現役エンジニアが教える！ Laravel 5.4 と MariaDB で "Too many connections" エラーを解決する方法

2024-04-02

Laravel 5.4 と MariaDB を使用している場合、"Too many connections" エラーが発生することがあります。これは、同時に許容されるデータベース接続数を超えたときに発生します。

原因

このエラーが発生する主な原因は次のとおりです。

データベース接続の設定が誤っている: Laravel の .env ファイルまたはデータベース設定ファイルで、許容される最大接続数が正しく設定されていない可能性があります。
コードの問題: コード内にデータベース接続を閉じ忘れている箇所がある可能性があります。
データベースサーバーの問題: MariaDB サーバーの設定が誤っているか、負荷が高すぎる可能性があります。

解決方法

以下の方法で問題を解決できる可能性があります。

データベース接続の設定を確認する

Laravel の .env ファイルまたはデータベース設定ファイルで、許容される最大接続数が正しく設定されていることを確認します。.env ファイルの場合、以下の項目を確認します。

DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=localhost
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=your_database_name
DB_USERNAME=your_database_username
DB_PASSWORD=your_database_password

# 最大接続数
DB_MAX_CONNECTIONS=100

コードの問題を修正する

コード内にデータベース接続を閉じ忘れている箇所がないか確認します。データベース接続を開いたら、必ず close() メソッドを使用して閉じるようにしてください。

例:

$connection = DB::connection();

// データベース操作

$connection->close();

MariaDB サーバーの設定が誤っているか、負荷が高すぎる可能性があります。以下の項目を確認します。

max_connections: 許容される最大接続数
wait_timeout: 接続待ちのタイムアウト時間
max_user_connections: 1人のユーザーが同時に作成できる最大接続数

これらの設定は、MariaDB の設定ファイル (my.cnf) で変更できます。

その他の解決策

接続プーリングを使用する: Laravel の database.php ファイルで pool オプションを true に設定することで、接続プーリングを使用できます。接続プーリングは、データベース接続を再利用することで、接続数を削減することができます。
データベースサーバーの負荷を軽減する: データベースサーバーの負荷が高すぎる場合は、インデックスを作成したり、クエリを最適化したりすることで、負荷を軽減することができます。

補足

使用している Laravel のバージョン
エラーメッセージの詳細
コード

<?php

use Illuminate\Database\Connection;

$connection = DB::connection();

// データベース操作

// 接続を閉じ忘れている

このコードを実行すると、以下のエラーが発生します。

Too many connections

このエラーを解決するには、コードの最後に $connection->close() メソッドを追加する必要があります。

<?php

use Illuminate\Database\Connection;

$connection = DB::connection();

// データベース操作

$connection->close();

これで、データベース接続が正しく閉じられ、"Too many connections" エラーが発生しなくなります。

接続プーリングを使用する例:

<?php

use Illuminate\Database\Connection;

$connection = DB::connection('pool');

// データベース操作

$connection->close();

インデックスを作成する例:

<?php

use Illuminate\Database\Schema\Blueprint;
use Illuminate\Support\Facades\Schema;

Schema::table('users', function (Blueprint $table) {
    $table->index('name');
});

クエリを最適化する例:

<?php

use Illuminate\Database\Eloquent\Builder;

$users = User::where('name', 'like', '%John%')->get();

// クエリを最適化

$users = User::where('name', 'like', '%John%')->where('age', '>', 18)->get();