SQLiteのversion-valid-for number:C言語、Python、Java、Go、C#で確認する方法

2024-06-27

SQLite の version-valid-for number とは?

この値は、データベースファイルの整合性を維持するために使用されます。具体的には、以下の役割を果たします。

  • 古いバージョンの SQLite ライブラリによるデータベースの破損を防ぐ: 古いバージョンの SQLite ライブラリは、新しいバージョンのデータベースファイルと互換性がない場合があります。version-valid-for number を確認することで、古いライブラリがデータベースファイルを書き換えるのを防ぎ、破損を防ぐことができます。
  • データベースファイルの変更履歴を追跡する: version-valid-for number は、データベースファイルがいつ、どのバージョンの SQLite ライブラリによって変更されたのかを追跡するために使用できます。これは、データベースの開発やデバッグに役立ちます。

version-valid-for number の値は、SQLite ライブラリのバージョン番号と同じです。例えば、version-valid-for number が 3010000 ならば、そのデータベースファイルは SQLite 3.10.0 で書き換えられたことを意味します。

version-valid-for number は、以下の方法で確認できます。

  • SQLite ライブラリの sqlite3_libversion_number() 関数を使用する: この関数は、現在使用している SQLite ライブラリのバージョン番号を返します。
  • SQLite データベースファイルのヘッダーを直接解析する: これは、高度なテクニックであり、一般的には推奨されていません。

version-valid-for number は、SQLite データベースファイルの整合性を維持するために重要な役割を果たします。特に、複数のバージョンの SQLite ライブラリを混在して使用する場合 は、version-valid-for number を確認することが重要です。




    SQLite の version-valid-for number を確認するサンプルコード

    C 言語

    #include <sqlite3.h>
    
    int main() {
      sqlite3 *db;
      int rc;
      int version_valid_for;
    
      rc = sqlite3_open("database.db", &db);
      if (rc != SQLITE_OK) {
        fprintf(stderr, "Failed to open database: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
        return 1;
      }
    
      rc = sqlite3_db_status(db, SQLITE_DBSTATUS_VERSION_VALID_FOR, &version_valid_for);
      if (rc != SQLITE_OK) {
        fprintf(stderr, "Failed to get version-valid-for number: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
        sqlite3_close(db);
        return 1;
      }
    
      printf("version-valid-for: %d\n", version_valid_for);
    
      sqlite3_close(db);
    
      return 0;
    }
    

    Python

    import sqlite3
    
    def main():
      db = sqlite3.connect("database.db")
    
      version_valid_for = db.execute("PRAGMA database_list_details").fetchone()[1]["version_valid_for"]
      print(f"version-valid-for: {version_valid_for}")
    
    if __name__ == "__main__":
      main()
    

    Java

    import java.sql.*;
    
    public class Main {
      public static void main(String[] args) {
        try {
          Class.forName("org.sqlite.JDBC");
          Connection conn = DriverManager.getConnection("jdbc:sqlite:database.db");
    
          Statement stmt = conn.createStatement();
          ResultSet rs = stmt.executeQuery("PRAGMA database_list_details");
    
          while (rs.next()) {
            int versionValidFor = rs.getInt("version_valid_for");
            System.out.println("version-valid-for: " + versionValidFor);
          }
    
          rs.close();
          stmt.close();
          conn.close();
        } catch (ClassNotFoundException | SQLException e) {
          e.printStackTrace();
        }
      }
    }
    

    Go

    package main
    
    import (
        "database/sql"
        _ "github.com/mattn/go-sqlite3"
    )
    
    func main() {
        db, err := sql.Open("sqlite3", "database.db")
        if err != nil {
            panic(err)
        }
        defer db.Close()
    
        row := db.QueryRow("PRAGMA database_list_details")
        var versionValidFor int
        err = row.Scan(nil, nil, nil, nil, nil, nil, nil, nil, &versionValidFor)
        if err != nil {
            panic(err)
        }
    
        fmt.Println("version-valid-for:", versionValidFor)
    }
    

    C#

    using System;
    using System.Data.SQLite;
    
    namespace VersionValidForExample {
      class Program {
        static void Main(string[] args) {
          using (var conn = new SQLiteConnection("database.db")) {
            conn.Open();
    
            using (var cmd = new SQLiteCommand("PRAGMA database_list_details", conn)) {
              using (var reader = cmd.ExecuteReader()) {
                while (reader.Read()) {
                  var versionValidFor = reader.GetInt32(8);
                  Console.WriteLine("version-valid-for: " + versionValidFor);
                }
              }
            }
          }
        }
      }
    }
    

    説明

    上記のコードは、以下の手順で version-valid-for number を確認します。

    1. データベースファイルを開きます。
    2. PRAGMA database_list_details SQL ステートメントを実行して、データベースファイルに関する詳細情報を取得します。
    3. version_valid_for フィールドの値を取得します。

    注意事項

    • 上記のコードは、あくまでも例です。ご自身の環境に合わせて変更する必要があります。



    SQLite の version-valid-for number を確認するその他の方法

    SQLite ヘッダーファイルの分析

    SQLite データベースファイルは、ヘッダーと呼ばれる領域に、ファイル形式に関する情報が格納されています。version-valid-for number は、このヘッダー領域のオフセット 92 に格納されています。

    ヘッダーファイルを直接解析することで、version-valid-for number を取得できます。ただし、この方法は高度なテクニックであり、一般的には推奨されていません。

    サードパーティ製ライブラリの使用

    SQLite の version-valid-for number を確認するために使用できるサードパーティ製ライブラリがいくつかあります。

      これらのライブラリは、より高度な機能を提供する場合がありますが、導入や使用が複雑になる可能性があります。

      • ヘッダーファイルを直接解析する場合は、SQLite のバージョンと互換性がない可能性があることに注意してください。
      • サードパーティ製ライブラリを使用する場合は、ライブラリのドキュメントをよく読んでから使用してください。

        上記以外にも、version-valid-for number を確認する方法がある可能性があります。詳細は、SQLite のドキュメントやオンラインリソースを参照してください。


        sqlite


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