SQLite で複数行のデータを1行にまとめる方法とは?
SQLite で複数の行から返されたデータを 1 行として選択する方法
GROUP BY を使用する
最も一般的な方法は、GROUP BY
句を使用することです。この句は、各グループ内の行を 1 行にまとめるために使用できます。以下に、GROUP BY
を使用して、顧客 ID と注文数を 1 行ずつ選択するクエリ例を示します。
SELECT customer_id, COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY customer_id;
このクエリは、customer_id
ごとに注文数を集計し、結果を customer_id
と order_count
の 2 つの列を持つ新しいテーブルとして返します。
ウィンドウ関数を使用する
SQLite 3.8 以降では、ウィンドウ関数を使用して、複数の行からデータを 1 行にまとめることができます。以下に、ROW_NUMBER()
ウィンドウ関数を使用して、顧客 ID と最初の注文の日付を 1 行ずつ選択するクエリ例を示します。
SELECT customer_id, MIN(order_date) AS first_order_date
FROM orders
ORDER BY customer_id, order_date
WINDOW (PARTITION BY customer_id ORDER BY order_date);
このクエリは、customer_id
ごとに注文を日付順に並べ替え、最初の注文の日付のみを選択します。
サブクエリを使用して、複数の行からデータを 1 行にまとめることもできます。以下に、サブクエリを使用して、顧客 ID と最も高額な注文の金額を 1 行ずつ選択するクエリ例を示します。
SELECT customer_id, (
SELECT MAX(amount)
FROM orders
WHERE customer_id = t.customer_id
) AS highest_order_amount
FROM orders AS t;
このクエリは、orders
テーブルを 2 回参照します。1 回目は、customer_id
ごとに注文を並べ替え、2 回目は、各顧客の最も高額な注文の金額を選択します。
最適な方法を選択する
使用する方法は、データの構造、必要な結果、および SQLite のバージョンによって異なります。一般的に、GROUP BY
は最もシンプルで効率的な方法ですが、ウィンドウ関数やサブクエリの方が柔軟性が高い場合があります。
その他の考慮事項
- 複数の列を 1 行にまとめる場合は、
CONCAT()
関数を使用して文字列を連結することができます。 - 集計値を計算する場合は、
SUM()
、AVG()
、MIN()
などの集計関数を使用することができます。 - DISTINCT キーワードを使用して、重複する行を削除することができます。
SQLite で複数の行からデータを 1 行に選択するサンプルコード
GROUP BY を使用する
-- 顧客 ID と注文数を 1 行ずつ選択する
SELECT customer_id, COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY customer_id;
ウィンドウ関数を使用する
-- 顧客 ID と最初の注文の日付を 1 行ずつ選択する
SELECT customer_id, MIN(order_date) AS first_order_date
FROM orders
ORDER BY customer_id, order_date
WINDOW (PARTITION BY customer_id ORDER BY order_date);
サブクエリを使用する
-- 顧客 ID と最も高額な注文の金額を 1 行ずつ選択する
SELECT customer_id, (
SELECT MAX(amount)
FROM orders
WHERE customer_id = t.customer_id
) AS highest_order_amount
FROM orders AS t;
以下の例は、GROUP BY
、ウィンドウ関数、サブクエリを使用して、さまざまな種類の集計を行う方法を示しています。
- 顧客 ID と注文の合計金額を 1 行ずつ選択する
SELECT customer_id, SUM(amount) AS total_order_amount
FROM orders
GROUP BY customer_id;
SELECT customer_id, AVG(amount) AS avg_order_amount
FROM orders
GROUP BY customer_id;
SELECT customer_id, GROUP_CONCAT(DISTINCT category) AS order_categories
FROM orders
GROUP BY customer_id;
SELECT customer_id, MIN(order_date) AS first_order_date, MAX(order_date) AS last_order_date
FROM orders
GROUP BY customer_id;
これらの例はほんの一例です。SQLite で複数の行からデータを 1 行に選択するには、さまざまな方法があります。
SQLite で複数の行から 1 行のデータを選択するその他の方法
CTE (Common Table Expressions) を使用する
CTE を使用すると、複雑なクエリをより小さな、より理解しやすい部分クエリに分割することができます。これは、複数の行から 1 行のデータを選択する場合に特に役立ちます。
以下に、CTE を使用して、顧客 ID と最初の注文の日付を 1 行ずつ選択するクエリ例を示します。
WITH first_order_dates AS (
SELECT customer_id, MIN(order_date) AS first_order_date
FROM orders
GROUP BY customer_id
)
SELECT customer_id, first_order_date
FROM first_order_dates;
このクエリは、first_order_dates
という名前の CTE を定義します。この CTE は、customer_id
ごとに最初の注文の日付を 選択します。その後、メインクエリはこの CTE を参照して、customer_id
と first_order_date
を選択します。
横方向結合を使用して、複数のテーブルからデータを 1 行に結合することができます。
SELECT c.name, o.order_id, o.order_date, o.amount
FROM customers AS c
CROSS JOIN orders AS o
ON c.customer_id = o.customer_id;
このクエリは、customers
テーブルと orders
テーブルを横方向に結合します。customer_id
列が一致するすべての行が返されます。
SELECT c.name, o.order_date, SUM(o.amount) AS total_amount
FROM customers AS c
JOIN orders AS o ON c.customer_id = o.customer_id
GROUP BY c.name, o.order_date;
このクエリは、customers
テーブルと orders
テーブルを結合し、customer_id
列で結合します。その後、name
と order_date
列でグループ化し、各注文の合計金額を計算します。
SQLite で複数の行から 1 行のデータを選択するには、さまざまな方法があります。最良の方法 は、データの構造、必要な結果、および SQLite のバージョンによって異なります。
上記の例は、ほんの一例です。これらの方法を組み合わせて、ニーズに合ったクエリを作成することができます。
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