【初心者向け】MySQLでテーブル作成時に「created_at」列に現在時刻を自動設定

2024-05-02

MySQLでDATETIME型にデフォルト値としてNOW()を設定する方法

MySQLでテーブルを作成する際、列にデフォルト値を設定することができます。これは、その列に明示的に値を挿入しない場合に、自動的に割り当てられる値です。DATETIME型の場合、デフォルト値として現在時刻を設定することができ、これはよく使用される設定です。

方法

DATETIME型にデフォルト値としてNOW()を設定するには、以下の2つの方法があります。

テーブル定義時に指定する

テーブルを作成する際に、列の定義にDEFAULT句を使用します。この句には、列に割り当てるデフォルト値を指定します。

CREATE TABLE mytable (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  created_at DATETIME DEFAULT NOW()
);

この例では、mytableという名前のテーブルを作成し、idという主キー列とcreated_atというDATETIME列を定義しています。created_at列にはDEFAULT句が指定されており、この列に明示的に値を挿入しない場合は、現在時刻が自動的に割り当てられます。

ALTER TABLEステートメントを使用する

既存のテーブルにDATETIME列を追加し、その列にデフォルト値としてNOW()を設定することもできます。これを行うには、ALTER TABLEステートメントを使用します。

ALTER TABLE mytable
ADD created_at DATETIME DEFAULT NOW();

補足

  • NOW()関数は、現在時刻をDATETIME型で返します。
  • DEFAULT句で関数を使用できるのは、TIMESTAMP型とDATETIME型のみです。他のデータ型の場合は、定数のみを使用できます。
  • デフォルト値としてNOW()を設定すると、その列に値を挿入するたびに現在時刻が自動的に更新されます。これは、作成日時などを記録する場合に便利です。

以下の例では、mytableテーブルにレコードを挿入し、created_at列の値を確認します。

INSERT INTO mytable (name)
VALUES ('Taro');

SELECT * FROM mytable;

このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

id | name       | created_at           |
----+------------+----------------------+
1  | Taro       | 2024-05-01 17:51:23 |

ご覧のとおり、created_at列にはレコードが挿入された時点の現在時刻が自動的に設定されています。

注意事項

  • デフォルト値としてNOW()を設定する場合は、その列にNULL値を挿入できないことに注意する必要があります。NULL値を挿入したい場合は、DEFAULT句を省略するか、別のデフォルト値を設定する必要があります。
  • デフォルト値としてNOW()を設定すると、データベースのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。これは、挿入時に毎回現在時刻を取得する必要があるためです。頻繁にレコードを挿入するテーブルの場合は、代わりにTIMESTAMP型を使用することを検討してください。TIMESTAMP型は、列が作成された時点で現在時刻を自動的に設定し、その後は更新されません。



CREATE TABLE mytable (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  created_at DATETIME DEFAULT NOW()
);
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

これで、mytableテーブルが作成されました。

次に、レコードを挿入してみましょう。

INSERT INTO mytable (name)
VALUES ('Taro');
Query OK, 1 row affected (0.02 sec)

レコードが挿入されました。

最後に、created_at列の値を確認してみましょう。

SELECT * FROM mytable;
id | name       | created_at           |
----+------------+----------------------+
1  | Taro       | 2024-05-01 17:51:23 |

このサンプルコードは、MySQLでDATETIME型にデフォルト値としてNOW()を設定する方法を理解するのに役立つでしょう。

  • 上記のサンプルコードは、MySQL 8.0を使用しています。他のバージョンのMySQLを使用している場合は、構文が異なる場合があります。
  • サンプルコードでは、mytableという名前のテーブルを使用しています。この名前はお好みに合わせて変更してください。



他の方法

トリガーを使用すれば、レコードが挿入されたタイミングで自動的にcreated_at列に現在時刻を設定することができます。

CREATE TRIGGER mytable_before_insert
BEFORE INSERT ON mytable
FOR EACH ROW
BEGIN
  SET NEW.created_at = NOW();
END;

この例では、mytable_before_insertという名前のトリガーを作成しています。このトリガーは、mytableテーブルにレコードが挿入される前に実行されます。トリガー内では、NEWという特殊変数を使用して、挿入されるレコードの値を変更することができます。この例では、NEW.created_at列に現在時刻を設定しています。

ストアドプロシージャを使用すれば、レコードの挿入処理をカプセル化することができます。ストアドプロシージャ内では、NOW()関数を使用して現在時刻を取得し、created_at列に設定することができます。

CREATE PROCEDURE insert_mytable(name VARCHAR(255))
BEGIN
  INSERT INTO mytable (name, created_at)
  VALUES (name, NOW());
END;

この例では、insert_mytableという名前のストアドプロシージャを作成しています。このストアドプロシージャは、nameというパラメータを受け取り、mytableテーブルにレコードを挿入します。レコードを挿入する前に、NOW()関数を使用して現在時刻を取得し、created_at列に設定しています。

INSERTステートメントにNOW()関数を直接使用することもできます。

INSERT INTO mytable (name, created_at)
VALUES ('Taro', NOW());

この例では、mytableテーブルにTaroという名前のレコードを挿入しています。created_at列には、NOW()関数を使用して現在時刻を設定しています。

それぞれの方法のメリットとデメリット

  • トリガー: 他の方法に比べて柔軟性が高いですが、複雑になる可能性があります。
  • ストアドプロシージャ: 処理をカプセル化できるため、コードを整理しやすくなります。ただし、トリガーよりも処理速度が遅くなる可能性があります。

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。シンプルな場合は、INSERTステートメントにNOW()関数を直接使用する方が簡単です。複雑な処理が必要な場合は、トリガーやストアドプロシージャを使用するのが良いでしょう。

上記で紹介した方法は、あくまでも例です。状況に合わせて、自由にカスタマイズしてください。


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