大文字小文字・アクセント記号に注意!utf8_general_ciとutf8_unicode_ciの比較
MySQLにおけるutf8_general_ciとutf8_unicode_ciの違い
MySQLデータベースでは、文字列の比較や照合順序を定義するために「照合順序」と呼ばれる設定を使用します。utf8_general_ciとutf8_unicode_ciは、どちらもUTF-8文字エンコーディングを使用する照合順序ですが、文字の比較方法に違いがあります。
大文字小文字の区別
- utf8_general_ci: 大文字と小文字を区別しません。つまり、「A」と「a」は同じ文字として扱われます。
使用例
- utf8_general_ci: 大文字小文字やアクセント記号を区別する必要がない場合に使用します。例えば、パスワードやユーザー名などの比較に使用する場合に適しています。
パフォーマンス
- utf8_general_ci: utf8_unicode_ciよりも処理速度が速い傾向があります。
互換性
- utf8_general_ci: 多くの古いソフトウェアと互換性があります。
- utf8_unicode_ci: すべてのソフトウェアと互換性があるわけではありません。
まとめ
utf8_general_ciとutf8_unicode_ciは、文字の比較方法に違いがあります。どちらを使用するかは、要件によって異なります。
補足
- 上記以外にも、いくつかの違いがあります。詳細は、上記の参考資料を参照してください。
- 照合順序は、テーブル作成時に指定する必要があります。
- 照合順序は、後から変更することもできます。
-- テーブル作成
CREATE TABLE test (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
);
-- utf8_general_ciでデータ挿入
INSERT INTO test (name) VALUES ('A'), ('a'), ('á');
-- utf8_general_ciで検索
SELECT * FROM test WHERE name = 'A';
-- 結果: 3件すべてヒット
-- utf8_unicode_ciでデータ挿入
INSERT INTO test (name) VALUES ('A'), ('a'), ('á');
-- utf8_unicode_ciで検索
SELECT * FROM test WHERE name = 'A';
-- 結果: 1件のみヒット
解説
- テーブル
test
を作成します。 - utf8_general_ciを使用して、「A」、「a」、「á」というデータを挿入します。
- 3件すべてヒットします。
このコードを実行することで、utf8_general_ciとutf8_unicode_ciにおける大文字小文字とアクセント記号の扱いの違いを確認することができます。
- 上記のコードは、MySQL 8.0で動作確認しています。
- 他のバージョンのMySQLでは、動作が異なる可能性があります。
utf8_general_ciとutf8_unicode_ciの違いを確認する他の方法
MySQL Workbenchは、MySQLを管理するためのGUIツールです。MySQL Workbenchを使用して、テーブルの照合順序を確認したり、変更したりすることができます。
コマンドラインを使用する
以下のコマンドを実行することで、テーブルの照合順序を確認することができます。
SHOW CREATE TABLE table_name;
INFORMATION_SCHEMAを使用する
SELECT TABLE_NAME, COLLATION_NAME
FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES;
オンラインツールを使用する
ドキュメントを読む
MySQLの公式ドキュメントには、utf8_general_ciとutf8_unicode_ciの違いについて詳しく説明されています。
- 上記の方法以外にも、utf8_general_ciとutf8_unicode_ciの違いを確認する方法はあります。
mysql unicode utf-8