【初心者向け】SQLalchemyでサブクエリと2つの結合SELECTをマスターする

SQLAlchemyでサブクエリを用いた2つの結合SELECT

SQLAlchemyは、Pythonでデータベース操作を行うためのライブラリです。サブクエリは、別のSELECTクエリの結果を、親クエリで使用するための機能です。2つの結合を用いたサブクエリは、複雑なデータの取得に役立ちます。

解説

以下の例は、usersテーブルとordersテーブルを結合し、各ユーザーの注文数を表示するサブクエリを使用したSELECTクエリです。

from sqlalchemy import create_engine
from sqlalchemy.orm import sessionmaker
from sqlalchemy import and_, select, func

engine = create_engine('sqlite:///database.db')
Session = sessionmaker(bind=engine)
session = Session()

# usersテーブルとordersテーブルを定義
users = session.query('users')
orders = session.query('orders')

# サブクエリ：各ユーザーの注文数を取得
order_counts = (
    select(users.id, func.count(orders.id).label('order_count'))
    .from_self(users)
    .join(orders, on=and_(users.id == orders.user_id))
    .group_by(users.id)
)

# 親クエリ：ユーザー情報と注文数を結合
results = (
    select(users.name, order_counts.order_count)
    .from_self(users)
    .join(order_counts, on=users.id == order_counts.id)
)

# 結果の取得
for row in results:
    print(f"{row.name}: {row.order_count}件")

1. create_engine()を使って、データベースへの接続を確立します。
2. sessionmaker()を使って、セッションオブジェクトを作成します。
3. usersテーブルとordersテーブルを定義します。
4. サブクエリを作成します。
   • select()を使って、必要な列を選択します。今回は、users.idと、orders.idの個数をカウントしたorder_countを選択します。
   • from_self(users)を使って、サブクエリをusersテーブルから作成します。
   • join()を使って、ordersテーブルと結合します。結合条件は、users.idとorders.user_idが等しいことです。
   • group_by(users.id)を使って、ユーザーごとに結果をグループ化します。
5. fetchall()を使って、クエリ結果を取得します。
6. ループで結果を処理し、各ユーザーの名前と注文数を表示します。

補足

• この例は、基本的な使い方を示しています。実際の使用例では、必要に応じて条件や処理を変更する必要があります。

from sqlalchemy import create_engine
from sqlalchemy.orm import sessionmaker
from sqlalchemy import and_, select, func

# データベース接続
engine = create_engine('sqlite:///database.db')
Session = sessionmaker(bind=engine)
session = Session()

# テーブル定義
users = session.query('users')
orders = session.query('orders')

# サブクエリ：各ユーザーの注文数を取得
order_counts = (
    select(users.id, func.count(orders.id).label('order_count'))
    .from_self(users)
    .join(orders, on=and_(users.id == orders.user_id))
    .group_by(users.id)
)

# 親クエリ：ユーザー情報と注文数を結合
results = (
    select(users.name, order_counts.order_count)
    .from_self(users)
    .join(order_counts, on=users.id == order_counts.id)
)

# 結果表示
for row in results:
    print(f"{row.name}: {row.order_count}件")

このコードは、以下の3つの部分から構成されています。

• この例では、SQLiteデータベースを使用しています。他のデータベースを使用する場合は、接続文字列を変更する必要があります。
• テーブル名やカラム名は、ご自身の環境に合わせて変更してください。

SQLAlchemyでサブクエリを用いた2つの結合SELECT：代替方法

前の回答では、join()とgroup_by()を使用する方法を紹介しました。ここでは、サブクエリとCTE（Common Table Expression）を使用して同様の結果を得る方法を紹介します。

方法

from sqlalchemy import create_engine
from sqlalchemy.orm import sessionmaker
from sqlalchemy import and_, select, func, text

# データベース接続
engine = create_engine('sqlite:///database.db')
Session = sessionmaker(bind=engine)
session = Session()

# テーブル定義
users = session.query('users')
orders = session.query('orders')

# CTE：各ユーザーの注文数を取得
order_counts_cte = text("""
    WITH order_counts AS (
        SELECT users.id AS user_id, COUNT(*) AS order_count
        FROM users
        JOIN orders ON users.id = orders.user_id
        GROUP BY users.id
    )
    SELECT * FROM order_counts
""")

# 親クエリ：ユーザー情報と注文数を結合
results = (
    select(users.name, order_counts_cte.order_count)
    .from_self(users)
    .join(order_counts_cte, on=users.id == order_counts_cte.user_id)
)

# 結果表示
for row in results:
    print(f"{row.name}: {row.order_count}件")

これは前の例と同じです。

CTE

• text()を使って、CTEを作成します。
• CTE内のサブクエリは、前の例と同じです。
• SELECT * FROM order_countsで、CTEの結果をすべて選択します。

方法の比較

• CTEは、複雑なクエリをより分かりやすく記述するために役立ちます。
• CTEは、サブクエリよりもパフォーマンスが優れている場合があります。