MySQL Workbench/Navicat for MySQLで快適インポート! 大容量SQLファイルの取扱方法
大容量SQLファイルをインポート時の単一コミット(MySQL、Windows、MariaDB)
MySQL、MariaDBなどのデータベースに非常に大きなSQLファイルをインポートする場合、単一コミットを使用することで、インポート処理の効率化とデータの一貫性を保つことができます。
単一コミットは、インポート処理全体を1つのトランザクションとして扱い、インポートが完了するまでコミットを遅らせる方法です。これにより、インポート中にエラーが発生しても、データベースの状態がロールバックされ、一貫性を保つことができます。
単一コミットを使用する利点
- インポート処理の効率化:単一コミットを使用すると、インポート処理全体を1つのトランザクションとして扱うため、データベースとのやり取りを減らすことができ、処理速度が向上します。
- データの一貫性:インポート中にエラーが発生しても、データベースの状態がロールバックされるため、データの一貫性を保つことができます。
- ロールバック時のデータ損失を防ぐ:インポート処理が途中で中断された場合でも、単一コミットを使用することで、すでにインポートされたデータが失われることを防ぐことができます。
単一コミットを使用するには、以下の方法があります。
- MySQLコマンドラインツール
mysql -u username -p database_name < large_sql_file.sql
- MySQL Workbench
- MySQL Workbench を起動し、接続先のデータベースを選択します。
- SQL Editor タブに移動し、インポートするSQLファイルをロードします。
- Run ボタンをクリックし、Execute タブで Start ボタンをクリックします。
- Options タブで Commit Changes チェックボックスをオフにします。
- Execute ボタンをクリックして、インポート処理を実行します。
mariadb -u username -p database_name < large_sql_file.sql
MySQL Workbenchと同様に、MariaDB Workbenchでも単一コミットを使用してSQLファイルをインポートすることができます。
注意事項
- 単一コミットを使用する場合は、インポートするSQLファイルにエラーがないことを確認する必要があります。
- インポートするSQLファイルが非常に大きい場合は、インポート処理に時間がかかる場合があります。
- インポート処理を実行する前に、データベースのバックアップを取ることをお勧めします。
- インポート処理をさらに効率化するには、LOAD DATA INFILE ステートメントを使用することができます。
- データベースのインポートに関する詳細は、MySQLまたはMariaDBの公式ドキュメントを参照してください。
mysql -u username -p database_name < large_sql_file.sql
-- SQL Editor タブで
USE database_name;
LOAD DATA INFILE '/path/to/large_sql_file.sql'
INTO TABLE table_name
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
(field1, field2, field3, ...);
mariadb -u username -p database_name < large_sql_file.sql
- 上記のコードはあくまで例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。
- インポートするSQLファイルの構造やフィールド名に合わせて、コードを修正する必要があります。
- LOAD DATA INFILE ステートメントを使用する場合は、データベースのバージョンと互換性のある形式でファイルを準備する必要があります。
大容量SQLファイルをインポートする方法(その他の方法)
前書き
上記で説明した方法は、単一コミットを使用して大容量SQLファイルをインポートする方法でした。ここでは、単一コミット以外にも、大容量SQLファイルをインポートする方法をいくつか紹介します。
方法
分割インポート
大容量のSQLファイルを複数の小さなファイルに分割し、それぞれ個別にインポートする方法です。この方法の利点は、インポート処理にかかる時間を短縮できることです。また、エラーが発生した場合でも、影響を受けるのは個々のファイルのみなので、被害を最小限に抑えることができます。
分割インポートを行うには、以下のツールを使用することができます。
- Navicat for MySQL
- SQL Spilt
MySQL Workbench を使用した分割インポートの例:
- Tools メニューから Split SQL File を選択します。
- 分割ファイルのサイズと保存場所を指定します。
- Split ボタンをクリックして、SQLファイルを分割します。
- 分割されたSQLファイルをそれぞれ個別にインポートします。
Navicat for MySQL を使用した分割インポートの例:
- SQL Spilt をダウンロードしてインストールします。
- コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
sqlsplit large_sql_file.sql split_file_prefix output_directory
large_sql_file.sql
はインポートするSQLファイルの名前です。split_file_prefix
は分割ファイルの接頭辞です。output_directory
は分割ファイルを保存するディレクトリです。
gzip圧縮
インポートするSQLファイルをgzipで圧縮してからインポートする方法です。この方法の利点は、インポートファイルのサイズを小さくすることができ、インポート処理にかかる時間を短縮できることです。
gzip圧縮を使用してインポートするには、以下の手順を実行します。
- インポートするSQLファイルをgzipで圧縮します。
gzip large_sql_file.sql
- 圧縮されたファイルをインポートします。
mysql -u username -p database_name < large_sql_file.sql.gz
- インポート処理が完了したら、圧縮ファイルを削除します。
bzip2圧縮
gzipと同様に、bzip2を使用してインポートするSQLファイルを圧縮してからインポートする方法です。bzip2はgzipよりも高い圧縮率を達成することができるため、よりファイルサイズを小さくすることができます。
bzip2 large_sql_file.sql
mysql -u username -p database_name < large_sql_file.sql.bz2
パイプライン処理
インポート処理をパイプライン化して、処理速度を向上させる方法です。この方法には、以下のツールを使用することができます。
- pv
- pigz
pv と pigz を使用したパイプライン処理の例:
pv large_sql_file.sql | pigz | mysql -u username -p database_name
pv
は、ファイルの読み取り速度を監視します。pigz
は、gzip圧縮を並列に実行します。
クラウドサービスの利用
Amazon S3などのクラウドストレージサービスにSQLファイルをアップロードし、そこからデータベースに直接インポートする方法です。この方法の利点は、インポート処理にかかる時間を短縮できることと、大容量のファイルをインポートする場合でも、ローカルマシンのストレージ容量を心配
mysql windows mariadb