【初心者向け】MySQL、PostgreSQL、MariaDBで発生する「Unique constraint violation on similar characters」エラー:解決策と予防策を分かりやすく解説

2024-06-17

MySQL、PostgreSQL、MariaDB などのデータベースシステムにおいて、「Unique constraint violation on similar characters」というエラーが発生することがあります。これは、データベースに登録しようとしたデータに、すでにユニーク制約が設定されている列に、類似した文字列が存在する場合に発生します。

ユニーク制約は、データベース表内の特定の列に、重複した値を格納できないようにする制約です。これは、データの一貫性と整合性を保つために重要です。

類似文字列とは、見た目や発音が似ている文字列ですが、実際には異なる文字であるものです。たとえば、「capital」と「capitol」は、英語では同じように発音されますが、異なる意味を持つ単語です。

エラーの原因

「Unique constraint violation on similar characters」エラーは、データベースに登録しようとしたデータに、ユニーク制約が設定されている列に、類似した文字列が存在する場合に発生します。これは、データベースシステムが、類似した文字列を重複と誤認してしまうためです。

エラーの解決方法

このエラーを解決するには、以下の方法があります。

  • データの修正: データに類似した文字列がないか確認し、必要に応じて修正します。
  • ユニーク制約の緩和: ユニーク制約の条件を緩和し、類似した文字列を許可します。ただし、データの一貫性と整合性に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
  • 大文字小文字の区別: ユニーク制約が設定されている列のデータ型を、大文字小文字を区別するデータ型に変更します。
  • 正規表現の利用: ユニーク制約の条件に正規表現を利用し、類似した文字列を区別できるようにします。
  • データ入力時の注意: データを入力する際には、類似した文字列がないか注意する必要があります。
  • ユニーク制約の設定: ユニーク制約を設定する際には、類似した文字列を考慮する必要があります。

    補足

    このエラーは、データベースシステムやバージョンによって、エラーメッセージや解決方法が異なる場合があります。詳細については、各データベースシステムのドキュメントを参照することをお勧めします。




    CREATE TABLE users (
      id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      username VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL,
      email VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL
    );
    

    このコードでは、users テーブルを作成し、username 列と email 列にユニーク制約を設定しています。

    PostgreSQL

    CREATE TABLE users (
      id SERIAL PRIMARY KEY,
      username VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL,
      email VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL
    );
    

    このコードは MySQL のコードとほぼ同じですが、PostgreSQL の構文を使用しています。

    MariaDB

    CREATE TABLE users (
      id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      username VARCHAR(255) UNIQUE KEY NOT NULL,
      email VARCHAR(255) UNIQUE KEY NOT NULL
    );
    

    以下のコードを実行すると、「Unique constraint violation on similar characters」エラーが発生します。

    INSERT INTO users (username, email)
    VALUES ('capital', '[email protected]');
    
    INSERT INTO users (username, email)
    VALUES ('capitol', '[email protected]');
    

    これは、username 列にユニーク制約が設定されているにもかかわらず、2 番目の INSERT 文で挿入しようとしている username の値が、1 番目の INSERT 文で挿入された username の値と類似しているためです。

    • 2 番目の INSERT 文の username の値を修正する。
    • username 列のデータ型を大文字小文字を区別するデータ型に変更する。
    • username 列のユニーク制約条件に正規表現を利用する。

    予防策

    • データ入力時に、類似した文字列がないか確認する。

    このサンプルコードはあくまでも一例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。




    「Unique constraint violation on similar characters」エラーのその他の解決方法

    ユニーク制約が設定されている列のデータ型を大文字小文字を区別するデータ型に変更することで、類似した文字列を区別することができます。

    例:

    ALTER TABLE users
    MODIFY username VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_bin;
    

    このコードは、users テーブルの username 列のデータ型を、大文字小文字を区別する utf8mb4_bin 文字セットに変更します。

    正規表現の利用

    ユニーク制約の条件に正規表現を利用することで、類似した文字列を区別することができます。

    ALTER TABLE users
    ADD UNIQUE KEY username_unique (username REGEXP '^[A-Z]+$');
    

    このコードは、users テーブルに username_unique という名前のユニーク制約を追加し、username 列の値がすべて大文字であることを条件としています。

    部分一致の禁止

    ユニーク制約の条件に LIKE 演算子ではなく = 演算子を使用することで、部分一致を禁止することができます。

    ALTER TABLE users
    ADD UNIQUE KEY username_unique (username = LOWER(username));
    

    トリガーを使用して、データ挿入前に類似した文字列がないか確認することができます。

    CREATE TRIGGER check_username BEFORE INSERT ON users
    FOR EACH ROW
    BEGIN
      IF EXISTS (
        SELECT 1
        FROM users
        WHERE LOWER(username) = LOWER(NEW.username)
      ) THEN
        SIGNAL SQLSTATE '45000' SET MESSAGE_TEXT = 'Username already exists';
      END IF;
    END;
    

    データの正規化を行うことで、類似した文字列が発生する可能性を減らすことができます。

    • 名前をすべて大文字または小文字で統一する。
    • 電話番号や住所などのフォーマットを統一する。

    注意事項


    mysql postgresql mariadb


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