SELECT DISTINCTとGROUP BYの組み合わせによる重複排除

2024-04-10

SQL Server で特定の列のみを DISTINCT する方法

SELECT DISTINCT と GROUP BY の組み合わせ

特定の列のみを DISTINCT にするには、SELECT DISTINCTGROUP BY を組み合わせて使用します。

SELECT DISTINCT 列名
FROM テーブル名
GROUP BY 列名;

例:

SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客;

この例では、顧客 テーブルから 国籍 列の重複を除外して、各国の顧客を1行ずつ表示します。

GROUP BY と集計関数 (COUNT、SUM、AVG など) を組み合わせることで、特定の列の重複を除外しながら、集計結果を表示することもできます。

SELECT 列名, COUNT(*) AS 件数
FROM テーブル名
GROUP BY 列名;
SELECT 国籍, COUNT(*) AS 件数
FROM 顧客
GROUP BY 国籍;

この例では、顧客 テーブルの 国籍 列ごとに顧客数を集計し、重複を除外して表示します。

サブクエリを使用して、DISTINCT 処理を行うこともできます。

SELECT *
FROM (
    SELECT DISTINCT 列名
    FROM テーブル名
) AS サブクエリ;
SELECT *
FROM (
    SELECT DISTINCT 国籍
    FROM 顧客
) AS サブクエリ;

この例では、顧客 テーブルの 国籍 列の重複を除外した結果をサブクエリとして格納し、そのサブクエリを元にすべての列を表示します。

窓関数

SQL Server 2005 以降では、ROW_NUMBER() などの窓関数を使用して、特定の列のみを DISTINCT にすることができます。

SELECT 列名, ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY 列名 ORDER BY 列名) AS 行番号
FROM テーブル名;
SELECT 国籍, ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY 国籍 ORDER BY 国籍) AS 行番号
FROM 顧客;

この例では、顧客 テーブルの 国籍 列ごとにROW_NUMBER() 関数を用いて行番号を付与し、重複する行番号を除外して表示します。

注意点

  • DISTINCT は、インデックスを使用できない場合があります。
  • DISTINCT は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • DISTINCT は、NULL 値を考慮しません。

上記の方法を参考に、状況に合わせて適切な方法を選択してください。




-- テーブル作成
CREATE TABLE 顧客 (
    顧客ID INT,
    氏名 VARCHAR(50),
    国籍 VARCHAR(50),
    年齢 INT
);

-- データ挿入
INSERT INTO 顧客 VALUES (1, '山田太郎', '日本', 20);
INSERT INTO 顧客 VALUES (2, '田中花子', '日本', 21);
INSERT INTO 顧客 VALUES (3, '佐藤一郎', 'アメリカ', 22);
INSERT INTO 顧客 VALUES (4, '斎藤美咲', 'アメリカ', 22);

-- SELECT DISTINCT
SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客;

結果:

日本
アメリカ

GROUP BY と集計関数の組み合わせ

SELECT 国籍, COUNT(*) AS 件数
FROM 顧客
GROUP BY 国籍;
国籍  件数
日本   2
アメリカ 2

サブクエリ

SELECT *
FROM (
    SELECT DISTINCT 国籍
    FROM 顧客
) AS サブクエリ;
国籍
日本
アメリカ
SELECT 国籍, ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY 国籍 ORDER BY 国籍) AS 行番号
FROM 顧客;
国籍  行番号
日本  1
日本  2
アメリカ  1
アメリカ  2
SELECT DISTINCT 国籍, 氏名
FROM 顧客
ORDER BY 国籍, 氏名;
国籍  氏名
日本  山田太郎
日本  田中花子
アメリカ  斎藤美咲
アメリカ  佐藤一郎
SELECT DISTINCT 国籍, 氏名
FROM 顧客
ORDER BY 国籍
TOP 1;
国籍  氏名
アメリカ  斎藤美咲
SELECT *
FROM 顧客
WHERE EXISTS (
    SELECT *
    FROM 顧客 AS サブクエリ
    WHERE サブクエリ.国籍 = 顧客.国籍
    AND サブクエリ.年齢 > 20
);
顧客ID  氏名   国籍  年齢
2       田中花子  日本  21
4       斎藤美咲  アメリカ 22
SELECT *
FROM 顧客
WHERE 国籍 NOT IN ('日本');
顧客ID  氏名   国籍  年齢
3       佐藤一郎  アメリカ 22
4       斎藤美咲  アメリカ 22
SELECT DISTINCT
    CASE
        WHEN 国籍 = '日本' THEN '日本人'
        ELSE '外国人'
    END AS 国籍区分
FROM 顧客;
国籍区分
日本人
外国人
SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客
WHERE 国籍 LIKE '%ア%';
国籍
アメリカ
SELECT 国籍, COUNT(*) AS 件数
FROM 顧客
GROUP BY 国籍
HAVING COUNT(*) > 1;
国籍  件数
日本  2



SQL Server で特定の列のみを DISTINCT する方法:その他の方法

CTE (Common Table Expression)

CTE を使用することで、複雑なクエリをより読みやすく、理解しやすいコードに分割することができます。

WITH 顧客_国籍 AS (
    SELECT DISTINCT 国籍
    FROM 顧客
)
SELECT *
FROM 顧客_国籍;

UNION ALL を使用することで、重複する行をすべて含む結果セットを作成できます。

SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客
UNION ALL
SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客 AS サブクエリ
WHERE サブクエリ.年齢 > 20;

EXCEPT を使用することで、2 つの結果セットから重複する行を除外することができます。

SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客
EXCEPT
SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客 AS サブクエリ
WHERE サブクエリ.国籍 = '日本';
SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客
INTERSECT
SELECT DISTINCT 国籍
FROM 顧客 AS サブクエリ
WHERE サブクエリ.年齢 > 20;

SCALAR SUBQUERY を使用することで、サブクエリの結果を単一の値として返すことができます。

SELECT 氏名
FROM 顧客
WHERE 国籍 IN (
    SELECT DISTINCT 国籍
    FROM 顧客
);

CROSS APPLY を使用することで、テーブル間の行を結合することができます。

SELECT 顧客.氏名, サブクエリ.国籍
FROM 顧客
CROSS APPLY (
    SELECT DISTINCT 国籍
    FROM 顧客 AS サブクエリ
    WHERE サブクエリ.年齢 > 20
) AS サブクエリ;
SELECT 顧客.氏名, サブクエリ.国籍
FROM 顧客
OUTER APPLY (
    SELECT DISTINCT 国籍
    FROM 顧客 AS サブクエリ
    WHERE サブクエリ.年齢 > 20
) AS サブクエリ;

PIVOT を使用することで、列を値として、行をキーとして集計することができます。

SELECT 国籍, SUM(年齢) AS 合計年齢
FROM 顧客
PIVOT (
    SUM(年齢)
    FOR 国籍 IN ('日本', 'アメリカ')
) AS サブクエリ;
SELECT 国籍, 年齢
FROM 顧客
UNPIVOT (
    年齢
    FOR 国籍 IN ('日本', 'アメリカ')
) AS サブクエリ;

FOR XML PATH を使用することで、XML 形式で結果セットを返すことができます。

SELECT *
FROM 顧客
FOR XML PATH('');

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