AWS RDSインスタンスのアップグレードに伴うダウンタイムを最小限に抑える
AWS RDS インスタンスのアップグレードに伴うダウンタイム
このガイドでは、ダウンタイムを最小限に抑えるための方法と、アップグレード中にアプリケーションの可用性を維持するための戦略について説明します。
ダウンタイムの原因
RDS インスタンスをアップグレードする場合、Amazon RDS はデータベースエンジンを新しいバージョンに更新する必要があります。このプロセスには、インスタンスの停止と再起動が必要であり、その間にデータベースが使用できなくなります。
ダウンタイムの長さの推定
ダウンタイムの長さは、さまざまな要因によって異なります。一般的な目安としては、以下の通りです。
- データベースエンジンバージョンのアップグレード: 30分~1時間
- メジャーなアップグレード: 15分~30分
- マイナーなアップグレード: 数分
ダウンタイムを最小限に抑える方法
ダウンタイムを最小限に抑えるために、以下の対策を講じることができます。
- Aurora Serverless を使用する: Aurora Serverless は、サーバーレスデータベースサービスであり、自動的にスケーリングとパッチ適用を行うため、ダウンタイムがありません。
- メンテナンスウィンドウ中にアップグレードを実行する: アプリケーションが使用されていない時間帯にアップグレードを実行することで、ダウンタイムの影響を最小限に抑えることができます。
- マルチ AZ デプロイメントを使用する: マルチ AZ デプロイメントを使用すると、プライマリ AZ でアップグレードを実行している間、セカンダリ AZ でデータベースを運用できます。これにより、ダウンタイムをゼロにすることができます。
アップグレード中にアプリケーションの可用性を維持する戦略
アップグレード中にアプリケーションの可用性を維持するには、以下の戦略を検討してください。
- アプリケーションのフェイルオーバー: アプリケーションがデータベースの可用性に依存している場合は、アップグレード中に自動的にフェイルオーバーできるよう、フェイルオーバーソリューションを構成する必要があります。
- レプリケーションを使用する: リードレプリケーションを使用すると、読み取り操作をセカンダリデータベースにオフロードできます。これにより、プライマリデータベースがアップグレードされている間も、アプリケーションが読み取り操作を実行できるようにします。
- 問題が発生した場合は、AWS サポートにご連絡ください。
- アップグレードを実行する前に、アップグレードのドキュメントをよく読んでください。
- アップグレード前に、データベースのバックアップを必ず取るようにしてください。
# This is a sample Python code for upgrading an Amazon RDS MySQL instance.
import boto3
# Replace with your DB instance identifier
db_instance_identifier = "my-db-instance"
# Replace with the engine version you want to upgrade to
target_engine_version = "8.0"
# Create an RDS client
rds_client = boto3.client("rds")
# Initiate the DB instance upgrade
response = rds_client.upgrade_db_instance(
DBInstanceIdentifier=db_instance_identifier,
EngineVersion=target_engine_version,
)
# Print the response
print(response)
- アップグレードのドキュメントをよく読んで、手順に従ってください。
- このコードはあくまでサンプルであり、本番環境で使用される前に修正する必要があります。
RDS コンソールまたは AWS CLI を使用して、データベースインスタンスを手動でアップグレードできます。この方法は、ダウンタイムを最小限に抑えたい場合や、アップグレードプロセスをより細かく制御したい場合に適しています。
ブルー/グリーンデプロイメント
ブルー/グリーンデプロイメントを使用すると、新しいバージョンのデータベースインスタンスを作成し、アプリケーションを新しいインスタンスに切り替えることで、アップグレード中にダウンタイムを回避できます。この方法は、ダウンタイムの影響を許容できないアプリケーションに適しています。
Aurora Serverless
Aurora Serverless は、サーバーレスデータベースサービスであり、自動的にスケーリングとパッチ適用を行うため、ダウンタイムがありません。この方法は、シンプルでコスト効率の高いデータベースソリューションが必要な場合に適しています。
最適な方法を選択するための考慮事項
最適な方法は、アプリケーションの要件とダウンタイム許容時間によって異なります。
- シンプルでコスト効率の高いソリューションが必要な場合: Aurora Serverless を使用します。
- よりきめ細かな制御が必要な場合: 手動アップグレードを使用します。
- ダウンタイム許容時間が短い場合: ブルー/グリーンデプロイメントまたは Aurora Serverless を使用します。
各方法の詳細:
欠点:
- ダウンタイムが避けられない。
- 時間がかかり、複雑な場合があります。
利点:
- ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
- アップグレードプロセスをより細かく制御できます。
手順:
- RDS コンソールまたは AWS CLI にログインします。
- アップグレードするデータベースインスタンスを選択します。
- 「データベースの変更」 をクリックします。
- 「エンジンバージョン」 タブを選択します。
- アップグレードするエンジンバージョンを選択します。
- 「続行」 をクリックします。
- 「DB インスタンスを変更」 をクリックして、アップグレードを確認します。
- より複雑で、設定に時間がかかります。
- 2 つのデータベースインスタンスを維持する必要があるため、コストがかかります。
- 新しいデータベースインスタンスを作成し、アップグレードするエンジンバージョンを指定します。
- アプリケーションを新しいインスタンスに切り替えます。
- 古いデータベースインスタンスを削除します。
- すべてのデータベースエンジンがサポートされているわけではありません。
- Aurora Serverless の料金モデルは、従来の RDS インスタンスとは異なります。
- ダウンタイムがありません。
- シンプルで、管理が簡単です。
- コスト効率が高い。
- Aurora Serverless クラスターを作成します。
- アプリケーションを Aurora Serverless クラスターに接続します。
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