース接続
  SQLHDBC hdbc = SQLConnect(...);

  // クエリ実行
  SQLHSTMT hstmt = SQLExecDirect(hdbc, "SELECT lob_column FROM table", SQL_NTS);

  // バッファ割り当て
  char *buffer = new char[1024 * 1024];

  // バッファをLOBデータ型にバインド
  SQLBindCol(hstmt, 1, SQL_C_BINARY, buffer, 1024 * 1024);

  // 結果セットフェッチ
  SQLFetch(hstmt);

  // バッファからLOBデータ取得
  // ...

  // データベース接続解除
  SQLDisconnect(hdbc);

  return 0;
}

ストリームを使用する

ODBCドライバーは、LOBデータを読み込むためのストリームインターフェースを提供します。LOB全体を読み込むには、以下の手順を実行します。

  1. SQLGetDescFieldを使用して、LOBデータのストリームハンドルを取得します。
  2. ストリームハンドルを使用して、LOBデータを読み込みます。
#include <sql.h>

int main() {
  // データベース接続
  SQLHDBC hdbc = SQLConnect(...);

  // クエリ実行
  SQLHSTMT hstmt = SQLExecDirect(hdbc, "SELECT lob_column FROM table", SQL_NTS);

  // ストリームハンドル取得
  SQLH



SQLFetchScrollを使用する

#include <sql.h>

int main() {
  // データベース接続
  SQLHDBC hdbc = SQLConnect(...);

  // クエリ実行
  SQLHSTMT hstmt = SQLExecDirect(hdbc, "SELECT lob_column FROM table", SQL_NTS);

  // カーソルタイプ設定
  SQLSetStmtAttr(hstmt, SQL_ATTR_CURSOR_TYPE, SQL_SCROLL_DYNAMIC, 0);

  // 結果セットの最後までスクロール
  while (SQLFetchScroll(hstmt, SQL_FETCH_NEXT, 0) != SQL_NO_DATA) {
    // LOBデータ取得
    SQLGetData(hstmt, 1, SQL_C_BINARY, ...);
  }

  // データベース接続解除
  SQLDisconnect(hdbc);

  return 0;
}

Java

import java.sql.*;

public class Main {
  public static void main(String[] args) throws Exception {
    // データベース接続
    Connection conn = DriverManager.getConnection(...);

    // ステートメント作成
    Statement stmt = conn.createStatement(ResultSet.TYPE_SCROLL_SENSITIVE, ResultSet.CONCUR_READ_ONLY);

    // クエリ実行
    ResultSet rs = stmt.executeQuery("SELECT lob_column FROM table");

    // 結果セットの最後までスクロール
    while (rs.next()) {
      // LOBデータ取得
      Blob blob = rs.getBlob(1);
      byte[] data = blob.getBytes(1, (int) blob.length());
    }

    // データベース接続解除
    conn.close();
  }
}

Python

import pyodbc

# データベース接続
conn = pyodbc.connect(...)

# カーソル作成
cursor = conn.cursor()

# クエリ実行
cursor.execute("SELECT lob_column FROM table")

# 結果セットの最後までスクロール
while True:
  row = cursor.fetchone()
  if row is None:
    break

  # LOBデータ取得
  blob = row[0]
  data = blob.read()

# データベース接続解除
conn.close()

SQLLargeBinaryを使用する

C++

#include <sql.h>

int main() {
  // データベース接続
  SQLHDBC hdbc = SQLConnect(...);

  // クエリ実行
  SQLHSTMT hstmt = SQLExecDirect(hdbc, "SELECT lob_column FROM table", SQL_NTS);

  // バッファ割り当て
  char *buffer = new char[1024 * 1024];

  // バッファをLOBデータ型にバインド
  SQLBindCol(hstmt, 1, SQL_C_BINARY, buffer, 1024 * 1024);

  // 結果セットフェッチ
  SQLFetch(hstmt);

  // バッファからLOBデータ取得
  // ...

  // データベース接続解除
  SQLDisconnect(hdbc);

  return 0;
}
import java.sql.*;

public class Main {
  public static void main(String[] args) throws Exception {
    // データベース接続
    Connection conn = DriverManager.getConnection(...);

    // ステートメント作成
    Statement stmt = conn.createStatement();

    // クエリ実行
    ResultSet rs = stmt.executeQuery("SELECT lob_column FROM table");

    // 結果セットの最後までスクロール
    while (rs.next()) {
      // LOBデータ取得
      Blob blob = rs.getBlob(1);
      InputStream is = blob.getBinaryStream();
      byte[] data = new byte[(int) blob.length()];
      is.read(data);
    }

    // データベース接続解除
    conn.close();
  }
}
import pyodbc

# データベース接続
conn = pyodbc.connect(...)

# カーソル作成
cursor = conn.cursor()

# クエリ実行
cursor.execute("SELECT lob_column FROM table")

# 結果セットの最後までスクロール
while True:
  row = cursor.fetchone()
  if row is None:
    break

  # LOBデータ取得
  blob = row[0]
  data = blob.read()

# データベース接続解除
conn.close()



その他のLOBデータを読み込む方法

ストリームを使用する

#include <sql.h>

int main() {
  // データベース接続
  SQLHDBC hdbc = SQLConnect(...);

  // クエリ実行
  SQLHSTMT hstmt = SQLExecDirect(hdbc, "SELECT lob_column FROM table", SQL_NTS);

  // ストリームハンドル取得
  SQLH

mysql odbc mariadb


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