MySQL Workbench/Navicat for MySQLで快適インポート! 大容量SQLファイルの取扱方法

2024-04-29

大容量SQLファイルをインポート時の単一コミット(MySQL、Windows、MariaDB)

MySQL、MariaDBなどのデータベースに非常に大きなSQLファイルをインポートする場合、単一コミットを使用することで、インポート処理の効率化とデータの一貫性を保つことができます。

単一コミットは、インポート処理全体を1つのトランザクションとして扱い、インポートが完了するまでコミットを遅らせる方法です。これにより、インポート中にエラーが発生しても、データベースの状態がロールバックされ、一貫性を保つことができます。

単一コミットを使用する利点

  • インポート処理の効率化:単一コミットを使用すると、インポート処理全体を1つのトランザクションとして扱うため、データベースとのやり取りを減らすことができ、処理速度が向上します。
  • データの一貫性:インポート中にエラーが発生しても、データベースの状態がロールバックされるため、データの一貫性を保つことができます。
  • ロールバック時のデータ損失を防ぐ:インポート処理が途中で中断された場合でも、単一コミットを使用することで、すでにインポートされたデータが失われることを防ぐことができます。

単一コミットを使用するには、以下の方法があります。

  • MySQLコマンドラインツール
mysql -u username -p database_name < large_sql_file.sql
  • MySQL Workbench
  1. MySQL Workbench を起動し、接続先のデータベースを選択します。
  2. SQL Editor タブに移動し、インポートするSQLファイルをロードします。
  3. Run ボタンをクリックし、Execute タブで Start ボタンをクリックします。
  4. Options タブで Commit Changes チェックボックスをオフにします。
  5. Execute ボタンをクリックして、インポート処理を実行します。
mariadb -u username -p database_name < large_sql_file.sql

MySQL Workbenchと同様に、MariaDB Workbenchでも単一コミットを使用してSQLファイルをインポートすることができます。

注意事項

  • 単一コミットを使用する場合は、インポートするSQLファイルにエラーがないことを確認する必要があります。
  • インポートするSQLファイルが非常に大きい場合は、インポート処理に時間がかかる場合があります。
  • インポート処理を実行する前に、データベースのバックアップを取ることをお勧めします。
  • インポート処理をさらに効率化するには、LOAD DATA INFILE ステートメントを使用することができます。
  • データベースのインポートに関する詳細は、MySQLまたはMariaDBの公式ドキュメントを参照してください。



mysql -u username -p database_name < large_sql_file.sql
-- SQL Editor タブで

USE database_name;

LOAD DATA INFILE '/path/to/large_sql_file.sql'
INTO TABLE table_name
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
(field1, field2, field3, ...);
mariadb -u username -p database_name < large_sql_file.sql
  • 上記のコードはあくまで例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。
  • インポートするSQLファイルの構造やフィールド名に合わせて、コードを修正する必要があります。
  • LOAD DATA INFILE ステートメントを使用する場合は、データベースのバージョンと互換性のある形式でファイルを準備する必要があります。



大容量SQLファイルをインポートする方法(その他の方法)

前書き

上記で説明した方法は、単一コミットを使用して大容量SQLファイルをインポートする方法でした。ここでは、単一コミット以外にも、大容量SQLファイルをインポートする方法をいくつか紹介します。

方法

分割インポート

大容量のSQLファイルを複数の小さなファイルに分割し、それぞれ個別にインポートする方法です。この方法の利点は、インポート処理にかかる時間を短縮できることです。また、エラーが発生した場合でも、影響を受けるのは個々のファイルのみなので、被害を最小限に抑えることができます。

分割インポートを行うには、以下のツールを使用することができます。

  • Navicat for MySQL
  • SQL Spilt

MySQL Workbench を使用した分割インポートの例:

  1. Tools メニューから Split SQL File を選択します。
  2. 分割ファイルのサイズと保存場所を指定します。
  3. Split ボタンをクリックして、SQLファイルを分割します。
  4. 分割されたSQLファイルをそれぞれ個別にインポートします。

Navicat for MySQL を使用した分割インポートの例:

  1. SQL Spilt をダウンロードしてインストールします。
  2. コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
sqlsplit large_sql_file.sql split_file_prefix output_directory
  • large_sql_file.sql はインポートするSQLファイルの名前です。
  • split_file_prefix は分割ファイルの接頭辞です。
  • output_directory は分割ファイルを保存するディレクトリです。

gzip圧縮

インポートするSQLファイルをgzipで圧縮してからインポートする方法です。この方法の利点は、インポートファイルのサイズを小さくすることができ、インポート処理にかかる時間を短縮できることです。

gzip圧縮を使用してインポートするには、以下の手順を実行します。

  1. インポートするSQLファイルをgzipで圧縮します。
gzip large_sql_file.sql
  1. 圧縮されたファイルをインポートします。
mysql -u username -p database_name < large_sql_file.sql.gz
  1. インポート処理が完了したら、圧縮ファイルを削除します。

bzip2圧縮

gzipと同様に、bzip2を使用してインポートするSQLファイルを圧縮してからインポートする方法です。bzip2はgzipよりも高い圧縮率を達成することができるため、よりファイルサイズを小さくすることができます。

bzip2 large_sql_file.sql
mysql -u username -p database_name < large_sql_file.sql.bz2

パイプライン処理

インポート処理をパイプライン化して、処理速度を向上させる方法です。この方法には、以下のツールを使用することができます。

  • pv
  • pigz

pvpigz を使用したパイプライン処理の例:

pv large_sql_file.sql | pigz | mysql -u username -p database_name
  • pv は、ファイルの読み取り速度を監視します。
  • pigz は、gzip圧縮を並列に実行します。

クラウドサービスの利用

Amazon S3などのクラウドストレージサービスにSQLファイルをアップロードし、そこからデータベースに直接インポートする方法です。この方法の利点は、インポート処理にかかる時間を短縮できることと、大容量のファイルをインポートする場合でも、ローカルマシンのストレージ容量を心配


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