エラーメッセージ「SequelizeConnectionError: Client does not support authentication protocol requested by server; consider upgrading MariaDB client」の原因と解決策

2024-04-02

SequelizeConnectionError: Client does not support authentication protocol requested by server; consider upgrading MariaDB client の原因と解決策

原因

このエラーの主な原因は次のとおりです。

  • MariaDBクライアントのバージョンが古い: MariaDB 8.0以降では、新しい認証プロトコルであるcaching_sha2_passwordがデフォルトで有効になっています。古いクライアントはこのプロトコルをサポートしていないため、接続時にエラーが発生します。
  • クライアントとサーバーの認証設定が一致していない: クライアントとサーバーの認証設定が一致していない場合も、接続時にエラーが発生します。

解決策

このエラーを解決するには、次の方法を試してください。

MariaDBクライアントをアップグレードする

最も簡単な解決策は、MariaDBクライアントを最新バージョンにアップグレードすることです。最新バージョンは、MariaDBの公式ウェブサイトからダウンロードできます。

クライアントの認証設定を変更して、サーバーの認証設定と一致させることもできます。具体的な方法は、使用しているクライアントによって異なります。

サーバーの認証設定を変更して、古いクライアントが使用できる認証方法を有効にすることもできます。ただし、この方法はセキュリティ上のリスクを伴うため、推奨されません。

補足

  • 上記の解決策を試しても問題が解決しない場合は、SequelizeコミュニティやMariaDBコミュニティでサポートを求めることができます。
  • 問題を解決するために、エラーメッセージの詳細情報を提供することが重要です。

関連用語

  • Sequelize: Node.js用のORM(Object-Relational Mapping)フレームワーク
  • MariaDB: MySQL互換のオープンソースデータベース
  • 認証プロトコル: クライアントとサーバー間の認証に使用される方法
  • caching_sha2_password: MariaDB 8.0以降でデフォルトで有効な認証プロトコル



const Sequelize = require('sequelize');

const sequelize = new Sequelize({
  dialect: 'mariadb',
  host: 'localhost',
  port: 3306,
  username: 'root',
  password: 'password',
  database: 'database_name',
});

// モデルの定義
const User = sequelize.define('user', {
  name: Sequelize.STRING,
  email: Sequelize.STRING,
  password: Sequelize.STRING,
});

// データベースへの接続
sequelize.authenticate()
  .then(() => {
    console.log('接続成功');
  })
  .catch((err) => {
    console.error('接続失敗:', err);
  });

// データの操作
User.create({
  name: 'John Doe',
  email: '[email protected]',
  password: 'password123',
})
  .then((user) => {
    console.log('ユーザー作成成功:', user.toJSON());
  })
  .catch((err) => {
    console.error('ユーザー作成失敗:', err);
  });

エラー発生時のコード

const Sequelize = require('sequelize');

const sequelize = new Sequelize({
  dialect: 'mariadb',
  host: 'localhost',
  port: 3306,
  username: 'root',
  password: 'password',
  database: 'database_name',
});

// モデルの定義
const User = sequelize.define('user', {
  name: Sequelize.STRING,
  email: Sequelize.STRING,
  password: Sequelize.STRING,
});

// データベースへの接続
sequelize.authenticate()
  .then(() => {
    console.log('接続成功');
  })
  .catch((err) => {
    console.error('接続失敗:', err); // SequelizeConnectionError: Client does not support authentication protocol requested by server; consider upgrading MariaDB client
  });

// データの操作
User.create({
  name: 'John Doe',
  email: '[email protected]',
  password: 'password123',
})
  .then((user) => {
    console.log('ユーザー作成成功:', user.toJSON());
  })
  .catch((err) => {
    console.error('ユーザー作成失敗:', err);
  });

このコードは、古いバージョンのMariaDBクライアントを使用しているため、SequelizeConnectionErrorが発生します。

解決策

// 古いクライアント
npm uninstall mariadb

// 最新のクライアントをインストール
npm install mariadb@latest

クライアントの認証設定を変更する

const Sequelize = require('sequelize');

const sequelize = new Sequelize({
  dialect: 'mariadb',
  host: 'localhost',
  port: 3306,
  username: 'root',
  password: 'password',
  database: 'database_name',
  // クライアントの認証設定
  client: {
    authPlugin: 'mysql_native_password',
  },
});
// サーバーの設定ファイル (my.cnf)

[mysqld]
...
default_authentication_plugin = mysql_native_password



パスワード認証を使用しない

MariaDB 10.4以降では、パスワード認証を使用せずに接続できるcaching_sha2_password認証プロトコルがデフォルトで有効になっています。そのため、パスワード認証を使用しないように設定することで、問題を解決できる可能性があります。

TCP/IP接続を使用する

デフォルトでは、SequelizeはUnixドメインソケットを使用してMariaDBデータベースに接続します。しかし、TCP/IP接続を使用することで、問題を解決できる可能性があります。

別のデータベースを使用する

MySQLなどの別のデータベースを使用することで、問題を回避できる可能性があります。

環境変数を使用する

以下の環境変数を設定することで、問題を解決できる可能性があります。

  • MYSQL_PWD: MariaDBのパスワード
  • MYSQL_AUTH_PLUGIN: 使用する認証プラグイン

ソースコードを変更する

Sequelizeのソースコードを変更することで、問題を解決できる可能性があります。ただし、この方法は上級者向けです。

注意事項

  • 上記の方法を試す前に、必ずデータベースをバックアップしてください。

mysql node.js database


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